有村竜太朗、誕生日に開催した
ソロツアー最終公演で次回公演を発表

3月6日@マイナビBLITZ赤坂

Plastic Treeのボーカリストとして、独特の存在感を放ってきた有村竜太朗が、ライブハウスツアー『有村竜太朗 TOUR2019 「デも/demo #2」-Road Show-』の千秋楽としてマイナビBLITZ赤坂公演を、自身の誕生日である3月6日に実施した。

このツアーは全18公演に及ぶもので、ソロとしては初のロングツアー。これまではアコースティックとバンドサウンドの2部構成というライブが多かったが、今回はバンドスタイルをチョイス。映像を使用した映画のような演出とアグレッシヴな演奏の対比が見どころだ。

開演時間となり、ゆっくり照明が落ちると、まずは有村がひとりで登場。アコースティックギター1本でしっとりと「恋ト幻」の弾き語りでライブがスタートする。このあと、ツアーメンバーのhiro(te')(G)、鳥石遼太(B)、高垣良介(Dr)、野村慶一郎(Key/Mani)がステージに登場。バンドで楽曲に熱を注入していく。「くるおし花/kuruoshibana」や「猫夢/nekoyume」など、郷愁感と繊細さが融合したポップな曲や、「また、堕月さま/mata,otsukisama」「ザジ待ち/zajimachi」など、優しいメロディーで遠赤外線のようにジワジワと心にしみる曲、さらには「19罪/jukyusai」のようにシューゲーザー全開のノイジーなロックナンバーでメリハリをつけていった。

アンコールは本編で披露した「くるおし花/kuruoshibana」や「猫夢/nekoyume」などをアコースティックバージョンで聴かせ、同じ曲を異なる手法で表現。斬新なアプローチで作品を掘り下げてみせた。「猫夢/nekoyume」では、有村が曲を間違えるというハプニングもあったが、逆に緊張感がほぐれ、場内は暖かい空気に。打ち解けた雰囲気はダブルアンコールを引き起こし、有村もバンドメンバーも再びステージへ。

「まずは今日、千秋楽、お疲れさまでした!」とハイボールをあけ、ステージでプチ打ち上げ。観客もグラスをもっている風に腕を上げてエア乾杯する。このあと、演奏に入ると思わせつつ、バンドは“Happy birthday to you"のイントロを演奏し始め、これを合図に観客がピンクの蛍光ブレスレットを腕につけて、全員で合唱を始めるといサプライズが展開された。

何かはあるだろうと予測はしていた有村も、観客を巻き込んでのサプライズは予想外だった様子。「おおっ! ありがとうございます! ちょっと動揺しました。もう1回やってもらっていいですか?」と、2度目の“Happy birthday〜"を要求。大勢のファンにお祝いされるという想定外のプレゼントを堪能していた。ダブルアンコールでは、すっかり打ち解けたムードになり、大ラスはバンドアレンジで「恋ト幻」を熱くプレイ。ツアーファイナルを締めくくった。

終演後、この日のパフォーマンスを収録したLIVE DVD & Blu-ray「有村竜太朗 TOUR2019 「デも/demo #2」-Road Show-」(6月12日発売)のリリースが発表になった他、8月22日には全編「Op.」(オーパス)と呼ばれるアコースティック演奏の楽曲で構成されるライブの開催決定がアナウンスされ、会場は古い洋館を彷彿させる東京キネマ倶楽部と明かされた。有村も日頃から大好きな箱だというこの会場でのアコースティックライブは、今までとはまた違った「映画のワンシーン」のように見えるのではないだろうか。有村竜太朗が紡ぐストーリーはまだまだ先に続きそうだ。

『ACOUSTIC LIVE 「Op.」
AT TOKYO KINEMA CLUB 』

8月22日日(木) 東京キネマ倶楽部

LIVE DVD & Blu-ray『有村竜太朗 TOUR2019 「デも/demo #2」-Road Show-』 2019年6月12日日(水)発売

  • 【初回限定盤 (web受注限定)】 
    ARXB-00003〜4/¥9,800+税
    ※仕様:Blu-ray、特典映像、特殊パッケージ仕様、スペシャルブックレット

    ◎専用サイトからの申し込み、販売となります。
    受注期間:3月6日(火)21:00〜5月6日(月)23:59
    注文方法:http://www.newbook.co.jp/ryuutaro-a/

  • 【通常盤】
    IKCB-80019〜20/¥6,400+税

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