日本ハカタ化大作戦、HR 川嶋あい
ら提供曲で新たな魅力も

安田玲、小嶋菜生、渡辺心

 福岡・博多を拠点に活動するアイドルグループのHR(エイチアール)が3月1日にシングル「日本ハカタ化大作戦」をリリースする。前作「待っとうよ!」は、福岡の風物詩・お祭りをイメージしたメロデイと衣装に、博多の名所を散りばめた歌詞で同所の魅力を歌ったが、今回の表題曲では自らが全国を巡り、博多色に染めようという積極性が表れている。センターを務めるのは、異例の抜擢となった若手の小嶋菜生と渡辺心。曲には、各地で評判だという博多弁も入れ込み、その魅了を伝える。一方で、カップリング曲は、アイドルグループを数多く手掛ける井上トモノリによる「メモリーズ」、ふぇのたすのヤマモトショウによるテクノポップ「アイラブユーはまだおあずけ」、そして、同郷の川嶋あい提供の「Believe」とそれぞれに特色がある楽曲を収録、新たなHRの魅力が惹き出されている。今回のインタビューでは安田玲、そしてセンターの小嶋と渡辺の3人に話を聞いた。

――今回も飛行機で東京に来られたんですね。

安田玲 そうです。でも飛行機が怖くて。

――意外ですね。飛行機もそうですが、ジェットコースターも苦手?

安田玲 苦手です。大人用ジェットコースターに乗った事は小学校の頃くらいで。以来、子供用にしか乗らんけん、分からないですね。

――では飛行機では寝てることが多い?

安田玲 いや、怖くて寝れんけん。ケータイでムービーを観ています。

――渡辺さんはジェットコースターは得意ですか?

渡辺心 得意です。本当は高所恐怖症で高い所はちょっと苦手なんです。だから、ジェットコースターでも、昇るまでが嫌なんです。下り始めたら勝ちですね。下るのが好きなんです。上下に揺れるのは「ヒィっ!」ってなりますけど。

――フリーフォールはどうですか?

渡辺心 乗った事ないから体験してみたいですね。

――小嶋さんはそういった乗り物はどうですか?

小嶋菜生 得意ではないんですけど、ディズニーだったら何でも乗れます。家族の次にディズニーが好きなんです。

――ディズニーシーの「タワー・オブ・テラー」には乗りましたか?

小嶋菜生 乗りました。ディズニーは平気なんです。ディズニーホテルに泊まった時に、朝早くに起きて窓から外を見たら乗り物を整備しているのが見れたんです見えたんです。それで「絶対大丈夫」と思いました。

――最近ではいつ行きましたか?

小嶋菜生 クリスマスシーズンに入る前、ハロウィンの頃に行きましたね。

安田玲

――東京にも定期的に来られている皆さんですが、今回の楽曲「日本ハカタ化大作戦」では全国を博多化にしようというテーマがあるそうですね。どのような楽曲に仕上がりましたか?

小嶋菜生 今回も“ザ・博多”といった曲なんですけど、前回の「待っとうよ!」は皆が博多に来てくれるのを「待っとうよ」というちょっと控えめな感じだったんですけど、今回は「皆が来てくれるのを待ってられんけん、自分達から行くぞ!」という、勢いづいたアップテンポの曲なんです。ライブでも凄く盛り上がっているんです。博多の言葉にかけた歌詞なので、博多色が前作よりも強い曲になっています。

――「自分達から乗り出すよ」という事ですが、博多の女性は自分達から乗り出す様な積極的な感じなのでしょうか?

安田玲 それは違うんですけど、曲では乗り出している感じですねいますね。

――前回のインタビューの時は博多の男性について聞きましたが、博多の女性はどういった感じでしょうか?

安田玲 HRはけっこう消極的な人が多いかもしれんなって思いますね。

――安田さんは最初のインタビューで消極的な性格と聞きましたが、今も?

安田玲 そうですね。今も凄く消極的です。皆の前で発言するという事が出来なくて冷や汗をかいていしまうんです(笑)。

渡辺心 でもこういう取材の時は凄く頼りになる!

――過去のインタビューで、安田さんと渡辺さんにはアイドルになったきっかけを伺ったのですが、小嶋さんは今回が初めてなので教えてください。

小嶋菜生 私はもともとアイドルが好きで、ライブや握手会に行っていました。アイドルになりたいという気持ちもあって。ただ、ほかのグループだと地方へ行くことが多くて、学校に行けない心配があったんです。その点、HRは博多を拠点にして活動していて、学校にも行けるので「両立ができるのだったらいいよ」ってお母さんも勧めて。

――HRのライブも観に行った?

