【Camvas】
取材:ジャガー
“自分でも歌いたい!”と思えるメロデ
ィー
オノさんとMEGさんとのふたりで始まったCamvasですが、約半年後には今の5人編成のバンド形態になりましたよね。それはふたりで曲を作っていく中で、“バンドで表現したい!”という気持ちが強くなったからなのですか?
もともとバンドをやっていたので、久しぶりにライヴをやりたくなって。軽い気持ちです(笑)
(笑)。では、デビューミニアルバムとなる今作はどういったものにしようと?
CDでしかできないことをやって、ライヴとは違ったCamvasの一面が見れるアルバムにしようと思いました。自分たちの今できること全てを詰め込むことができましたね。
確かに、打ち込みとバンドサウンド、そしてエフェクトのかかった歌声と斬新な組み合わせですよね。
ライヴでは5人しかいないので表現できることが限られてくると思うんですが、CDは自由度が高い分、やりたいことをやってます。これからもさまざまなスタイルで、聴く人が飽きない音楽を作りたいです。
アルバムタイトルにもなっている「サクラビト」をはじめ、メロディーがすごくいいですよね。一度聴いただけなのに、自然と鼻歌が出てくるような親しみやすさがあります。
“自分でも歌いたい!”と思えるメロディー作りは心がけてます。その時々に感じたことを曲にしているので、自然と情景が浮かびやすくもなっていると思いますし。
歌詞は全てMEGさんが書かれていますが、「サクラビト」「花火」の文末に“?”が多いのは、心の葛藤を表現しているようでした。しかし、ここぞという部分ではしっかりとした言葉を用いることで、力強さと儚さの両方が入り交じり、訴えかけてくるものがあります。
実は、ストーリーに関しては僕がMEGに伝えて、それを基に歌詞を書いてもらってるんですよ。『サクラビト』と『花火』は、ある女の子との失恋がテーマになってるので、そういった意味ではすごくリアルです。
自分の失恋を描いた曲だと、思い入れも相当あるのでは?
『花火』は特に。この曲は、福岡県北九州市で毎年夏に行なわれる代表的なお祭りで『わっしょい百万夏祭り』っていうのがあるんですけど、そのお祭りの花火を高校生の頃に当時付き合っていた彼女と見に行ったことを歌っています…思い出すと切なくなりますね。
そんな切なさもありますが、“恋愛っていいな”と感じさせてくれた曲ですよ。次へつながる明るさも感じますし。
通勤や通学中に聴くのをオススメします。僕が毎日、通学中に聴いているので!(笑)
通学中に「花火」でオノさんがセンチメンタルになってないか心配ですが(笑)。それにしても、バンド形態になって約半年で本作のリリースというのは、今後の期待も高まりますね。
何よりも“自分たちが楽しく、長くバンドを続ける”っていうことが一番の目標なので、自分たちの楽しさが聴いてくれる人にも伝わればいいかなぁって思います。ライヴを観たことがある人にはびっくりするぐらい変わった印象に作品はなっているし、逆にCDでしか曲を聴いたことのない人はライヴに来てもらえばびっくりしますよ。そういうCamvasの意外性を出せた作品になってます。ライヴも作品も、どっちのCamvasも楽しんでもらいたいですね。
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