ALvino、【ALvino】 「生きる」を宣
言した、『ALive』という最新アルバ
ムが誕生。1曲ごとの想いをすべて解
説!!

最新アルバム『ALive』に詰め込んだ曲たちに共通しているのが、「生きる/継続する/生き生きとした/A Live」という想い。
この2年間の中、彼らは"生涯アーティスト"として生きる(ALIVE)ため、みずからの手で自分たちの歩む環境を作り続けてきた。その中から生まれた曲たちには、「過去の自分たちを受け入れたうえで、もう一度ゼロから自分たちが表現者として生きる(ALIVE)ことを宣言してゆく想い」や、「自分たちを支えてくれる人たちへの感謝の気持ち」「一緒に歩んでいく(ALIVE)ことの喜び」などを多く描き出してきた。メンバーの言葉を借りるなら、「好きなことをやりながらも、その中で生まれる苦労や苦悩、幸せなど、いろんな想いを噛みしめ、すべて前向きに受け止めて先へ進んで(ALIVEして)ゆく」(潤)歌たちということになる。

『ALive』というアルバムから溢れ出てくる曲たちには、「未来へ突き進む強い意志」が生きている。今の3人の「生きざま」が、真っ直ぐな言葉で描き出されている。ときにはそれを「青臭い」と感じるかも知れない。

♪空に飛び出しましょう 自由の翼を広げ♪(『花鳥風月』)、♪君へと綴る恋文 唄にのせて今届け 僕の春恋♪(『春恋』)、♪君とあの空へJUMPしよう どんな時でもJUMPしよう♪(『JUMPER』)。♪気づけばいつか夢見たような光景が続いているんだ♪(『夢ネイロ』)などなど、まるで20代前半の、がむしゃらに夢を追い求めているときの姿にも似た言葉たちが、アルバムには数多く散りばめられている。でも、当時と同じ気持ちで今の3人は「大好きな音楽を奏で、届け、共鳴する人たちと一緒に歩んでいく環境」をとても大切にしている。きっとこのアルバムは、改めて3人が「音楽家として生きる宣言」をした作品なのかも知れない。

完成したアルバム『ALive』に対し、メンバーは「10年後に歌詞を読んだら「青臭いな」と思える作品になった。そう思えるのも、自分たちが音楽に対して素直に向き合い、作りあげた作品だから」(KOJI)。「今の俺たちの想いをしっかりと詰め込んだ最高の作品になった」(Shota)。「自分たちは今、好きなことをやりながら生きている。その中で生まれる苦労や苦悩、幸せなど、いろんな想いを噛みしめてはすべてを前向きに受け止め、先へ進んでいる。そんな今の自分たちを描いたのが、『ALive』なんです」(潤)と語ってくれた。

ALvinoはこのアルバムを手に、これから全国ツアー「2015 Birthday Limited Live Tour "Chord「Birth」"」をスタートさせる。今回は、場所によってはインストアイベントも同時に組み込んでいる。これは、「ライブとインストアを同じ時期に行うことで、ファンの人たちも、よりテンションの上がった状態でALvinoを楽しんでもらえるんじゃないか?!」(KOJI)との想いから実施したこと。メンバー自身も、「すべての会場でインストアを組めるわけではなかったことからライブのみという場所もありますけど。極力、直接アルバムについての感想の声を交わしあいたい」(KOJI)と語ってくれた。このツアーには、KOJIと潤の誕生日当日のライブも組み込まれている。それらも含め、アルバム『ALive』の世界観を思いきり堪能できる全国ツアーを楽しみにしていただきたい。


