ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナル
ト-」~忍の生きる道~、中尾暢樹(
うずまきナルト役)+伊藤優衣(春野
サクラ役)+君沢ユウキ(はたけカカ
シ役)に聞く

ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」~忍の生きる道~が、2023年10月~11月、神奈川・兵庫・東京にて上演される。神奈川公演 10月10日(火)18時の回では、<イープラススペシャルデー>も実現。
<イープラススペシャルデー> はうずまきナルトの誕生日(10月10日)!
★スペシャルカーテンコールあり!
★ご来場者様全員に10月10日の公演日時入り、メインビジュアルを使った特製ステッカー(非売品)を配布いたします!
★ご来場者の中から抽選で10名様に公演ポスター(非売品)をプレゼント!

2015年の初演より8年の時を経てついにシリーズ完結編となる物語の行く末は果たしてどうなるのか──公演を前に、うずまきナルト役の中尾暢樹、春野サクラ役の伊藤優衣、はたけカカシ役の君沢ユウキが、稽古場からメッセージを届けてくれた。

──現在お稽古真っ最中ですが、現場の様子はいかがですか?
中尾 僕は(大蛇丸役の)悠未ひろさんとは初めましてなんですけど、(うちはサスケ役の佐藤)流司くんが嬉しそうに絡みに行ってる姿とかを見ていると、「ああ、僕の知らないそういう関係もあるんだよな」って作品の歴史を感じますね。同じく初めましての千手柱間役の姜(暢雄)さんもすごく面白い方で、大人のみなさんからも新鮮な刺激を受けつつ楽しくやっています。
伊藤 そう! とても和気あいあいとやれていて……特に今回、大人組がすごくハッピーな方ばっかりなんですよ。元気でパワフルで。今までの公演のカンパニーもそういう空気でしたけど、もうみんなで最初から同じ空気でいられているというか。
君沢 大人のみなさん、まあ、元気! 40代が一番はしゃいでるんじゃない?
中尾・伊藤 (笑)。
君沢 こうなると僕なんかまだ若手ですよ(笑)。なんだかああいう年上の方たちが居てくださるとすごく希望が湧くというか、まだまだ僕もいろんなこと頑張らなきゃなぁって。顔合わせでもみなさんの今作に臨む思いを聞いて、改めて自分も気持ちが引き締まりましたし、この8年間、本作に関わってきたみなさんの愛にも触れ、僕はなんだかちょっと神聖な気持ちで稽古をスタートさせました。
──今作はこれまで続いてきたシリーズの完結編となります。見どころポイントもぜひ。
中尾 僕はやっぱりナルトとサスケのラストに向けての展開と、第七班の再集合ですね。僕がナルトを演じさせてもらってから今作まで、カカシ先生率いる第七班が仲間として揃うことってなかったんですよ。だから僕自身も初めて第七班として、仲間のサスケと“一緒に” 戦える。そこは大きな見どころですよね。
伊藤 ナルトとサスケの対比から共闘っていうのは絶対! そして……この舞台「NARUTO」シリーズは第七班を中心として描かれるエピソードから始まったので、その第七班の行方、みんなでたどり着く結末というのは私自身も待ち望んでいた瞬間なんです。「やっとここまで来た」っていう感覚があるので、自分としても大切な場面ですし、見どころにしたいなと思っています。今までもがいていたサクラちゃんの思いがやっとクリアになるのかなぁと思うと……とても楽しみですね。
君沢 『NARUTO-ナルト-』って、一生懸命な若い人たちが事情があって離れ離れになりながらも必死に戦い、理解していく素敵な物語なんですけど……やっぱり舞台としても8年間続いてきたっていうアドバンテージがあって、その中でカカシ先生はみんなの横で人間としての成長もずっと見守らせてもらっていて。サスケとは途中会えなくなってしまったりもしたけれど、ここでまたみんながいろんな目的を抱いて第七班を再度集結させるっていうのは、やはり作品の歴史とエモさをすごく感じますね。なんかもう……込み上げます。本番でも泣かないように頑張らないと。
中尾・伊藤 (笑)
──若者たちだけでなく、カカシ先生もまたここで“もうひとつ上の先生像”に辿り着き、背中を見せてくれています。
君沢 それもまた面白いものでね、本当にみんなが僕を……カカシ先生を作ってくれている。この関係性が自然と第七班を形作ってくれているなぁと思えるんですよ。不思議な感覚なんですけど、僕のほうがみんなから勉強させてもらったというか。でももうみんな大人になってね、昔は大笑いしてくれた僕の雑談とかも「……ああ、そうですね」って軽く流されちゃいますし。
中尾 (爆笑)。
伊藤 確かに(笑)。昔は何言われても床を転げ回るくらい笑ってました。
君沢 「成長したなぁ」と思いつつ、ちょっと寂しいです(笑)。
──君沢さんと伊藤さんは初演からの参加。やはり8年間関わってきた重みがありますよね。
伊藤 私が君沢さんと初めてお会いした時って、君沢さんが今の私の年齢くらいでしたよね?
