競馬予想・第83回G1日本ダービー(東
京優駿)「皐月賞馬vs父・母・兄・母
父が東京2400mG1馬」:TERAMAGAZINE連
載105【season3】

【日本ダービー】皐月賞馬vs父・母・兄・母父が東京2400mG1馬
TERAMAGAZINEの鋭すぎる競馬予想 season3

連載第105回 「第83回G1日本ダービー
(東京優駿)」

【先週の回顧】

オークス。桜花賞の時に『3強』と呼ばれた2歳女王メジャーエンブレムがNHKマイルに回り(優勝)、桜花賞馬ジュエラーが故障で回避。桜花賞2着馬シンハライト『1強』だけになってしまいましたが、替わりに2年前に亡くなった皐月賞3着馬コディーノの全妹のチェッキーノがフローラSをレコードで3馬身差圧勝して『1強』ムードに『待った』をかけました。オッズも1番人気シンハライト2.0倍、2番人気チェッキーノ4.0倍。3番人気のエンジェルフェイスが12.2倍という『新・2強』になって迎えたオークス。
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【今週のレース予想】
「第83回G1日本ダービー(東京優駿)」

「○○ジョッキーという呼び名は世界でもダービージョッキーしかいないんですよ」
ユタカさんが言っていました。

確かに世界最高峰G1凱旋門賞、キングジョージ、ドバイワールドカップ、BCクラシック等を優勝しても
凱旋門賞ジョッキーとは言わないですね。
ダービーは世界中の競馬人にとって特別なG1レースなのです。

蛯名騎手はユタカさんの同期で47歳。
今まで23回、ダービーに挑戦しましたが、2着2回(フェノーメノ、イスラボニータ)、3着1回(ハイアーゲーム)が最高着順。
14年の皐月賞馬イスラボニータは『共同通信杯1着→皐月賞1着』で【5・1・0・0】のオール連対でダービーを迎えました。
(※唯一の敗戦(それでも2着で連対確保)は、一番強かった頃のハープスターに32秒5の鬼脚で差し切られた新潟2歳Sだけ)
ダービーは単勝2.7倍の1番人気で望みましたが、ワンアンドオンリーの生涯唯一度の大掛けに負けて2着敗退。

今年の皐月賞馬ディーマジェスティもイスラボニータと同じく『共同通信杯1着→皐月賞1着』で【3・2・0・0】
パーフェクト連対です。前々日オッズも同じく単勝1番人気で3.0倍。
皐月賞馬イスラボニータは(唯一負けた牝馬ハープスターが出ない)ダービーを1番人気で出走したのに勝てませんでした。
イスラと同じローテ、同じオール連対で皐月賞馬になったディーマジェスティ。何やら不吉な暗示ですね。

しかしディーマジェスティがダービー馬になるためにイスラとは決定的に違う有利なデータと血統的根拠があります。

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【枠順】(過去10年)
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◆1枠【6・2・0】
◆2枠【1・0・3】
◆3枠【1・1・0】
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完全に内枠有利で、1枠~3枠の馬が、8勝(2着3回、3着3回)しています。
(※特に1枠1番の馬が強く、3連勝(08年~10年)を含み、4勝(2着2回))
(※1枠1番は人気薄も来ており、10年エイシンフラッシュは7番人気で優勝、11年ウインバリアシオンは10番人気で2着)
(※ちなみに14年マイネルフロストは1枠2番で3着に激走)

『ダービーは運の良い馬が勝つ』という格言があります。
不利な外枠7枠に入ったイスラボニータと有利な1枠を引いたワンアンドオンリー。
データ上、出走前から有利不利の差があったのです。

今年のダービーで、ディーマジェスティは1枠1番を引き当てました。
蛯名騎手にとって優勝以外は、2着も着外も同じでしょう。
ダービージョッキーになれば、
岡部幸雄(桜花賞)、柴田政人(オークス)、アンカツ師匠(皐月賞)など名ジョッキーですら達成出来なかった
『八代競走』(皐月賞、ダービー、菊花賞、桜花賞、オークス、天皇賞春、天皇賞秋、有馬記念)完全制覇も達成出来ます。
(※達成したのは80年前の保田隆芳騎手とユタカさんのたった2人だけ。あ、横山ノリも残りは桜花賞だけ)

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血統的には、
ディーマジェスティは『ディープインパクト×ブライアンズタイム(ロベルト系)』
イスラボニータは『フジキセキ×コジーン(グレイソヴリン系)』

