夏木マリ「大胆不敵な作品が多く、絵
師の人たちの底力を感じた」 特別展
『やまと絵』東京国立博物館にて開幕

特別展『やまと絵 -受け継がれる王朝の美-』が、10月11日(水)、東京国立博物館(東京・台東区)にて開幕。開幕に先立ち前日の10月10日(火)には報道取材会が行われ、本展の音声ガイドナビゲーターを務める夏木マリが来場した。
夏木は、本展に合わせて雀踊りの刺繡の着物に、季節に合わせた柄の帯で登場。実際に展覧会を見て「やまと絵という言葉の響きから、おとなしい絵の展覧会かなと思いましたが、割と大胆不敵な作品が多く、絵師の人たちの底力を感じました。また、ひとつひとつの作品に描かれているお話が面白いんですよね。展示替えが多いので、私もたくさん足を運びたいと思います。絵師の人たちのエネルギーや突拍子のなさ、“今”をちゃんと表現したいという想いやエネルギーを感じました。」とコメント。印象的な作品として、「やっぱり《四大絵巻》は拝見するとすごいですね。57人の顔がすべて描き分けられている重要文化財《公家列影図》(鎌倉時代・13世紀 京都国立博物館蔵 11/5まで展示)が一番好きです。平安時代はあまり顔を描かないという感じから、時代が代わって、鎌倉時代に入り、顔のつくりなどの描き方に個性を出しているという作品がお気に入りなんです。」と語った。
重要文化財 浜松図屛風 室町時代・15~16世紀 東京国立博物館蔵
重要文化財 浜松図屛風 室町時代・15~16世紀 東京国立博物館蔵
今回は重要文化財《浜松図屛風》(室町時代・15~16世紀 東京国立博物館蔵)の前での会見となったが、《浜松図屛風》について「四季の移ろい、お花で物語が繋がっているところや、砂場(浜辺)と天(雲や霞)の金の使い方が違うなど細かいところを拝見していると面白い。また、やまと絵全体に言えますが、登場人物像を観察していると本当に飽きないし、素敵な、日本らしい作品ですね」と感想を述べた。
最後に、本展へ来場する方々へ向けて「やまと絵は“人と自然”が大きなテーマだと思いますが、そこに注目して鑑賞していただいたらすごく面白いと思います。日本人として力をもらえるような気がします。そしてやっぱりこの展覧会では、ちょっぴり予習をしてくるとまたすごく面白く見て回れます。“その時代の面白い、エネルギッシュだったものを見に来るんだ。”という思いで足をお運びいただいたらすごく楽しめる展覧会だと思います」と話した。
特別展『やまと絵 -受け継がれる王朝の美-』は、2023年12月3日(日)まで、東京国立博物館 平成館にて開催中。

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