君沢 うん、そうだそうだ。二十歳と三十歳とか……信じられない!
中尾・伊藤 (笑)。
君沢 あ〜、でもそこもなんか上手くできてるなぁって思うのが、『NARUTO』のキャラクターたちも話が進む中、年齢を重ねてるんですよね。そこが役と僕らとにもリンクしていることが作品全体の底上げにもなっていたらいいなぁ。完結編も仕上がり切った素敵なナルト、サスケ、サクラの姿を見て欲しいっていう思いが僕は強いかもしれない。自分どうこうというよりはもう「どうですか? ウチの第七班は。すごいでしょ」って。
伊藤 嬉しい! 私はサクラちゃんを演じていると「うわ、私、生きてるな!」ってめちゃくちゃ思うんですよ。命かけてるなぁって。
中尾 うんうん。
──中尾さんは2021年「うずまきナルト物語」からナルト役を引き継ぎここまで作品を繋いできました。
中尾 僕にとってもライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」は特別な舞台なんです。原作も、キャストも、スタッフさんもみんな大好きですし、いろんな要因があって僕はもう……これで完結かと思うたびなんとも言えない気持ちになりますね。プライベートなことも『NARUTO』に色々リンクすることがあって……。
──年齢的にも俳優としての“成長期”とナルトの成長物語が重なっていたのかもしれないですね。
中尾 はい。成長するために自分でもすごく考えるし、助けてくれる周りの人たちの存在もあって、流司くんとの関係もすごく大切で──確かにそうですね、ここには自分にすごく近いものがあるんです。あの、人は、やればやるほど、成長しますから!!
──実感、こもっています!
伊藤・君沢 (笑)。
中尾 みんなが僕のことを本当にナルトとして支えてくれて、真ん中に立たせてくれて……それがすごくわかっていたからこそ、今まで思い切り突っ走ってこれた気がしています。
君沢 いやもう本人に、有無を言わさずぶっちぎって行ってくれるパワーがありますからね。やっぱり彼が真っ赤な炎のように、真っ直ぐ真ん中で輝けることがどれだけ凄いことかは前作でも間近で感じていましたけど、ここまでの全てをまとめながらすごく複雑な物語になっていく完結編もそれは同じ。僕らはそんな彼を後ろからいっぱい支えて、中尾くんが持っている「これってホントにナルトだよね〜」っていう言葉では表せない120%ナルトになってくれているパワー、信念、魅力をね、みんなで見届けたいなって思っています。
伊藤 うん。いつもめちゃめちゃ元気。
──中尾さんのそのパワーの源とは……。
中尾 なんでしょう? 僕もわかんないです(笑)。
君沢 わからないんかいっ!