小嶋菜生 筥崎宮のお祭りに出ていた時にたまたま観ました。そこでHRを知ったんです。HRの名前を覚えて、ネットで検索したら「博多から東京で活動したい子に」というような事が書いてあったんです。しかも、そのタイミングでオーディションの募集があったんです。だからお母さんと一緒に申し込みました。そのとき、2期生の先輩が可愛いなって思ってTwitterで調べてフォローもしていました。アイドルのファンというか、オタクでしたね。

――小嶋さんのなかで“アイドル”というのはどういう存在でしょうか?

小嶋菜生 アイドルのイベントがある時は、学校が終わったら走って行ってたんですよ。周りの皆はお茶してたんですけど、私はアイドルを追いかける事に青春を捧げてました。アイドルは憧れでもあるし。ダンスとかも好きで、自分もやりたいなって思ったから、HRHRに憧れていたから応募したんです。

――今作でもダンスがたくさんありますが、見所は?

安田玲 撮影の時に12人で踊ったんです。黄色とピンク色と青色と、色ごとに列になって。移動のところでバシッと決まると綺麗なんです。HRHRでこういった色分けは初めてだったんです。色によって動きが変わっていて綺麗なんですけど、ちょっとでもずれると駄目なんです。

小嶋菜生

――小嶋さんと渡辺さんは今回初のセンターですね。どういう心境でしたか?

渡辺心 前作の「待っとうよ!」の時は、私と菜生さんが大きい団扇を持って走って行ったんですけど、ほとんど舞台上にいなかった気がして(笑)。切り込み隊長みたいな感じの意図があったようでした。今回も“攻める”感じの楽曲なので、その2人を真ん中にもってきたという事で「攻めてるな!」と思いました。こんな後輩2人が真ん中に来るという事はこれまでなかった事なので期待に応えたいと。

小嶋菜生 私達2人は受け身のタイプではないので、今回は自分達で攻めていかないといけないなと凄く思いました。

――今回の曲でも強気な姿勢で?

小嶋菜生 はい。曲中にファンの方がコールしてくれるんですけど、私たちもコール&レスポンスや煽ってみたりします。ファンの方も毎回ライブ終わりには喉が涸(か)れていたりするんですけど、一緒について来てくれるんです。良い感じに“協調性”のある曲が出来たと思います。

――一体感を生むのがセンターの役割でもある?

小嶋菜生 この曲はそうかもしれないです。私達の場合は性格上そうなのかもしれないですね。

――引っ張って行く性格?

小嶋菜生 曲中はそうですね。

――けっこう気持ち的に切り替わる?

渡辺心 普段は「誰が引っ張る」というような感じはあまりないんです。HRHRは皆で頑張るという感じで「誰が上」という感じはないんですけど、曲中はメンバー各々の個性があるので、クール系の子は「踊って可愛い」もあるけど、私達は「行くぞ!」みたいな感じで言うので、ファンの方には付いて来てもらってます。

――安田さんは先輩として2人をどう思いますか?

安田玲 私はどちらかと言うと「ガンっ!」というよりも「シュッ」というタイプというか…。なんて言えば良いんでしょうね(笑)。

渡辺心 いるだけで素敵なんです!

安田玲 そういういう事が言いたかったんよ(笑) だから2人はガンガン行けるから凄いなって思います。私ができない事を成し遂げているから。

――後輩から学ぶ事もありますか?

安田玲 はい。ありますね。

――後輩達の成長を見てきてどう思いますか?

安田玲 前からそうですけど、よりしっかりしてきていて、メンバーを引っ張ってくれたり、楽しませてくれるので、ムードメーカー的な存在ですね。

――安田さんから見て渡辺さんと小嶋さんの2人の性格は対照的でしょうか?

安田玲 「ちょっとおバカさん」と「しっかりもの」という感じですかね(笑)

――2人は仲が良い?

渡辺心 期が近いんですよ。私はお姉ちゃんみたいに頼っています。

――安田さんと小嶋さんは今年20歳で成人式ですね。地元でやられたのでしょうか?

小嶋菜生 マリンメッセ福岡でやりました。その日にHRHRのイベントでチェキ会があったんで、晴れ着でイベントをやりました。

――晴れ着を通してどうでしたか?