フジキセキはサンデーサイレンスの初年度代表産駒でデビューから4戦4勝(朝日杯、弥生賞)でクラシックを期待されましたが屈腱炎で引退種牡馬入り。代表産駒はキンシャサノキセキ、ダノンシャンティ、ストレイトガールなどG1では1200mからマイルまで。
母父コジーンもBCカップマイル優勝のマイラーで産駒はアドマイヤコジーン(朝日杯、安田記念などマイルG1)など。
系統のグレイソヴリン自身も重賞3勝が全て1200m以内のスプリンターなのでイスラボニータは東京2400mG1は持つのか?
と常に距離不安視されていました。

しかし、ディーマジェスティの父ディープは東京2400mのG1ダービー&JC優勝馬で、
母父ブライアンズタイムもナリタブライアン(3冠馬)、サニーブライアン(2冠馬)、タニノギムレット、シルクプリマドンナ(オークス)など東京2400mG1馬を輩出しています。近親には英愛ダービー馬ジェネラス、凱旋門賞2連覇トレヴ、『鉄の女』と呼ばれ6カ国でG1・6勝したトリプティクがいる名門牝系。
瞬発力とスタミナ、パワーに優れており、東京2400mのG1を勝つ適性抜群の配合と言えます。

さらに、ダービーは『Cコース』で開催(『Aコース』から外側に6m内柵を設置)するため、
インコースには傷んでいない芝の『グリーンベルトが6m』出来ます。
1~3枠の馬は、スタートさえ上手く行けば、その綺麗な芝の経済コースを走れるので有利なのです。

ディーマジェスティは、1枠2番の逃げ馬マイネルハニーの後ろに付き、内ラチ沿いの経済コースを走り、
直線に入ったら皐月賞のように爆発的鬼脚を炸裂させれば先頭でゴールすることは不可能ではないでしょうね。
しかし計算通りに行かないのが競馬。エビショー。47歳。23回目の挑戦でダービー制覇! 八大競走も完全制覇!!
…そう上手くいきますかねえ…。

ディープインパクト、キンカメ、アパパネ等G1馬たっぷりオーナーの『金子真人HD』が何と4頭出し。
(※マカヒキ、マウントロブソン、プロディガルサン、イモータル)
(※ちなみに今年デビューの2歳馬にディープ×アパパネ/キンカメ)という父母祖父でG1・14勝というスゴい馬がいます)
一方、社台グループは『サンデーR』の出走はなく『キャロットF』の3頭(リオンディーズ、アジュールローズ、プロフェット)のみ。

金子オーナーは、
『どの馬をダービー馬にしたいか?(なれるか?)』
『一番の強敵はどの馬か?』
『そのためには何をすれば良いのか?』
を毎日毎日考えてるはずです。

皐月賞のビデオを何度も見ましたが、競馬関係の雑誌、新聞、ネット等で書かれている通り、
掛かり癖のあるリオンディーズにマウントロブソンを執拗に絡ませてますね。
前半1000m58秒4の激流の中、早めに先頭に立ってしまったリオンは寄れて直線失速し4着敗退(5着降着)。
皐月賞ではリオンが一番の強敵だと見ていたのですね。

無敗の3戦3勝。キャリア3戦全てが上がり最速のマカヒキがその差し脚を爆発させようとしたまさにその直前に、
ディーマジェスティが、まるで『ディープのように飛ぶような脚』で一気に1馬身1/4突き抜けました。
金子オーナーにとって全くノーマークだったでしょう。

リオンの兄エピファネイア(父シンボリクリスエス)は掛かり癖が酷いため、皐月賞2着、ダービー2着と惜敗。
高いポテンシャルを発揮出来ないでいました。(※父シンボリクリスエスもダービー2着惜敗)
しかし菊花賞を5馬身差で圧勝し、ジャパンカップは世界ランク1位のジャスタウェイを4馬身ぶっちぎり完全覚醒。

リオンディーズの配合は『キンカメ×シーザリオ/スペシャルウィーク』
父キンカメはダービー馬、母シーザリオはオークス馬、母父スペシャルウィークはダービー&JC馬、兄エピファネイアもJC馬。
父、母、母父、兄が東京2400mのG1を勝っています。
リオンディーズ、シーザリオ、エピファネイア共にノーザンファーム生産で3頭とも『世界の角居先生』の管理調教馬です。