最後に。以下へ収録した10篇の曲解説を記したので、。少しでも、このアルバムの魅力を感じてゆく参考にしていただけたら幸いだ。
【アルバム『ALive』全曲解説】
『花鳥風月』KOJI 音楽をやっているとね、普段の会話では言えない「青臭いことを堂々と言ってもいいのかな??」と思うんですね。口に出しては言えないけど、心の中では思っている青臭い想いを楽曲に乗せて届けることが、ある種、感情の捌け口にもなってくと言うか。それは歌詞のみならず、演奏面にも言えること。
『花鳥風月』には、バンドを始めたばかりの中高生がやりたくなるようなアプローチをあえて持って来てるんですよ。なんかね、それが格好悪いではなく、そういうことをやりたくなる衝動があるのなら、それを素直にやってしまおうと思って。
潤 『花鳥風月』を作ったのは僕なんですけど。なぜか衝動的に「アメリカンハードロックのような曲を作りたい」という気持ちになり、この曲が生まれました。それをKOJIに聞かせたら…。
KOJI 何に惹かれたって、潤くんのフィルターを通したうえでLAメタルのような要素も垣間見える曲になっていたこと。そこへ、自分が好きなハードロックやヘヴィメタルのエッセンスをギターで入れ、今の『花鳥風月』になったわけなんです。
潤 『花鳥風月』は、最初から「これぞ1曲目」というのを意識して作った歌。それが、自分の中ではアメリカンハードロックなテイストを持った曲調でした。しかもそこへ、日本の持つ様式美を重ね合わせたら面白いものになると思い『花鳥風月』という言葉を持ってきました。歌詞にも遊び心を持たせようと、「花(華)鳥(空)風(風)月(夜空)」など重なり合う言葉を中へ
用いながら表現しています。
『ALive』KOJI 4thアルバムの『Picture』から数えたら、アルバムとしては2年2ヶ月ぶりのように、けっこう時間は空いてしまいましたね。その間、ALvinoを取り巻く環境にいろんな変化が生まれれば、それによって意識面も変わったり。結果的にそれが、今回の『ALive』(生きる/継続する/生き生きとした&A Live)という言葉に繋がったのかなと思います。
今は「音楽業界で生きてゆくのは厳しい時代」と言われてますが、自分たちが一番大事にしている音楽で、この先もずっと「アーティストとして生きて」いきたい。その気持ちが、ALvinoとして活動していくうえでの根底にあるからこそ、その想いの一片一片が歌詞にも現れたのかな??。この曲は、ライブで盛り上がってゆくことを想定して作りました。
Shota 冒頭の歌詞に、「この世の終わりと引き換えにあなたの願いを一つ叶えましょう」と書いたんですけど。自分が真剣に想い悩んでいることでも、他の人から見たら大した悩みじゃなかったり、逆に滑稽に思えたり、惨めに捉えられてしまうことって実際あるじゃないですか。きっと人の人生って、意外と外から見たら滑稽に見えることも多いのかなと思って。だったら、「こう見られたり、思われるのが恥ずかしい」ではなく、「そのままの自
分を大事にしたほうがいいんじゃないか」と思い、それを歌詞にしました。
KOJI この歌詞、最初はまったく救いのない、あまりにも惨めな結末だったんですよ。Shotaと、「人は、誰かが与えてくれた設定をもとにYESやNOを判断していくことが多いけど。でも、「自分はこうだから」とみずからYESかNOを示せないと人生って楽しくないよね」という会話をしながら、「もうちょっと希望を持った締め方にしようよ」という話をしていたところ、Shotaが「何時か願いを叶えてもらえるんだったら、願いを叶えてもらわない選択肢もある」という想いも含めた歌詞にしてくれました。
潤 「願いを一つ叶えましょう」と言われた相手に「てか、お前誰?」と言ってしまう歌詞も、まさにShota節なんですよ。
KOJI 最初に書いた「願いを叶えましょう」と言ってる人って、結局、誰なのかわからない書き方をしているんですね。それが神様なのか魔術師なのか??。大切なのは、「そう問いかけられたときに自分はどう考え、答えを出していくか??」なんで。
『春恋』潤 この楽曲、リズム面でもノリやすいせいか、初披露のライブからいきなり盛り上がってくれたように、これからのALvinoのライブでも代表曲になっていくんじゃないかな??。歌詞には、恋焦がれる想いを書きながら、「春よ来い」という想いも重ね合わせています。つまり、「早くみんなとライ
ブで会いたい」という気持ち。ALvinoはライブが命のバンドだからこそ、ちょっとでもライブの期間が空いてしまうと寂しくなるんですよ。その想いを「君へと綴る恋文(ラブレター)」に乗せ、届けています。
Shota ライブを通してすごく想いの伝わってゆく曲だからこそ、ライブで歌ってても楽しいというか。ぜひ一緒に歌い踊りながら、これから始まるツアーでも楽しみたいなと思います。
『JUMPER』
潤 歌詞だけを捉えたら、青春ソングのようでけっこう恥ずかしいんですけど。「今の自分たちの想いを丸裸のまま出しちゃったほうが逆に面白いな」と思って、この歌を書いてます。
なんかね、イメージをしっかり伝えることが、今回の曲たちを作り上げていくうえでは一番大事というか。「聞いてくれる人たちに、その想いがしっかり伝わってゆくことが何よりも大切だな」と思ったんですよ。もちろん、自分たちの本心をちらつかせた表現を通して格好つけるのも大事かも知れないけど、その表現方法はALvinoに関しては違うのかな??と。なので、『JUMPER』へはとくに「自分たちの感じた想いを素直に投影」していきました。
