活動5周年「The Crossing」全国ツア
ー中のnano 「自分にとってマイルス
トーンになるようなライブにしたい」

 2012年に正体不明のバイリンガルシンガーとしてデビューし、今年で活動5年をむかえるnano(ナノ)。5周年記念アルバム「The Crossing」の名を冠した全国ツアー中のnanoに、アニメソングやライブへの思いを聞いた。
――アニメソングに興味をもったきっかけは、生まれ故郷のアメリカで見た日本のアニメだったそうですね。どんな番組を見ていたのでしょう。
nano:色々見ていましたが、特にハマッたのは「ハガレン(鋼の錬金術師)」の最初のテレビシリーズです。ストーリーもキャラクターも、引き込まれる要素ばかりで大好きになりました。同時に、オープニングやエンディングにかかる音楽が格好いいシリーズだとも思いました。ロックな楽曲が多かったので。
――ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「リライト」など名曲揃いでした。
nano:当時の自分の中にあったアニソンのイメージとは、まったく違ったものでした。どのテーマソングもロックとして聴けて、曲自体も好きなものが多かったです。
――いつ頃から、ロックがお好きだったのですか。
nano:小さな頃から好きでした。親の影響でビートルズを聴いたり、ラジオで色々な洋楽を聴いて家で歌ったりしていて。その後、日本のテレビアニメをきっかけに邦楽も聴くようになり、そのなかで、自分もいつか格好いいロックの曲でアニメの主題歌や、作品につながるようなものを歌えたらと夢みるようになりました。
――日本でオーディションを受けていたとき、最初からアニソンシンガーを目指されていたのでしょうか。
nano:いえ。ギターを弾いていたこともあり、最初はシンガーソングライターを目指していて、弾き語りやアコースティック系のオーディションばかり受けていました。今回のアルバム「The Crossing」では、自分で作詞・作曲したアコースティック曲も収録できましたので、めぐりめぐって最初に目指していた夢にたどりつけたような気持ちもあるんです。自分のルーツも取り入れられたハイブリッドなアルバムになったと思います。
――制作当初、「The Crossing」をどんなアルバムにしようと思われたのでしょう。
nano:5周年記念の特別なアルバムですので、これまでを振り返りつつも未来につながるような、よりメッセージ性の強いアルバムにしたいと思いました。曲があがるまえに、自分の中で曲のテーマをすべて決めていたんです。新曲8曲を入れることは最初に決まっていたので、8つのテーマを自分の中で決めておいて、曲があがってきたら、「この曲は、このテーマだな」と当てはめながら作詞を始めて。今回は比較的短い期間で作ったこともあり、とても濃厚な制作期間でした。
――英語も日本語も話せるnanoさんが歌詞を作るとき、まずどちらの言語から発想されるのですか。
nano:今回の新曲はすべてオリジナルの英語詞曲ですが、タイアップ曲の場合は、日本語と英語のどちらが多めのほうがいいというオーダーが大抵ありますので、その要望に全力であわせます。例えば日本語が多いほうがいいといわれたら、まず日本語で作詞をして、自分が「ここは絶対英語だな」とインスピレーションが沸いた部分は英語にしたりします。自分が100パーセント自由に書けるときは、もうインスピレーションですね。メロディを聴いて英語と日本語のどちらがあうと思うかは、その時々で違ってきます。

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