伊藤 フフフフッ(笑)。
中尾 不思議ですよねぇ。でも今もすごいパワーを感じてます。今回って、本当に全部の『NARUTO』の物語の最後なんですよね。今までは続きが楽しみだなって思ってもらいながら公演を終えてきたんですけど、本当にクライマックス、最終日は大大大大千穐楽だなぁと思ってて……だからもう稽古に参加しているみんなも、今、気合がこれまで以上に物凄いんですよ。「早くも燃え過ぎじゃない!?」ってくらいに熱く「うわぁ〜!」っとなっているんで、自分も自分ができることをできるだけ稽古場でやって、絶対に後悔はしたくないな、と。サスケとのシーンももちろん、今だからできることをたくさんトライして、本番で後悔のないようにしていきたいと思っています。
君沢 一昨年の「うずまきナルト物語」で、サスケとナルトが「なんでオレにそこまでこだわる…?」「友達だからだ!」って顔くっつきそうなくらいの距離で言うシーンがあって、僕はそこが本当に大好きで、サスケも……流司くん自身も「ここまで真っ直ぐに目を見て気持ちをぶつけてきてくれる人はなかなかいない」ってすごく喜んでたんですよ。きっと流司くんもそこから繋がる最後の戦い、楽しみにしてるんだろうなぁ。
中尾 (頷く)。
伊藤 サクラちゃんはサスケくんに対していろんな思いを抱き続けた8年間でしたけど、やっとサスケくんと一緒に肩を並べて戦っていられるってことがやっぱり嬉しいですし、ナルトとはまた違ったやり方、違った付き合い方でサスケくんを助けたいなってずっと思っていたので、それがいよいよ形になるのかなぁって思うとすごく楽しみです。
──今回、<イープラススペシャルデー>を10月10日に実施するのですが、この日はナルトの誕生日なんですよね。
中尾 そうなんです!
君沢 マジで!? ああ〜、それはすごい。
中尾 じゃあ……父ちゃんに言ってもらおう。「誕生日おめでとう」って。
伊藤 素敵!
君沢 いいねぇ〜。カーテンコール、楽しみだ。あとあれですよね、プラみちゃんポーズもあるんですよね もう、速攻で調べましたから!
伊藤 これですよね(ポーズ!)。
中尾・君沢 これこれ(ポーズ!) ※冒頭写真をご参照ください
──ありがとうございます。当日もよろしくお願いいたします!
中尾・君沢・伊藤 は〜い!
──では改めて劇場にいらっしゃるお客様へメッセージをいただけますか?
君沢 まずは<イープラススペシャルデー>で誕生日のアニバーサリーな公演ができること、ありがとうございます。僕も当日は客席から観たいくらいです……ハハハッ(笑)。そしてみなさん、そこに限らずどの回も、何度でも劇場に来ていただいて、ぜひ“その日だけ”の思い出を僕らと一緒に共有していただけたら幸せです。舞台でしか味わえないあの感覚を共に体験しましょう!
伊藤 完結編ということで、お客さまの期待も高まっていると思いますし、私たちもすごく思い入れの強い作品になると思いますし、見どころしかない舞台になると確信しています。どうぞ期待していてくださいね。
中尾 完結編とは言っていますが、まだこのライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」、観たことない方たくさんいらっしゃると思うんです。「『NARUTO』? 2.5次元舞台? よく知らないなぁ」という方も、ジャンルに興味はあるけれどまだ未体験の方も、ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」はその入り口としてもふさわしい、みんなに楽しんでもらえる作品だと僕は思ってるんです。こんなに舞台装置や演出が派手な舞台を俺は今まで観たことがないですし、“ライブ・スペクタクル”ですからね! 今回は客席降りなんかもできるんじゃないかなぁ。どうしたってみんなが熱くならざるを得ない完結編。絶対に損はさせないので、スペシャルデーに間に合う方は今すぐチケットを入手していただいて(笑)、ぜひ劇場でお会いしましょう。待ってます!
取材・文=横澤由香

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