フリーになる読売テレビ・川田アナが
高評価の理由

万が一ダメでも大丈夫!?  

 既報だが「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ/日本テレビ系)で、宮根誠司の隣にいた読売テレビの川田裕美アナウンサーが2月27日の放送で番組を卒業した。今後3月末に退社し、4月よりフリーキャスターを多く抱える事務所、セントフォースの所属になる予定だ。
 ミヤネ屋の生放送ではほとんど仕切りに徹していた彼女だが、ミスをほとんどしないこと、また番組中で謝罪がある場合、ほとんど頭を下げない宮根に代わって丁寧なお詫びをしていること、前に出ず、一歩引いたところで上手く回すことから、番組視聴層を支える40歳以上の主婦層や老人に評判が良い。いわゆる「息子の嫁にしたい…」的出来た古風な女のイメージが川田にはあるのだ。

 一方、有吉弘行が「これぐらいの人、いっぱいいますからね」と毒舌コメントされるなど、東京側でウェルカムという空気はまだないが、彼女が強いのは年配視聴者に強い支持を得ていること。テレビに妙に健康、旅行番組が多いこと、テレビCMに健康食品・保険・通販が多いことからも、これらの市場は大きいことが理解できるだろう。そこに知名度を得ている川田はキャスティングしやすいのだ。

 しかし「ミヤネ屋」は全国ネットで圧倒的な占有率とはいえ、川田はその番組以外での露出度が低く、実質知名度が低いことが難点となる。専門家もこう言う。
「大阪ですからね。よほど全国に目を配っている局アナマニアでなければ、若い人はまず知らない」(女子アナに詳しい編集者)  
 そのため、まずは若い男性層に顔を売る方向で事務所はキャスティングしてくるはずだが、万が一うまく行かなくても主婦・老人向けという保険がかけられるので、きっとしばらくは大丈夫なはずだ。その層しか見ていないBS番組という線もある。

 だが、顔を売ることに失敗してしまうのでは… という声もあるが、それでもまだ敗者復活戦がある。

「日テレ古巣のフリーアナたちは忘れられた頃、『あの人は今』扱いで同局深夜帯バラエティ『今夜くらべてみました』などにロンダリング出演を果たしています。同局は全体にゲストの使い回し傾向があり、1番組で爪あとを残せればゴールデンの番組や深夜レギュラーが獲得できるんです。たとえば震災で心を病み退社した元キャスターの丸岡いずみも、結婚を機におもしろ夫婦イメージをつけ『有吉反省会』の準レギュラーに復活しているのがいい例です。川田さんも系列局出身ということで、もしキャスターとしてダメでも、こなれた頃に宮根エピソードと共に、一度バラエティへ回すことは折込済なんじゃないでしょうか」(同)

 なるほど、その線があるか。さらに、そのバラエティでさえ邪険に扱われたキャスターが大挙して流れるTOKYO MXもあるから、ひとつやふたつ失敗してもまだまだ道はあるのかも!?

(文・楠尾 袋)写真:チームytvアナHPより引用

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