『冬の天使』『White Heart』KOJI まず、なぜ『ALive』というアルバムの中へ、『冬の天使』と『White Heart』2曲のクリスマスナンバーを入れたかと言うと。もともとは「その季節でないと歌えないし、作品として出せないから」という理由から、この2曲を、ライブ会場限定シングルとして昨年12月に発売したんですね。だけど、メンバー3人ともこの2曲をすごく気に入ってて。「アルバムに入れると時期外れの曲にはなるけど、でも、いい曲なんでアルバムにも収録したいよね」と気持ちが一致したことから入れました。
Shota この2曲からは、二人のクリスマスの捉え方の違いも見えてきます。
KOJI 『冬の天使』は、相手との親密さを伝えたくて書いたラブソング。相手はすごく近いところにいる。そんな二人の密接した距離感や心の親密さを感じていただけたらなと思います。
潤 『White Heart』は、ファンタジーな感じが強く出ましたね。クリスマスの時期の街の雰囲気に美しさを覚えていく中、恋人どうしの姿を街の雰囲気と重ね合わせ、あの時期だからこその風景として捉えた歌にしていきました。
Shota 『冬の天使』は恋人どうしの男側の目線の歌で、『White Heart』は恋人どうしの姿を客観視しているような、違った視点でクリスマスの歌を2曲表現できたのも楽しかったですね。
『Liar Lion~真実の口~』KOJI この曲は、早くライブで演奏したい。まさに、ステージで歌うのが楽しみな楽曲です。
潤 Shota節の炸裂した歌詞もいいよね。最初にタイトルを聞いたときから、これは面白そうと思ったからね。真実の口って、あのローマにあるやつでしょ。
Shota そう。きっかけは、映画「ローマの休日」に出てくる真実の口のシーンを思い出してなんですけど。そこから、いろんな想像を巡らせていけるようにと歌詞を書きました。♪Roar Roar Roar♪はライオンの叫び声なんですけど。この曲を聴きながら叫びたくなったので入れました。
KOJI Shotaが歌詞の中へ「叫べよ」と書いてたことから、ギターでも叫びっぽいフレーズを入れたくなって,2回目のBメロ後にダブルチョーキングした演奏を入れたんですけど。あれは、自分なりに表現したライオンの叫び声になっています。
『Dilemma』潤 どんな爽やかな人間だって、ジレンマに陥る気持ちって絶対に出てくるはず。その感情を歌にすることで、聞いた人の心へより強く想いが響くなと思ったんですよ。
Shota 実際に歌っててもどんどん気持ちが高ぶっていたように、とても感情を高揚させてゆく楽曲なんです。こういう気持ちって、出そうと思っても出せるものじゃないんですけど。『Dilemma』に関しては、歌入れしているときから気持ちがあふれ出ていました。本当に、自分の中にある感情を出して歌えた楽曲になりましたね。
『夢ネイロ』KOJI 過去にも、結成5周年のときに作った『WB』という記念日ソングがあるんですけど。「1年に一度くらい、3人が出逢えたことに感謝しよう」「感謝の想いを記した歌を、今の気持ちで改めて作れたらな」と思って誕生した楽曲です。私生活では記念日って嫌いなんですけど(笑)、なんかね、バンドの結成日だけは大事なんですよ。
歌詞には、Shotaが「3人が出逢えたことに感謝してゆく想い」を書きましたが、その根底にあるのは、ALvinoを支えてくれるファンたちへ向けた想い。僕らはもちろん、ファンの人たちも、ALvinoという存在や楽曲を日々の自分を支えてゆく力にしているんですね。そういう人たちの気持ちを守ってゆくためにも、僕らはALvinoを続けてかなきゃいけない。そういう強い意志も、この楽曲には乗せています。
Shota ライブをしていると、ファンの人たちの表情を見ながら「繋がりあえてるなぁ」「歌が心に響いてる」「想いは届いてるよね」と感じることがホント多いんです。そういうときほど、「みんなの浮かべた嬉しそうな表情を、僕らはずっと守っていきたい」と思えるんですね。その想いを素直に『夢ネイロ』の歌詞に投影していきました。
『One step!!』Shota FM NACK5の企画でホノルルマラソンを3年前と2年前に走ったんですけど。3年前にホノルルマラソンを完走し、続いて2年前のホノルルマラソンへ挑戦しようという時期に、同じくFM NACK5の企画で、ホノルルマラソンへ向けての予行演習として埼玉で開催になったマラソン大会へ出場したんですね。その走っている最中に出てきたのが、♪ほら一歩また一歩♪というフレーズでした。そこから、「今の自分が心に抱いてる気持ちを、シンプルに伝わる歌詞や楽曲に乗せて届けたい」と思い、『One step!!』を書きました。
自分の気持ちの中には「大変身したい」願望があるんですけど、いきなりヒーローになれるわけがないのと一緒で、そんな簡単に変われるものじゃない。本当に一歩一歩踏み出しながら、少しずつ変わっていくことが大切。なので、「あなたが思う一歩でいいから踏み出そう」と、僕自身とファンたちへ向けた想いとを重ねながら楽曲を作ったんですが。結果、今回の『ALive』に詰め込んだ想いともリンクしてゆく形になりました。その歌を、アルバムの最後に持ってこれたのも嬉しかったですね。

