【ギルガメッシュ】『凱旋公演“CHI
BA”』2011年2月5日 at 市川市文化会
館 大ホール
生まれ育った地元・千葉県でのホールワンマン。ギルガメッシュの軌跡と今、そしてここから始まる未来が詰め込まれた二部構成の熱い夜が始まった。まず、これまでを総括する第一幕。懐かしの黒スーツで重厚サウンドを轟かせ、ホールを瞬時にライヴハウスへと変貌させた。熱気乱れる中、“良くも悪くもギルガメッシュが自分たち4人だけのものではなくなった”と愁(Ba)。求められる音楽と追い求める音楽に生じ始めた差、“らしさ”とは一体何なのか? そんな苦悩を一掃し、光に突き進む強さを手にした今と未来を感じる第二幕。感情に訴えかけるヴォーカル、際限なく世界観を膨らませる繊細なギター、心地良いグルーブを奏でるベース、熱を帯びた激しいドラム。4人が壮絶な肉弾戦を繰り広げることで、強靭なバンドサウンドが牙を剥く。未来は間違いなく明るい、そう感じたのは筆者だけではないはずだ。