前編:紅白に出場しないスカしたアー
ティストたち

大晦日に聴けない&聴きたくないアーテ
ィスト

 注目されていたMay J.氷川きよしの出場、そしてサプライズで中森明菜の出場が噂される紅白歌合戦。これで大晦日はおおいに盛り上がりそうだ。しかし、そんな国民的イベント紅白歌合戦に”あえて”出場しないという輩もいる。
 人気があるのにも関わらずなぜか紅白に出ないとは、ミュージシャンとして何かポリシーやプライドがあるのだろうか。ブランド力を高めたいのだろうか。商業ポップスを垂れ流しているのに、”あえて”紅白には出ない理由をアーティストごとに発表しよう。

 まず、紅白になかなか出場しないアーティスト筆頭はサザンオールスターズだ。サザンは今年の出場が報道されているが、1983年の出場以来、バンドとしては実に31年ぶり。だが、29日時点でも交渉難航報道が出るなど、スタッフの気をもませている。紅白に出場しない理由を公にしていないが、つまるところカッコをつけているだけだろう。それを証明するように、紅白にまったく無関心というわけでなく、桑田個人名義では2010年に紅白にスペシャルゲスト出演した他、「ひとり紅白歌合戦」などという寒い企画ライブを数回行っている。紅白に”あえて”出ないことで、他のアーティストとの差別化をはかっているのだろう。
 もっとも、サザンの音楽は「王道な音楽もできるのにあえて邪道なことをやっている」という雰囲気が、大衆層に受け入れられているだけだ。音楽的に尖った部分はなく、下品さも中途半端。変態度なら、かつての遠藤ミチロウの方が数枚上手である。

 続いての大御所は小田和正。彼が出場しない理由は、紅白歌合戦に偏見を持っているからとのこと。どのような偏見を持っているかわからないが、年末に甲高い声を聴きたくないというのは視聴者側の想いもある。
 他に有名なのは山下達郎。プライベートを優先し、大晦日はゆっくりするのだそう。そもそもルックスがテレビ向きではなく、しみったれた音楽性もエンタメとはかけ離れている。ゆっくりしてくれるのが正解だ。

(文・角刈りハーブティー)
桑田佳祐 Act Against AIDS 2008 昭和八十三年度!ひとり紅白歌合戦(ビクターエンタテインメント)

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