MY FIRST STORY「I'm a mess」の歌詞
の意味は？THE FIRST TAKEで話題の楽
曲を考察

コロナ禍における混乱を表現した歌詞

▲MY FIRST STORY-I'm a mess【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

MY FIRST STORYの『I'm a mess』は、ボーカルのHIROが作詞を手がけた楽曲です。

冒頭の歌詞から考察していきます。

I'm a mess 歌詞 「MY FIRST STORY」
https://utaten.com/lyric/qk21066008

同曲は「I'm a mess」という中毒性のあるフレーズから始まります。

サビで繰り返され、曲名にもなっている、楽曲を象徴する歌詞ですね。

「mess」は「散らかっていること」や「混乱」を指す単語で、「I'm a mess」は「私はめちゃくちゃだ」「私は混乱している」といった意味になります。

「明けない夜」や「僕の心は何処へ行くの？」という歌詞からは、先が見えず、どうしていいのか分からなくなっている状況にあることが分かります。

I'm a mess 歌詞 「MY FIRST STORY」
https://utaten.com/lyric/qk21066008

続きの歌詞では、「不要不急」という言葉が目を惹きますね。

新型コロナウイルスの感染が広がり始めた頃、感染拡大防止のため、“不要不急の外出や移動は避けましょう”とニュース等で頻繁に報道されていました。

自宅で過ごすことを推奨された、コロナ禍の窮屈な日々が、「閉ざされた世の中」という歌詞に重なります。

「隠された口元」という歌詞も、マスクを着用した姿だと捉えられそうです。

リリースされた時期がコロナ禍と重なることからも、コロナ禍における混乱を表現した楽曲だと考察できるでしょう。

シンデレラに喩えた歌詞の意味

楽曲の後半には、「シンデレラ」という言葉が使われている歌詞があります。

印象的な表現なので、詳しく見てみましょう。

I'm a mess 歌詞 「MY FIRST STORY」
https://utaten.com/lyric/qk21066008

「medicine」は、医学・治療・薬などを意味する単語です。

これを踏まえると、「不安なmedicine」という歌詞は、コロナ禍で医薬品が不足したり、病床が逼迫していた状況を表現しているのだと考察できそうです。

「もっと近くで触れたいのに」という歌詞は、病院に面会しに行っても、感染防止のために直接会えなかった状況を指しているのかもしれません。

会えたとしても、パネル越しであったり、面会時間の制限があったりしたコロナ禍での状況が思い起こされます。

病院での面会に限らずとも、“会いたいのに会えない”、“触れたいのに触れられない”といった状況は、様々な場面で起こっていました。

シンデレラの魔法が解けるように、会える時間が失われていく哀しさを表現した歌詞だと考察できるでしょう。

MY FIRST STORYが見い出した光

最後の歌詞を見ていきましょう。

I'm a mess 歌詞 「MY FIRST STORY」
https://utaten.com/lyric/qk21066008

不要不急の外出を控えなければならないコロナ禍の中で、誰にも会えず、一人でネガティブな感情に苦しむ様子が表現された歌詞だと解釈できるでしょう。

「一人の夜」という言葉は、楽曲全体を通して、複数回出てきます。

一人だからこそ、不安が増幅したり、気が滅入ったりして、「I'm a mess」という状態になってしまうのかもしれませんね。

I'm a mess 歌詞 「MY FIRST STORY」
https://utaten.com/lyric/qk21066008

そのようなめちゃくちゃな状態の中で、光になるのは、やはり「君」という存在です。

「君」は、歌詞の主人公にとっての大切な人として聴くこともできますが、聴き手を指す言葉として聴くこともできるでしょう。

自分にとっての大切な人、会いたい人を思い浮かべながら聴くのも良いかもしれませんね。

苦しい状況や心情に寄り添いながら、「君」という光を見い出し、希望を示してくれる音楽だと言えるでしょう。