TEXT:長澤智典

【ALvino OFFICIAL WEBSITE】
★CD情報
5th Album「ALive」2015/4/8 Release!

[収録曲]
1. 花鳥風月
2. ALive
3. 春恋
4. JUMPER
5. 冬の天使
6. White Heart
7. Liar Lion~真実の口~
8. Dilemma
9. 夢ネイロ
10. One step!!

★LIVE情報
「V-BAND 祭」(ブイバンザイ)~SPRING FESTIVAL 2015~
【日程】2015.4.4[土]
【会場】新宿BLAZE
【Open / Start】16:00 / 16:30
【出演】・HERO・GOTCHAROCKABlack Gene For the Next Scene
Blu-BiLLioN・ALvino・S.Q.FDaizyStripper

■2015 Birthday Limited Live Tour "Chord「Birth」
4/12(日) 千葉LOOK (OPEN17:30 / START18:00)
4/18(土) 名古屋ハートランドスタジオ (OPEN18:00 / START18:30)
4/19(日) 大阪MUSE (OPEN17:30 / START18:00)
4/25(土) 静岡Sunash (OPEN18:00 / START18:30)
4/26(日) 松坂M'AXA (OPEN17:30 / START18:00)
4/29(水・祝) 福岡DRUM SON (OPEN17:30 / START18:00)
5/01(金) 広島Cave-Be (OPEN18:30 / START19:00)
5/02(土) 神戸VARIT. (OPEN17:30 / START18:00)
5/04(月・祝) 新横浜NEW SIDE BEACH!! (OPEN17:30 / START18:00)
5/29(金) 品川グローリアチャペル (OPEN18:00 / START19:00)
5/30(土) 原宿ASTRO HALL (OPEN17:30 / START18:00)

★インストア情報
4/08(水) 東京
4/11(土) 栃木
4/17(金) 名古屋
4/18(土) 名古屋
4/19(日) 大阪
4/20(月) 大阪
4/28(火) 福岡
4/29(水・祝) 福岡
4/30(木) 広島
5/06(水・祝) 東京
5/08(金) 東京
5/09(土) 神奈川
5/12(火) 東京
5/16(土) 神奈川
5/23(土) 東京
※各イベントの詳細・参加方法はオフィシャルサイトにてご確認ください

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