【GRANRODEO】メモリアルイヤーの一
発目、スタートダッシュを決めたい!
L→R KISHOW(Vo)、e-ZUKA(Gu)
GRANRODEOがアルバム『カルマとラビリンス』以来となるシングル「Punky Funky Love」をリリースする。昨年話題になったFLOWとのコラボで付けた勢いに拍車をかけながら、新たな一面も見せ、10周年の記念イヤーとなる2015年の一発目に相応しいシングルになった。
取材:榑林史章
「Punky Funky Love」はポップで爽快なナンバーになりましたね。アルバム『カルマとラビリンス』が世界観がっつりの作品でしたから、ギャップで解き放たれたような感じというか。アレンジも歌詞も、楽しくてユーモアと遊びがたっぷりで。
e-ZUKA
そうですね。例えば、80年代のニューウェイブのような、打ち込みを使わずにそれっぽいことを人力でやるみたいなことを取り入れたりしています。イントロのブレイクや間奏で、“Punky”と“Funky”をトーンを変えて交互に繰り返し言ってるんですけど、それはCOMPLEXの「BE MY BABY」とか、80年代のPLASTICSのような雰囲気をイメージしていて。後半のギターソロは、切り貼りしたような感じというか、まったく違った印象のギターが機械的に繰り返されるのが面白いかなって。それで、ニューウェイブと相性の良いロカビリーのギターと、メロディアスなギターをかけ合いにしているんですよ。それが最後は、なぜかQueenのブライアン・メイ風になるという(笑)。
2番の歌詞には《Can Do》《RIMFIRE》という、以前の『黒子のバスケ』楽曲のタイトルが入っているという遊びも入ってますね。
KISHOW
アルバム曲やカップリング曲でこういう遊びをやったことはあったけど、表題曲でこういうことをやるのは、今までちょっと躊躇していたところがあったんですよね。でも、今回はスイッチが入っちゃったんです(笑)。タイトルは、もう語感で考えたっていう感じ。曲を聴いて、底抜けに明るい感じがいいなって。楽曲を聴いた時、e-ZUKAさんが伸び伸び作ってる印象だったので、じゃあ俺も伸び伸び書かせてもらいましょう!って感じでした。
新年一発目にこういう曲で、今年の活動に勢いが付きそう。
KISHOW
そうなったらいいなって思います。アニメ『黒子のバスケ』の第3期という肩書きが付いてるけど、僕らGRANRODEOとしては10周年のメモリアルイヤーに突入する一発目ですから。このシングルでスタートダッシュを決めたいですね。
カップリングも聴き応えがありますね。「追憶の輪郭」は大人のサウンドで、歌詞も大人の恋愛を歌っているし。
e-ZUKA
個人的にはこういうのが好きで、アルバムの時に候補曲として作ったんですけど、アルバムとは世界観が異なっていたので入らなくて。でも、こういう曲もぜひみんなに聴いてほしいと思って、今回カップリングに入れたわけです。
新たな一面を聴けるのはファンは嬉しいですよ。特に女性ファンは、KISHOWさんの甘いハイトーンに喜びそうですね。
KISHOW
実は俺もこういうことをやってみたいと思っていたんです。カッコ良く言うと、ヴォーカリストとしての幅を試してみたかった。それで、チャレンジしましょうよって。こういう曲で歌詞を書いたことがなかったけど、俺もいい大人なので、アダルティでムーディーなものにも対応していけるようにならないとなって思って、プチ・チャレンジする気持ちでやってみたんです。
KISHOWさんの歌の上手さが光ってますよ。
KISHOW
それを言ってほしかった!(笑) こういう曲は、これ系の専門の人が歌ったらそういうものになるんだけど、そうじゃないっていう…上手く言えないけど、それを俺が歌う、GRANRODEOらしさみたいなことを考えて歌いました。
ひと筋縄ではいかない大人の恋愛の歌詞もすごくいいです。
KISHOW
すごく背伸びした感じですけどね。これは気付く人は気付くと思うけど、FLOW×GRANRODEOでコラボした「7-seven-」のカップリングで「New World」という曲があって、そのBメロと歌詞がかぶってるんです。実はあのフレーズは俺が書いていて、すごく気に入っていたからGRANRODEOでも使いたいなと思って、ここぞとばかりに使ったんですよ。そういう裏設定みたいなものも楽しんでもらえたら嬉しいです。
e-ZUKA
サウンド的には、エレピ(エレクトリックピアノ)が入っているのがポイントですね。スタッフにドナルド・フェイゲンみたいに弾ける人ってことで探してもらって、T-SQUAREでも弾いていた松本圭司さんに弾いてもらいました。すごくいい感じで録れました!
そして、3曲目の「wish」はちょっと冬っぽさもありつつ、すごく胸にキュンとくる曲で。これはバラードになるのですか?
e-ZUKA
ロックバラードというか、“パワーバラード”と言うんでしょうかね。バラードでも、悲しいバラードやしっとりしたバラードにはしたくなかったんですよ。今年は10周年の記念イヤーになるので、そこに向けて広がる感じをイメージして作りました。
歌詞はGRANRODEOからファンへの愛のメッセージで。
KISHOW
10周年のツアーもあるので、そこで歌うことも考えて感謝とか、これからもよろしく!みたいな気持ちも入れました。
昨年はFLOWをはじめ、MUCC、氣志團、SIDなど、コラボや対バンで、刺激の多い年だったと思います。それを踏まえ、今年は10周年イヤーということで、どんな1年にしたいですか?
e-ZUKA
いろんな人の力を借りながら、自分たちをどれだけアピールができたか、それが試されるのが2015年です。MUCCで知った人とか、たくさんライヴに来てくれたら嬉しいですね。
KISHOW
いろんなバンドと肌感覚で、生で、同じ空気でやってこられたのは、ちゃんと刺激になっています。その時のひとつひとつの記憶や感覚が、この先に絶対に活きてくると思います。10周年に向けてのいい助走になったので、2015年自分たちがどう進化しているか試したいし、みんなの反応も楽しみです!
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