劇団印象の鈴木アツトが「日本の演劇
人を育てるプロジェクト」文化庁海外
研修の成果公演『みえないくに』を上
演 壮一帆、岡千絵、土居裕子らが出
演
これは、架空の国グラゴニア共和国で話されている、グラゴニア語に魅了された翻訳者の物語。鴨橋真由は、日本では、マイナー言語であるグラゴニア語を独学で学んだ、グラゴニア語研究のパイオニアだった。彼女の夢は、「グラ日・日グラ辞典」という辞書を日本で出版すること。小さな出版社「月銭社(げっせんしゃ)」の編集者の重山朝子に、ダメ元で「グラ日・日グラ辞典」の出版を提案したところ、定年間近の重山は、退社前に意義のある本を出したいと思っていたこともあり、乗り気になってくれた。そして、社内会議でOKをもらえたところまでこぎつけたのだが、そこへ、グラゴニアが隣国に侵攻したというニュースが飛び込んでくる。
作・演出 鈴木アツト コメント
劇作家、演出家。東京都出身。慶応義塾大学環境情報学部卒業を卒業後、2003年劇団印象-indian elephant-を旗揚げ。2014年劇団をNPO法人化(特定非営利活動法人)。2015年国際交流基金アジアセンター アジアフェローとして、タイに2ヶ月滞在。また、文化庁新進芸術家海外研修制度研修員として英国・ロンドンに10ヶ月留学。2016年、『The Bite(英訳版青鬼) 』と『グローバル・ベイビー・ファクトリー』が、ロンドンでリーディング上演される。 2019年には、ポーランド・ベンジン市のドルマーナ劇場から招聘され、『Ciuf Ciuf!(チュフ・チュフ)』(作・演出)を滞在創作した。2020年『エーリヒ・ケストナー~消された名前~』にて、初の評伝劇に挑戦し、毎日新聞に取り上げられる等、好評を博した。2021年には、国家と芸術家シリーズ第2弾『藤田嗣治-白い暗闇-』を、2022年6月、シリーズ第3弾『ジョージ・オーウェル-沈黙の声-』を、10月、シリーズ最終章となる『カレル・チャペック-水の足音-』を上演。
この度『みえないくに』に出演いたします、壮一帆です。
"みえないくに"の脚本を読んでから聞こえてくる言葉、ニュース、が全て新しいものに感じます。みえないものをみようとする事を怠っていた自分やみえているものに安心し頼って生きている自分にハッとさせられる日々でもあります。作、演出の鈴木アツトさんはじめ、土居裕子さん、壮一帆さんほか、素晴らしいスタッフキャストの皆様と、この作品を作り上げて行ける事に、とても興奮しています。
みえないくに。
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