元代表選手たちは引退後に代表監督にな
る?

 2014年のJリーグも残り一節。優勝争いにJ1残留争い、今年も最後まで目が離せないシーズンとなった。その盛り上がりの一方で、元日本代表選手たちが続々と引退を発表している。

 まず、衝撃的だったのがFWの柳沢敦。現在はベガルタ仙台でプレーする柳沢だが、主に鹿島アントラーズでタイトル獲得に貢献。ワールドカップにも二度出場した選手だった。近年はプレータイムが減っていたが、まだまだ戦えていただけに残念がる声が多く聞かれた。
 その柳沢とツートップを形成していた鈴木隆行も引退の見込みだ。今シーズン水戸ホーリーホックでプレーしていた鈴木だが、契約満了により退団。これまでの経緯から指導者を目指すのではと予想される。鈴木といえば、2002年の日韓ワールドカップのベルギー戦での同点ゴール。日本中を勇気づけた一発は今も語り継がれている。
 そして同じくトルシエジャパンで活躍した中田浩二も引退を発表。正確な左足のキックとユーティリティー性を兼ねた選手で、多くの監督から重宝された。

 現在、日本のサッカーは急成長している。本田圭佑や岡崎慎二など、海外で活躍する選手が増えてきている。しかし、指導者に目を向けるとまだまだ世界レベルとは言いがたい。そもそも、世界のレベルを体感した日本人監督は岡田武史しかいないのだ。
 南米では、どんな一流選手も晩年は自国のリーグで戦い、引退後は指導者を目指すことが尊敬される。これからはワールドカップを戦った選手の引退ラッシュがやってくる。願わくば、その貴重な体験を指導者として還元してもらいたいものだ。

(文・鬼頭みどり)

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