【BLUE ENCOUNT インタビュー】
『銀魂』みたいに振り切って、
ヤンチャにやりたいと思った
L→R 辻村勇太(Ba)、高村佳秀(Dr)、田邊駿一(Vo&Gu)、江口雄也(Gu)
アニメ『銀魂』のOPテーマでもあるニューシングル「VS」。現在のバンドのテンション感を表す熱くアッパーな曲にアニメファンも大興奮! 夏フェスで大活躍した「SUMMER DIVE」、辻村勇太(Ba)の処女作「らしく」も必聴です!!
2015年発表の「DAY×DAY」以来となる、アニメ『銀魂』のOPテーマ曲「VS」はすでにアニメ内でOAされていて、配信リリースもされていますが、反響はいかがですか?
田邊
2年前の「DAY×DAY」は初めてのタイアップで、自分たちだけでなくアニメの作り手側のみなさんからも、こうしたらもっと良くなるんじゃないか?ってご意見もいただききながら制作していて。未だにライヴでは欠かせない、武道館でも1曲目に演奏するくらい大好きな曲になってますね。あれから2年が経って、いろんなタイアップもやらせてもらっているので、今回は“『銀魂』とは?”とか、“『銀魂』のOPを歌うバンドとは?”とか、いろんなことを噛み締めながら作れました。
「DAY×DAY」の時と比べてイメージも沸きやすかった?
田邊
そうですね。『銀魂』ってタブーもヤンチャに乗り越えてくれる作品だと思うので、僕らも振り切ってヤンチャにやりたいって気持ちが強くて。実はこの夏、「SUMMER DIVE」を配信リリースしたんですが、そのタイミングでミニアルバムを出そうか?って話になっていたんです。制作の時間がなくて実現しなかったんですけど、僕、そのミニアルバム用に30~40曲くらい曲を作ってて。その中から3曲を仮レコーディングして、『銀魂』の制作サイドに聴いてもらったんですけど、中でもひと際光ってたのがこの「VS」だったんです。他の2曲もすごく良かったんですけど、今の僕たちが提示したい世界観がまさにこの曲で。しかも、制作サイドからの直しもゼロだったんですよね。
辻村
そう。「DAY×DAY」の時は細かい直しがあったから、僕らも覚悟してたんですけど、歌詞も演奏も一切直しがなかったから、逆に“どこまでやっていいの?”って不安になるくらいで(笑)。
田邊
前回はトゥーマッチなくらいやりたいことを詰め込んだので、そこからの引き算だったというのもあるんですけど、今回は全乗せでいったら、そのまま受け入れてもらえて。2年経ってBLUE ENCOUNTというバンドを理解してもらって、受け止めてもらえるようになったんだろうなというのも嬉しかったし、曲で自分たちというものをしっかり出しつつ、それが『銀魂』愛につながったのが嬉しかったですね。
「SUMMER DIVE」もアップテンポな振り切れた曲だけど、違ったベクトルで振り切れてるのが面白いですよね。
田邊
そうですね。「SUMMER DIVE」は夏フェスでもすごい盛り上がってくれた曲なので、頭を空っぽにして楽しむ系の曲で今年を締め括って、次につなげればいいなと。メーターを振り切った2曲から、次に何が来るのかを想像してもらって、また良い意味で裏切れたらいいなと思いますね。
「VS」はテレビサイズ以降の部分にさらなるクライマックスが待っていて。ぜひフル尺で聴いてほしいですよね。
辻村
今回、テレビサイズ用は別途で録っていて、フル尺の音源には入ってないこともやってたりするので、そこを聴き分けるのも面白くて。“テレビサイズで聴くと『銀魂』だけど、フルで聴くとブルエンですね”って感想とかすごく嬉しいんです。
江口
曲も満場一致で決まったし、自分たちがこのタイミングでやりたいこともばっちりはまったし、何の不純物もない、純度100パーセントの納得いく曲なので、これを出せて本当に良かったと思ってます。イントロとかも田邊がデモを持ってきた段階である程度できてたり、全体のビジョンもデモの段階でみんなが見えていたんで、完成までもすごく早かったんです。
高村
今までの曲と比べても、ようやくタイアップとブルエンサウンドの中間をいけたんじゃないかな? ちゃんと作り込めてるから心に長く残る曲になったと思うし、CDで聴いたらライヴに行きたくなってくれると思うし。CDを聴いてもらえれば、辻村の作った「らしく」にヒットする人もいると思いますしね。
辻村くん作詞作曲の「らしく」は良い意味で隙があるのがよくて。その隙が聴き手に考える隙を与えてくれています。
辻村
お~、嬉しいです! 僕らしく、バカでも分かる歌詞なんですけど(笑)。バンドに乗せて田邊が歌ったら、想像以上の曲になりました。少し前からみんなで曲を出すようになって、“アッパーな曲が並ぶからバラードもいいんじゃない”って僕の曲が選ばれたんですけど。辻村の処女作としては意外な感じで取られるかもしれなくて、ちょっと恥ずかしいんですよね。
田邊
辻村の人の良さが出ている曲ですよね(笑)。デモの段階でしっかり作り込んであって、歌録りの時も厳しかったですよ。僕の真横に座ってヘッドホンで聴いてて、“ここの譜割りが違うからもう一度!”って指摘されて、“そこは味と捉えてくれよ〜”と思いながら、“はい!”って録り直しました(笑)。
辻村
歌だけは注文するのが難しかったんだよ(笑)。ブーブー言いながらもすごくいいものにしてくれましたけどね。
高村
僕は辻村がドラムまで作ったデモを聴いて、“こういうところにバスドラの音が欲しかったんだ”とか、彼の嗜好が知れたのが良かったですね。自分にないフレーズとか出てくるからちょっと戸惑ったりもしたけど、かなり面白かったですよ。
なるほど。では、最後に2018年の展望も聞かせてください。
田邊
先日、『バズリズム』のイベントで出た横浜アリーナでもワンマンをやりたい…そういう大きな目標に向けての準備をする年になると思います。それに向けてしっかり地固めをしなきゃいけないなという気持ちでいっぱいですね。今年は幕張メッセでやらせていただいたり、いろんな先輩と対バンをやらせてもらって、得るものがたくさんある一年だったし、かなりハートも鍛えられたと思うので、この強いハートで早めに音源を出して、ライヴでそれを育てていければいいなと思っています。
高村
そこでインディーズの頃みたいに頭をフラットにして、自分たちはこれがやりたくてたまらなかったんだ!みたいな、魂しかこもってない衝動的な曲を作って、ライヴで鳴らしていけたらいいですね。
取材:フジジュン
シングル「VS」初回盤特典DVD
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