『一流は、同じミスを繰り返さない』

ミルコ&角居先生&吉田勝己社長の『キャロットF』トリオは、当然、金子オーナーにもディーマジェスティにも勝つつもりです。

エアスピネルは、G1朝日杯FSでリオンディーズと0秒1差2着、弥生賞も0秒3差3着ながら、
皐月賞では『3強』から離された4番人気。ダービーは単勝7番人気18.4倍(前日オッズ)は人気が落ちすぎです。
鞍上は『ダービー5勝ジョッキー』のユタカさんですよ。
母エアメサイア、母母エアデジャヴーともににオークス2着。近親エアシャカールはダービー2着。
東京2400mのG1を勝てない一族なのでしょうか?
しかし、清水成駿先生は『1番操縦性の良い馬』と評価しています。

キズナと同じ『毎日杯1着→京都新聞杯1着』ローテのスマートオーディンは、重賞3勝も全4勝も最多勝で実力派。
2200mの京都新聞杯を勝っていますが、フジキセキ産駒ダノンシャンティ産駒であと200mだけだが持つのか?
勝ち星も非根幹距離の1800mと2200mだけ。クラシックディスタンスの2400mには根本的に合わないような気がします。
母父がリファール系アルザオ(ND系)でディープインパクトの母父だけが頼りです(ヘイローのクロス有り、NDのクロス無し)

青葉賞(25回開催)を史上2番目に速い2分24秒2で勝ったヴァンキッシュランは先行馬が軒並み潰れる中で1位に粘り込む強いレースでした。
(史上1位タイム勝ちの04年ハイアーゲームは3着でしたが、優勝キンカメ、2着ハーツクライと相手が強すぎました)
しかし青葉賞1着馬は、ダービーの段階では、
・天皇賞秋連覇、有馬記念連覇するシンボリクリスエス2着(優勝タニノギムレット)
・天皇賞秋、ジャパンカップ、有馬記念と古馬G1を3連勝するゼンノロブロ2着(優勝ネオユニヴァース)
・天皇賞春連覇するフェノーメノ2着(優勝ディープブリランテ)と勝ち切れません。

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【前走】(過去10年)
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◆皐月賞 【7・5・5】
◆京都新聞杯  【1・1・1】
◆青葉賞    【0・3・2】
◆プリンシパルS 【0・0・1】
◆NHKマイルC  【1・1・1】
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【特注ポイント】(過去10年)
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※皐月賞馬が、1番人気だと【3・1・1・1】 ※1番人気~3番人気で、8勝(2着2回、3着2回)
※1枠1番は【4・2・0・4】
※【枠連】は10回中8回、『1枠』が絡んでいる。
※青葉賞組は将来のG1・2勝以上する一流馬でも2着まで

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◎12リオンディーズ
○3マカヒキ
▲1ディーマジェスティ
注5エアスピネル
爆2マイネルハニー
△14ヴァンキッシュラン
△8サトノダイヤモンド
△10スマートオーディン
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【3連単】フォーメーション
01, 03, 12 → 01, 03, 08, 10, 12 → 01, 03, 05, 07, 08, 10, 12, 14
(72点×200円)

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【3連複フォーメーション】
01, 03, 12 - 01, 03, 08 - 01, 02, 05, 07, 08, 10, 13, 14
(40点×400円)
-------------------------
03, 12 - 01, 03, 08 - 01, 05, 07, 08, 10, 14
(24点×400円)
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【合計4万円】

写真・JRA公式ページより

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【TERAMAGAZINE(テラマガジン):プロフィール】
カツラギエースが逃げ切ったジャパンカップを見て競馬にハマる。競馬雑誌の創刊に関わり、表紙にオグリキャップの顔写真を使うという斬新な手法で既存の競馬マスコミの度肝を抜いた。当時、「ファン目線」という新しい概念を定着させたが、密着取材を続けていたトウカイテイオー奇跡のラストラン93年有馬記念優勝を見届けると静かに競馬マスコミから一線を引く。「TERAMAGAZINEの鋭すぎる競馬予想!」で競馬予想ブログをひっそりと始める。ブログ創設のわずか1ヶ月後に朝日杯FSの5万馬券、さらに2ヶ月後にはフェブラリーSの10万馬券を本線で的中させ連続で帯封をゲット。その頃から競馬ファンの間でじわじわと評判になり、わずか半年で14万人のファンを集めるカリスマ競馬ブロガーとなった。現在は37万人。

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