ニッポンのテレビ番組は「取材マナー
」がダメ!?

ニッポン礼賛のウラにトラブルあり

 最近いろんなテレビ局で目にする「外国人がニッポンを絶賛する番組」。低予算で作れて、かつ視聴率も良い。そのため各局で単発含め番組数はうなぎ登りだ。すると当然だが出演者もプロダクション所属のタレント外国人では間に合わず、素人外国人を路上で捕まえて突撃取材するものも多い。

 だがそれが、在日外国人や訪日観光客に多大な迷惑をかけているというのだ。

 今回、在日外国人たちは匿名を条件に、テレビのトラブルを話してくれた。

「日本のテレビは、食材店で自国の食材を買っていれば家までついてきて『故郷の手料理を食わせろ』と迫る。自分の分しか買ってないのに、食べ物がなくなる。わたしのタイムスケジュールもあるのに、その日のうちに取材したいという。マナーがなっていない」(Aさん/江東区)
「深夜でも早朝でも声をかけてくる。そして外国人の良心につけこむ。密着されてもギャラもなし。スタッフは英語すら満足に話せない、通訳もいない。最低限、外国人番組には現場で言葉の通じる人を用意するのが礼儀」(Bさん/港区)
「日本人が満足しそうな、欲しい絵を撮らされるだけ」(Cさん/新宿区)

 ちょっと聞いただけでも不満が出てくる、出てくる。
 テレビへのアレルギー反応は個人だけではない。とある国の大使館では日本テレビ系のとある深夜バラエティ番組の大使館特集を「取材対象を小馬鹿にする番組」と取材拒否した。通常、パブ効果を考えたら協力してきた案件だが、国ぐるみで嫌気がさしたのかもしれない。ネタとして(取材拒否の経緯は)番組内で明かされたが、これも氷山の一角だろう。

 昨今のテレビは、社会経験の浅いテレビ制作プロの若手スタッフがインタビューを担当していることが多い。彼らがろくに外国人も言葉も理解せず、バラエティ的な絵面を撮りたいが故にムチャぶりすることから『ニッポンのテレビは礼儀しらず』という印象を外国人に残すようだ。せめてテレビ局は国際的に有名なタレントや、常識と語学力を持ったアナウンサーなどまともに外国人とコミュニケーションできる人を現場に出さないと、いつか誰も協力してくれなくなっちゃうかも?

(文・KUS OBUKURO)写真:macor / 123RF.com

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