安田玲 私はファンの人から「どこのママさん?」って言われました(笑)。2人は可愛い感じで来るだろうと思ったから私は違う雰囲気にしようとして、髪型やメイクもお任せしたんです。そうしたら思った以上にママさんの匂いが漂ってきて…。

――(写真を見ながら)確かに黒がベースになっていて、出で立ちも貫禄があってクラブのママ感が出ていますね。

安田玲 ああ! 保護者みたいになっとる(笑)。

小嶋菜生 私、七五三みたいになって「千歳飴買ってあげようか?」って言われました。玲さんが群を抜いて大人過ぎなんですよ! 35歳くらいになってますからね(笑)。私はお母さんの晴れ着を着たんです。お母さんが買ってもらったのを着たので、それを買ったおばあちゃんが喜んでくれたんです。今時の花柄の作りのものではなく、和風な雰囲気が強い柄で、「逆に良いですね。今こんなのいないですよ」って写真を撮るお店の人に褒めてもらったんです。本当は水色が着たいと言っていたんですけど、おばあちゃんのピンクの晴れ着を着て、家族にも皆にも喜んでもらえたから凄く良かったです。

――20歳になっての目標はありますか?

安田玲 「見た目と中身を一致させる」です。見た目はママ的な感じなんですけど(笑)、「中身は8歳だね」って占いで言われたんです。だから8歳から20歳になりたいと思います。

小嶋菜生 私は顔が追い付いていないので、「顔を20歳にしたい」というのと、中身も20歳じゃないと思うので、皆で20歳になりたいと思います。

――渡辺さんはもうすぐ20歳ですね。

渡辺心 あと10カ月くらいですね。羨ましいです。私と同じ1997年生まれがあと2人いるんですけど、4月と6月生まれで早いんですよ。私は半年おいていかれるから辛いんですよ。

渡辺心

――話を戻しますが「日本ハカタ化大作戦」を引っさげて3月からどの様に活動されますか?

渡辺心 3月の発売週には、関東と福岡の二手に分かれて半分ずつの人数で活動するんです。3月4日に関西に集結するんです。大人数が揃う遠征はあまりないので、そこが見所ですね。そこから福岡に戻るメンバーと、関東に行くメンバーに分かれるんです。

――関西にいるファンは一番の特ですね。

小嶋菜生 そうですね。関西に来てくれると全員に会えます。

――地域による雰囲気の違いはありますか?

安田玲 関西が一番ノリが良いし盛り上がるのかなと思います。

――MCではなかなか博多弁が出なくて標準語になったという話がありましたが。

渡辺心 最近は普段使わない子もバンバン使います(笑)。

安田玲 普段は使わなくても、そういう時はねじ込みます(笑)。

――今回の曲にも博多弁が使われていますが、気に入っている博多弁は?

安田玲 「〜ちゃん」が好きですね。

――関西弁で言うと「〜やん」というニュアンス?

安田玲 そうですね。

渡辺心 私は語尾に「〜と」が付くのが可愛いかなと思います。「何しとうと?」とか。

――標準語だと「何しているの?」ですね。女性が博多弁を使っているのは可愛いですね。

安田玲 けっこう言われますね。だから他の地域に行っても博多弁をガンガン使うんです。

――その反響は関西よりも関東の方が多いですか?

安田玲 関西のはファンの方は関西弁で喋って下さるんですけど、関西の方に「ちょっと博多弁で喋ってみて」と言うと「〜しやんと!」って、「〜と」を付ければ良いみたいな感じがあって面白いんです。ノリが良いですよね(笑)。「博多弁講座」をやってみたいですね。

――今回の曲で歌うのが難しかった点はありますか?

安田玲 早口言葉ですね。私は滑舌が良い方ではないので、何回も歌っても“甘噛み”しちゃいます。

――甘噛み? レコーディングではグループに分けて録ったのでしょうか?

渡辺心 色で分けました。

――何テイクか重ねましたか?

安田玲 そうでしたね。

――歌詞にある<どげんもこげんもない>というのはどういう意味でしょうか?

小嶋菜生 「どうもこうもない」ですね。

――「心ゆくまで涙止まるまでどうぞ召し上がれ」の部分は早口ですね。

安田玲 そうなんです。ダンスも忙しいんですよ。

――ミュージックビデオではワーゲンを使っていましたが、旅の思い出はありますか?

安田玲 50年くらい前の車やけん、そんなにスピードが出せんくてゆっくり走ってもらったりしました。クネクネの道を走ってもらった時「その後車大丈夫かな?」とか思ったりしました(笑)。

――最後は丘の上でしたね。

安田玲 昨年の暮れに撮ったですよ。すごく寒くて。

――「ここを聴いて欲しい」というポイントは?

