【ばってん少女隊 インタビュー】
「ヒナタベル」を聴くと
宮崎の景色が浮かんでくる
「あんたがたどこさ」が手毬唄で、
「でんでらりゅーば」は手遊び歌
カップリング曲「でんでらりゅーば！」は長崎の手遊び歌の「でんでらりゅーば」がフィーチャーされていますが、これは九州の人たちには馴染み深い曲なんですか？
上田
はい。「あんたがたどこさ」が手毬唄で、「でんでらりゅーば」は手遊び歌というのは九州では有名で、私も小さい頃から知っていました。テレビ番組で取り上げられたことがあったし、世代的には全国で知っている人も多いかもしれないです。
瀬田
今回の曲をいただいた時、「でんでらりゅーば」自体“久しぶりに聴いたなぁって”って感覚だったんですけど、ファンの方も同じだったみたいで、“この曲、久しぶりに聴いた”って言ってくださる方が多かったです。ライヴでは私たちが振り付けの中で実際に手遊びをしているのですが、それを披露してすぐに完コピされている方がいたりしたので、そういう方たちは小さい頃から知っていたのかなって。これからリリースイベントとかライヴとかでたくさん披露していきたいと思っているので、“懐かしい！”と思っていただいたり、初めて知ったという方に“楽しい！”と思ってもらえたらいいですね。
希山
私も小さい頃に歌っていた曲なので、今回、こういうかたちの曲になって、もっとたくさんの人に知ってもらいたいです。
上田
Daokoさんが作詞してくださったんですけど、私たちにしてみれば耳馴染みのあるフレーズもまた新鮮に聴こえるんです。“こんこん”は“来られない”という意味なんですが、それがキツネの鳴き声の“コン”とかけられていたりして。Daokoさんによってより全国のみなさんに響きやすくなっていると思います。
エムカードは特典として「パリ観光動画」が収録されていますが、ダイジェスト映像が公式YouTubeチャンネルで公開されていますね。夏にフランスのパリで行なわれた『JAPAN EXPO Paris 2023』の時に収録されたということですが。
上田
もう結構前のことのように感じますね。ダイジェスト映像からも分かるように、素の私たちを観ていただきつつ、“パリってこういう場所なんだな”と分かってもらえる映像になっています。
希山
初めてパリに行ったんですが、教科書とかで見たまんまのきれいな景色と街並みでした。『JAPAN EXPO』でのライヴも現地のみなさんがノリノリで踊ってくださったので、すごく楽しい思い出になりました。
瀬田
イベントでたくさん歌わせていただいたんですけど、来られている方が日本のカルチャーが好きな方ばかりで、すごく盛り上げてくださいました。日本の方たちは振りを真似する文化があるんですが、海外の方は自由に踊ったり体を動かしたりされていて、そういうところにも文化の違いが感じられて楽しかったです。
ダイジェスト映像を観てるとクイズをしたり、なぜかお寿司の話をしたり、そういうところからも素の部分がいっぱい感じられました。
上田
ダイジェストだとお寿司の話が長かったですね。でも、下町のほうを訪れたりもして、それだけじゃないので（笑）。エッフェル塔とか凱旋門とかも良かったですし、下町はフランスに住んでいる人たちの日常をより感じられたので、“本当にパリに来てるんだ！”ってすごく実感できました。
希山
そうそう。フランスパンって日本だと買ったら袋に入れるじゃないですか。そうじゃなくて、そのまま持って歩いている人が多くて、“これがフランスだ！”って思いました（笑）。
瀬田
現地でいろいろ食べたりしているので、そういうところも観ていただきたいです。
『JAPAN EXPO Paris 2023』も含めて、2023年は充実した一年だったと思いますが、その中でも特に印象的だったことは？
上田
いろんなイベントに出させてもらったことはもちろんなんですけど、海外でライヴをする機会が増えたことですね。2023年は台湾やタイに行ったり、自分たちのツアーの中に台湾公演を入れることができたり、この前もカンボジアにも行けましたし、6カ国ぐらいかな？ “ばってん少女隊”“Batten Girls”という名前がもっともっと広がっていったらいいなと思います。2024年は2023年くらい、これまでやってきたことが全部つながっていく年になったらいいなぁ。
確かに2023年は海外公演も多くて、予定が発表されるたびに驚かされました。
上田
ファンの方もドキドキしてるんじゃないかなって（笑）。ありがたいことに、海外でのライヴに合わせてパスポートを取ったという方もいました。
希山さんは2023年の活動いかがでしたか？
希山
どれも印象的なんですけど、2022年の大晦日に長崎のハウステンボスで行なわれたカウントダウンライヴに出させてもらったことですね。カウントダウンライヴ自体初めてでしたし、ハウステンボスは家族とよく行っていた場所なので、そこでライヴができたことが嬉しくて、“2023年はいい年になりそう”って、その時からワクワクしていました。
瀬田
2022年の11月の中野サンプラザでのワンマンライヴからどんどんライヴやイベントがつながっていて、その時々の会場でたくさんの人に会えたし、楽しめる時間が増えたのが嬉しかったです。そういう意味では、12月はまだまだライヴがありますし、2023年最後の最後まで楽しみたいと思っています。
クリスマスのことを聞かせてもらったり、2023年を振り返ってもらったりしましたが、先日(11月26日)は上田さんの誕生日でしたね。
上田
ありがとうございます！
またひとつお姉さんになりましたが、抱負を聞かせてください。
上田
22歳が中野サンプラザのワンマンライヴで始まったので、すごくいいスタートだった感覚がありました。実際、テレビやラジオにも出たり、いろんな経験もさせてもらったなって。なので、23歳はもっといろんな経験を積んで、それが自分の身になっていくといいなと思っています。頑張ります！
年が明けたら、希山さんも誕生日が来ますが、ばってん少女隊は寒い時期の誕生日が多い気がします。
希山
そうなんです（笑）。11月（上田）、12月（蒼井りるあ）、1月（希山）、2月（瀬田）と続きます（笑）。
希山さんも抱負を。
希山
24歳になるんですけど、23から24って自分の中ではすごく大人になるイメージがあるんです。なので、もっともっと大人になります！
2月生まれなのでちょっと早いですけど、瀬田さんも。
瀬田
誕生日が2月2日で、数字の“2”が好きなんです。22歳になるので、パワフルな年にしたいですね。ばってん少女隊としても個人としても新しいことに挑戦したいと思っています。
最後に、グループとして2024年にやってみたいことを聞かせてください。
上田
2024年は9周年を迎えます。九州を拠点に活動しているグループとしては“九州”と“9周年”をかけて、地元・九州を大事にしていく年にしたいと思っています。2022年はアルバム『九祭』を出すために頑張った年で、2023年は海外でたくさんライヴをすることができて活動のフィールドを広げることができました。2024年は海外でもいろいろライヴをやりたいですし、それと同時に九州、例えば福岡の大きな会場でライヴをするとか、そういうことを実現できる年にしていきたいです。九州のいいところをばってん少女隊として発信していきますのでよろしくお願いします！
取材：田中隆信
「ヒナタベル」MV
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