【Beverly インタビュー】
人生は一度切りなんだから
ハッピーに、自由に生きていきたい
Beverly
地元フィリピンやアメリカで数々の受賞歴を持ち、その圧倒的歌唱力とハイトーンヴォイスで彗星の如くJ-POPシーンに現れたBeverly。CM曲やドラマ主題歌等、多数のタイアップ曲を収録した2ndアルバム『24』には、彼女自身の持つポジティブなヴァイブスがとことんあふれている。
デビューから1年が経ちましたが、最近はCMやドラマで、ご自分の歌が流れてくるのを聴く機会も増えたんじゃありません?
はい。日本のバラエティーが好きなのと、日本語の勉強を兼ねてテレビを観ていることも多いので、流れてくるととっても嬉しくて! 家の中でよく一緒に歌っちゃいます。コンビニで流れてきた時は感動して、周りの人に“これ私!”って言いたかったくらい(笑)。ほんとにありがたいですね。
日々、日本語の勉強をなさっているとは思えないくらい、今回の『24』は日本語の発音は完璧でしたよ。
いえ、まだまだ注意されることも多くて、今回のレコーディングでも何回も録り直しました。でも、前作の『AWESOME』の時に比べると知っている日本語の数も増えましたし、日本語の発音や表現も少しは成長することができたと思います。歌詞で知らない単語があったら全部調べて、自分で意味を理解した上で頭にイメージをインプットして歌いました。
その中で、特に素敵な歌詞だなぁと感じた曲は?
選べないです! 『AWESOME』は失恋の曲が多かったんですけど、今回は明るくてポジティブな曲がたくさん入っているんですよね。例えば1曲目「Power of love」の《アイノチカラが 希望になる》っていうフレーズも気に入っているし、ドラマ『ヘッドハンター』の主題歌だった「Baby don’t cry〜神様に触れる唇〜」の《泣きたいくらい 愛しくて》や《生きる意味に 気づかせてくれたひと》も大好き。あと、『爽健美茶』のCMソング「LOVE THERAPY」のサビもほんとにかわいい!
なのに、ご自身で作詞した英詞曲の「Hurting Me」はめちゃめちゃ切ない失恋ソングというのが面白い。
意外ですよね(笑)。もともとハッピーな曲が大好きなんですけど、アメリカンポップっぽいメロディーや曲の雰囲気を考えた時に、失恋の歌詞のほうがいいと思ったので、タイトル通りに“痛い言葉”を探して書きました。この曲ではヴォーカルで初めてオートチューンを使ったのも面白くて、“すごい!”ってテンションが上がりましたね。そういうチャレンジが、私、大好きなんですよ。他にも「LOVE THERAPY」で初めて日本語のラップを歌ったり、全部の曲にアドリブトラックがあるのもチャレンジで。フィリピンの音楽はそんなにアドリブがないのもあって、以前はちょっとフェイクを入れるのに迷いもあったんですけど、ディレクターさんに“考えすぎずに曲のメロディーやアレンジに乗って”と言われて頑張りました。あと、フィリピンにいる時からよく歌っていたバラードでも「Baby don’t cry〜神様に触れる唇〜」みたいなハイトーンは初めてで! ただ、こういったバラードとR&Bのミックスはもともと大好きで、逆にアップビートな曲やポップな曲のほうが、私は慣れていなかったので難しかったです。
「Fly in the sky」も曲が進むにつれ、どんどんキーが高くなって、ダンスチューンに変貌するのが斬新でした。
タイトル通り、私の声が空を飛んでました(笑)。でも、とても楽しかった。『AWESOME』のインタビューの時から“次はもっとハッピーでポジティブなアルバムを作りたい”と言っていたので、それが叶ってとっても嬉しいです。
もう一曲作詞されている「Future」も、「Hurting Me」とは対照的にとてもポジティブな楽曲ですもんね。
はい。新しい環境に進んで、新しい生活の中で将来を夢見ながらも迷いのある人たちが、この曲を聴いて元気になってくれたらいいなって考えながら書きました。一枚通してハッピー&ポジティブな、とても“Beverly Like”なアルバムになったので、私にとってはとても特別な作品ですし、しかも私の24歳の誕生日にリリースできるなんて、発売日の6月20日は本当に特別な日になると思います!
つまりは、Beverlyさんご自身がハッピー&ポジティブな方だということで。どんな時にそれを感じます?
毎日かな。よく面白くない冗談を言ってスタッフのみなさんにスルーされるんですけど、それでも落ち込まない(笑)。フィリピンでも歌のコンペで負けるたび、“新しい一日が始まるから頑張ろう!”って切り替えられてました。だから、ネガティブになりがちな人には今回のアルバムでポジティブになってほしいです。私も悲しい時、家族に会いたい時は『24』を聴いて、“家族はいつも応援してくれてるからポジティブに過ごそう!”って自分を励ましてますから。
ちなみに“24”というタイトルには“24時間、歌とともに生きる”という意味もあるそうですが、歌は子供の頃から?
大好きでした。でも、自信がなくて当時は人前で歌えなかったんです。それがヴォーカルトレーニングを積んで歌のコンペに参加するうちに歌えるようになったので、もっともっと頑張りたいですね。私、もともとすごく恥ずかしがり屋で、自分の思っていることを上手く伝えられないんですよ。でも、ステージに立っている時だけは、ちゃんと自分を自由に表現できる。だから、ライヴが大好きなんです。
そのライヴも東名阪で7月に決まっていますが、きっと前回よりもポジティブで明るいステージになるでしょうね。
そうですね。去年の1stライヴの時も、日本の方たちのレスポンスが分からなくてドキドキしてたら、じっくり歌を聴いて拍手してくれたり、私の名前を呼んでクラップしてくださったのが嬉しくて! 今回は2回目だからもっと成長したパフォーマンスや日本語でのコミュニケーションをみなさんにお観せしたいです。一番の目標はライヴが終わった時、みなさんに笑顔で帰ってもらうこと。そして、次の新しい一日を元気に明るく過ごしていただくことなんです。誰でも人生にはたくさんの問題があって、ネガティブになってしまうこともあるけれど、人生は一度きりなんだからハッピーに、自由に生きていきたい。そのためにも物事をポジティブに考えていくことが一番重要だって、私は思っているんです。
取材:清水素子
「Baby don’t cry
〜神様に触れる唇〜」
MV
「LOVE THERAPY」MV
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