渡辺心 サビの部分も好きだけど、<そう幸せと喜びの替え玉は>という部分がラーメンに例えたユーモアが好きですね。

安田玲 私は、最初の<Number shot>という部分が、「なんばしよっと」と聴こえるんですけど、実際は英語なので面白いと思いました。

――ここは歌い方のディレクションはありましたか?

安田玲 博多弁の「なんばしよっと」という雰囲気でと言われました。

――小嶋さんは好きな部分はどこでしょう?

小嶋菜生 2番サビの<アツか(ウマか)>の所がバリバリの博多弁だから好きですね。その後にも「バリ輝ける笑顔で」とあるんですけど、「バリ」は私達も普段よく使うんですけど、歌詞にまで「バリ」が入っているのは他のグループさんでは無いなと思ったので凄くいいなと思っています。

――そういえば昔は、携帯電話の電波表示が3本立った最高の電波状態の事を「バリ3」と言っていました。

安田玲 へえ〜!

――ガラケーに電波アンテナが付いていた10年は昔の事なのですが、全国的にそう言っていたんです。その「バリ」は博多弁だったのかなと思いまして。博多弁で「バリ」とは?

渡辺心 「凄く」「めっちゃ」「very」ですね。

――使う頻度は?

HR バリバリ使います!

――それぞれの曲を歌う時に「こういう思いで歌って下さい」という様なレクチャーはあるのでしょうか?

渡辺心 ボイストレーニングがあります。思いについては自分達で歌詞を見て、という感じですね。

安田玲 「こういう思いで歌ったらいいかな」ってね。

――そこをメンバーで擦り合せる事はありますか?

渡辺心 聞かれたら「こうじゃない?」という感じで言いますけど、全員での擦り合わせというのはないですね。

――「メモリーズ」はアイドルグループにも多く楽曲提供されている、井上トモノリさんが作詞・作曲をされています。この曲に対してどういう解釈で歌いましたか?

小嶋菜生 「メモリーズ」はメッセージ性が強いので、歌詞を聴いてもらって、ファンの方にはコールというよりも手拍子で盛り上げて欲しいなと思います。セリフがあるんですけど、ブースの中で1人で録ったので、顔も作ってなりきって録音したんです。でも実際にファンの方の前でやる時はどうしようと思っています。

――その部分は曲の全てを背負っている様な重要な部分ですよね。渡辺さんは「メモリーズ」に関してはどうでしょう?

渡辺心 この曲はピンク班が中心で歌っているので私はサビのあたりを歌っているんです。こういう切ないい歌は、周りの景色が浮かんできて好きなんです。その景色の中に自分が居たらどう思うんだろうと感じながら歌いました。

――青色班はどの曲を中心に歌いましたか?

渡辺心 「Believe」です。「アイラブユーはまだおあずけ」は黄色班ですね。

安田玲 私は「メモリーズ」でソロの部分を担当させて頂いたんです。落ちサビ部分などですね。しっとりした曲で好きなので、そういう雰囲気で歌いたいなと思いました。

――黄色班は「アイラブユーはまだおあずけ」。この曲はふぇのたすのヤマモトショウさんが作詞・作曲をされていますね。どの様に感じましたか?

小嶋菜生 メンバーともそう話していたんですけど、今回は「アイラブユーはまだおあずけ」が入っているんですよ。明るい曲だし、リズムも可愛いんです。ファンの方に披露した時は「何でおあずけなの?」「おあずけされたくない!」って言われて(笑)。でもメンバーは「おあずけ」って歌っているんです。とてもポップな曲だと思います。

渡辺心 今までのHRHRのカップリング曲に、こういった感じの曲はあったんですけど、「ギュ〜」って心が締め付けられる様な心に秘める感じの曲だったんです。でも今回は男性よりも一歩上に立って「おあずけだよ」っていう感じがいいなと思うんです。ダンスもハートを描いて「おあずけ」ってやる振り付けなんです。ちょっとSな感じが面白いなって思います。

安田玲 小悪魔系だね。

――自分がSっぽいなと思う事はありますか?

渡辺心 あんまり分からないですね…。メンバーにいたずらをしたりとかはしないです。

――いたずらをするメンバーはいますか?

