テレビ出演ラストを含め、すべてを笑
顔で締めくくったKAT-TUN田口淳之介
のプロ意識

 3時間スペシャルだった『ミュージックステーション』では、KAT-TUNが番組のトリを務めることに。パフォーマンス前に司会のタモリに話を振られた田口は、ファンへの感謝を伝えながら、「これからは、KAT-TUNと僕はそれぞれの道に進むことになりますが、これが終わりじゃなくてスタートという希望にあふれたステージになれたらと思ってます」と最後の舞台に前向きな姿勢を見せた。タモリが「入口ってことか?」と水を向けると、「入口、出口、田口でーす」といつものギャグで、スタジオを沸かせていた。

 パフォーマンスでは、「Real Face」と、スガシカオが提供した新曲「君のユメ ぼくのユメ」のメドレーを披露。しかし、「Real Face」から「君のユメ ぼくのユメ」のつなぎの部分で、ステージ上には壁が出現。中丸雄一・上田竜也・亀梨和也の3人は壁を通り抜けて前に進むものの、田口は進まずに留まり新曲は3人のみで歌う、残酷ながらも美しい演出だった。曲の途中、中丸や亀梨が涙目になり、上田は涙を堪えられずにカメラを背を向けたが、番組エンディングでは田口が「泣いてんなよ」と上田にツッコんだり、「3人にがんばってもらいたいというのと、オレもがんばらなきゃなと思います」という田口の言葉に、亀梨が「安心してください! がんばりますよ」と返したりと、笑顔のままラストを迎えた。

 深夜に放送された『タメになる旅』の最終回は、ヘリコプターで東京を回る空の旅。番組のスタート地点であるフジテレビ社屋付近を飛んだ時には、番組を仕切る“天の声”(演出家のマッコイ斉藤氏)からフジテレビに言いたいことがないかを聞かれ、「仕事ちょうだい!」(中丸)、「オレも出たい」(上田)とリアルな言葉が飛び交うなかで、田口は「月9(ドラマ)に出たかった!」とこちらも生々しい発言で、笑いを誘っていた。

 また、400人ものファンが地上からパネルを使ってKAT-TUNにメッセージを送る場面で、メンバーが見たのは「KAT-TUN充電だよね?」「放電するなよ!!」という文章。もちろん番組サイドが用意したものだろうが、ファンの本音を織り込みながらも、湿っぽくならないようにという配慮を感じるもの。ここでも田口を含めた全員がヘリコプター内で笑顔であいさつをし、「KAT-TUNはまだ旅の途中」というアナウンスとともに幕を閉じた。

 他のレギュラー番組やラジオに関しても、悲壮感を漂わせずに、すべて笑顔で締めくくった田口。そんな田口の姿に、ネット上のファンは「最後まで笑顔を通してくれた田口はほんとアイドルだったと思う」「脱退発表したあの日から、なんだかんだでまったく暗い顔を見せなかった田口淳之介は、すごいよ。テレビに出る度、いつも太陽みたいな笑顔だった。つらかったはずなのに、あることないこと言われて、自分のファンだった人からもいろいろ言われて」「田口くんだっていろいろ思うことあるだろうに、自分が決めた決断だから一切その姿をみせないようにしてくれてたんだよね」「最後の最後まで笑顔なとこ田口らしいなあ」「最後まで笑顔でいてくれてありがとう」と、そのプロ意識に感動するとともに感謝する人も。

 これで、KAT-TUN田口淳之介としてのテレビ出演は終わってしまったが、彼の笑顔はファンの心に強く残ったはず。田口の思い出を胸に、新生KAT-TUNのことも見守っていきたい。

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