前編:マスコミや世論に追い込まれて
亡くなった有名人

ときに有名人を追い込むマスコミの報道

 どんな有名人だって、マスコミや興味本位の大衆に追い込まれるとメンタルがどうにもならなくなり、オカシイ行動をとってしまいがちです。「人のせいにする」「逆切れする」「怒り狂う」「周りに当り散らす」。これは誰が悪いのでしょうか。当然、追い込んだマスコミや世論に決まっています。特に自殺した張本人は、確実にそう主張するはずです。  そのうち、困難が永遠に続くと勘違いしてしまい、「生きている意味がない」と気弱なことを口走り、自殺をしたり、自殺まがいの死に方をしてしまうケースも多々あります。  マスコミに変なことを言われて、死に追いやられた人たち。彼らはきっと正しいんじゃないか!? そう信じて全力で肯定してみました。

笹井芳樹
理化学研究所の中心人物の一人。STAP細胞の研究を統括し、論文を作成した小保方晴子氏の指導役。が、彼女の論文に関するデタラメなデータが発覚。今後に恥を晒す人生を予想してしまい自殺したのでしょうか。遺書には「マスコミからの不当なバッシングに疲れ切ってしまった」と書かれていたみたいです。繊細な人間だから追い込まれてしまったんですね。

永田寿康
2006年、ライブドア事件絡みで証拠としたメールが捏造と判明。発言を二転三転させたあげく、国民から反感→議員辞職という転落パターンに陥った人。その後も離婚などが重なり精神崩壊。ありがちな精神疾患による自殺という印象を持ちますが、有権者にヘタ打ったので自害したと考えれば、武士のような生き様ともいえるでしょう。

中川昭一
アル中の元政治家。G7会議後の酔っ払い会見で有名。猛烈な批判を浴び大臣を辞任し、その後の衆議院選で断酒宣言をウリにして選挙活動を展開しましたが、マスコミからの執拗なバッシングは依然として続いており、あえなく落選。2か月後に急性心筋梗塞で死亡。無念です。

三浦和義
保険金殺人の疑惑が掛けられた人。いわゆるロス疑惑。十数年も日本でのほほんと暮らしてましたが、2008年サイパンで逮捕され、留置所で自殺。真相は闇の中に葬られましたね。疑惑をかけられたまま61歳まで生きるなんて、奇跡の男すぎます。

盧武鉉
不正な政治資金を受け取ったり、裏金を自分の懐に入れたりなど、悪行がバレて自殺。韓国で問題になっている「自殺」を大統領自ら体現しました。一線を越えたら罰を受けるのは常識ですが、それすら受けずに死ぬとは。最後まで甘ったれる貫徹っぷりは、もはや賞賛の一言。

松岡利勝
現職国務大臣が自殺するという、あまりにもありえない展開にビックリしてしまった人も多いのでは? 事務所費として多すぎる支出の計上、使途不明な献金など、とにかく不透明なことがいっぱい。当然の如く、それに付随して自殺の理由もありすぎて、RPG以上の謎解き感があります。死後もずっとマスコミのネタにされっぱなしでした。

野口英昭
ライブドアの企業買収に深く関与し、自作自演で業績を黒字化させ、自社株価を高騰させたとされる「ライブドア事件」のキーマン。2006年、ライブドア本社へ特捜部による強制捜査が入った数日後に那覇市内のカプセルホテルで自殺。マスコミならびにホリエモンに衝撃が走りました。

(敬称略)
(文・編集部)

オススメ書籍:韓国の希望 盧武鉉(ノムヒョン)の夢(現代書館)

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