小嶋菜生 私(笑)。好きなメンバーがいるんですけど、その子がティラミスを頼んで席を外している隙に、枝豆でニコちゃんマークを書いたりして。それで「え〜!」って言っているのがカワイイのでそれを動画に撮ったりしています。

――安田さんは「アイラブユーはまだおあずけ」についてどうでしょうか?

安田玲 ついこの間、初披露したんですけど、私のファンの方はMなのか分からないんですけど「おあずけ良いね!」って言うんです(笑)

小嶋菜生 玲ちゃんSかもしれない。

――ステージ上ではSなんですね。

安田玲 いや違います! 対応がSなんですね。

――突き放すタイプ?

安田玲 けっこう冷たいというか、あまりベタベタせずに素のままですね。取り繕わない感じで。

安田玲、小嶋菜生、渡辺心

――「Believe」は同郷の先輩である川嶋あいさんが提供した楽曲ですね。

渡辺心 Twitterで、「同じ福岡のアイドルグループに歌詞を書きました」というのがあったので「こんな素敵な歌詞を書いて下さってありがとうございます」ってリプをしたら、「披露を楽しみにしています」と返信が来て嬉しかったです。

――曲調は川嶋あいさんならではの、応援ソングでありながらもしっとりした感じですね。これを自身に重ねてみたりという事はありますか?

安田玲 私達にメッセージを向けてくれたのかなと思う事もありました。私も励みになるような歌詞になっていました。

渡辺心 こんなにメッセージ性のある楽曲はHRHRに無かったし、心に訴えかけてくる様な歌詞なので自分で歌いながらも感動しました。川嶋あいさんの書く歌詞は凄いなと思いました。

小嶋菜生 2番に「あれこれ考えるよりやって後悔しよう」という部分があるんですけど、私はやって後悔するタイプで物事をあまり考えないんです。でも、この歌詞で「それでいいんだよ」と言われている気がして「これでいんだな」と思ったりしました。HRHRの振りはいつも細かく振り付けをしてもらっているんですけど、この曲は手だけしか動かなかったり、移動もゆっくりだったり、アイドルの元気なイメージとはまた違った感じのしっとりした振りなんです。

 そういうのは初めてだったんですけど、ファンの方にとても好評でした。曲紹介でも「川嶋あいさんに書いて頂いた曲です!」と名前を言わせて頂いたりしてるんです。盛り上がれる曲の間に挟んだりしたら、HRHRのいつもは見られない表情が見えていいなと思います。

――確かにご自身方に向けて書かれている気がしますね。これまでの活動の中で辛いなと思った事はありますか?

安田玲 けっこうありますね…。仲が良かったメンバーが卒業しちゃったりするのは悲しいですね。

渡辺心 劇場公演の終わりに物販でファンの方とお話をする機会があるんですけど、そこでメンバーの間でも人気の差があるんです。人気のあるメンバー方の間に自分が座っていて、両側に列の壁が出来た事があるんです。「私の前、誰も居ない…」という。モーゼの十戒のシーンの光景みたいで笑いたかったけど笑えなかったですね。

小嶋菜生 私は無いですかね。嫌な事はいっぱいあるけど、辛いと思った事はあんまり無いかもしれないです。その場で発散するタイプですね。嫌な時は「嫌だ!そんなのやりたくない」って言っちゃうんです。後々、家で泣いたり考えたりとかする事は無いです。

――それでは最後に今作「日本ハカタ化大作戦」で全国を回って“ハカタ化”して行くという事で、意気込みをお願いします。

安田玲 「日本ハカタ化大作戦」を聴いて、博多を、そしてHRHRをもっと好きになって欲しいです。博多は良い所なので、地方からも博多に遊びに来て欲しいなって思いますし、HRHRの事も応援してもらいたいなと思っているので、宜しくお願いします!

渡辺心 今作は表面表題曲も良い曲なんですけど、カップリング3曲も表面表題曲とはまた違った良い曲揃いなので、CDを手に取ってくれた方には是非カップリングの曲もしっかり聴いてもらいたいなと思います。

小嶋菜生 “ハカタ化”という強烈な題名になっていて、今までのシングルよりも注目されていると思うので「日本ハカタ化大作戦」という曲を聴いて各地を“ハカタ化”させていきたいと思っています。「日本ハカタ化大作戦」を聴いて、HRHRを初めて知って下さった方々がたくさん博多に遊びに来てくれたら、それこそ本当に“ハカタ化”出来たという達成感があると思うんです。だからこれからも「日本ハカタ化大作戦」を通してHRHRはどんどん大きくなって行きたいと思います。宜しくお願いします!

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