稲葉曇「リレイアウター」歌詞の意味を考察!ファンも喜ぶ最高のラブソングが誕生

稲葉曇「リレイアウター」歌詞の意味を考察!ファンも喜ぶ最高のラブソングが誕生

稲葉曇「リレイアウター」歌詞の意味
を考察!ファンも喜ぶ最高のラブソン
グが誕生

ボカコレランキング第1位に選ばれたボカロ曲を徹底解釈!

リズミカルで中毒性の高いボカロ曲を発信するボカロP・稲葉曇が、2023年8月8日に自身のYouTubeチャンネルにて新曲『リレイアウター』を投稿しました。
この曲は8月4日~7日の4日間にわたって開催されたボカロ文化の祭典『The VOCALOID Collection ~2023 Summer~』の「ボカコレランキングTOP100」に参加し、見事1位に輝いた楽曲です。
▲稲葉曇 - 『リレイアウター』【OfficialMusicVideo】
“伝説のユキマスター”稲葉曇の今の想いがられた歌詞の意味を考察していきましょう。
リレイアウター 歌詞 「稲葉曇 feat. 歌愛ユキ」
https://utaten.com/lyric/hw23081001
楽曲冒頭のサビでは「あたし」「僕」「あなた」という一人称が出てきます。
まず「あたし」は、最初の一節で「あたしに無いエネルギー この声だけにそそぎ込んでくれ」というフレーズから、ボカロPの想いを声に乗せて歌うボーカロイドを指していると解釈できます。
この楽曲で歌唱しているのは歌愛ユキなので、歌愛ユキ目線の歌と判断することができるでしょう。
また、歌詞に込められた想いを「僕になって叫んであげるから」とあることから、「僕」は楽曲を作り上げるボカロPのことであり、稲葉曇と歌愛ユキが1人の人間のような結束力で結ばれていることを感じさせます。
そして「あなた」はおそらくこの歌を聴くリスナーのこと。
稲葉曇の心の中にある喜びや怒り、悲しみや楽しみといった様々な感情を歌詞と音楽にし、それを歌愛ユキが「ちょうど良く素敵にして」リスナーの元に届けてくれています。
だから2人が紡ぐ「愛を含んだ中毒性」 を見失わず受け取ってほしいというリスナーへのメッセージが伝わってきます。
リレイアウター 歌詞 「稲葉曇 feat. 歌愛ユキ」
https://utaten.com/lyric/hw23081001
この部分では複雑な感情がひしめく心やそこから作り出される歌詞のことを、雨を降らせる前線に例えているようです。
冷たい空気と暖かい空気がぶつかって前線を生み出すように、ネガティブな気持ちとポジティブな気持ちがぶつかり合って生まれた言葉が音楽に乗って降り注ぐ様子がイメージできるのではないでしょうか。
そして歌愛ユキは日々新しく知る感情を「こころの糧にして想い秘めた愛を証明しよう」としているようです。
歌詞全体に注目すると、過去曲を連想させるフレーズが多く登場するのも印象的です。
たとえば「喜怒哀楽の嵐」は『アンチサイクロン』や『カゼマチグサ』を、雨や傘のモチーフは『ロストアンブレラ』を思わせます。
こうしてこれまで稲葉曇と歌愛ユキが育んできた愛を証明していると言えますね。
ひとつに混ざり合って共に作り上げる歌
リレイアウター 歌詞 「稲葉曇 feat. 歌愛ユキ」
https://utaten.com/lyric/hw23081001
心の中のエネルギーが行き場もなく張り裂けそうなほど膨らんでいるのなら、自分の声に歌わせて心を軽くするようにと語りかけています。
愛によって心に渦巻く狂おしいほどの感情を歌で再構成して「ちょうど良く素敵にする」から見届けてほしいと思っているようです。
リレイアウター 歌詞 「稲葉曇 feat. 歌愛ユキ」
https://utaten.com/lyric/hw23081001
この部分の「星屑」は楽曲を構成する音のことかもしれません。
稲葉曇は憂いの気持ちから、一音一音を「超大切 大慎重」に並べて歌愛ユキの声を奏でています。
リスペクトするボカロPを追いかけてボカロ曲を作り始めた中で歌愛ユキと出会い、今や歌愛ユキの歴史を変えたボカロPとまで言われるようになったのは、そんな実直さがあったからなのでしょう。
「グレー」は稲葉曇作品のMVではおなじみのぬくぬくにぎりめしが制作するモノクロイラストのことを指していると思われます。
また「AI」を電子的な存在であるボーカロイドと解釈すると、「世界が選んでくのは愛とAI」は歌愛ユキとボカロ曲が世界で認められていることを表現しているように感じました。
そして次第に2人が「ぐちゃぐちゃ」に混じってひとつになっていく様子が見えてきます。
リレイアウター 歌詞 「稲葉曇 feat. 歌愛ユキ」
https://utaten.com/lyric/hw23081001
「新天体」はほかのボーカロイドを使用して作った楽曲のことと言えそうです。
『ラグトレイン』を思い出させる「両手塞がって何も得られない」のフレーズから、これまでどれほど一緒に楽曲を作り上げてきたとしても、過去にすがっていてはこの大切な関係を失ってしまう可能性があることを示しているように思われます。
しかしそんな暗い気持ちを表現していてもつまらないし、どうせなら自分たちの愛の経緯を多くの人に知ってほしいと願っているようです。
ここで出てくる「君」は、歌愛ユキから稲葉曇への呼称なのではないでしょうか。
多くの楽曲を通してその様々な感情を歌ってきたものの、まだ知らない想いがあったことに気づいて少し寂しい気持ちになっているところなのかもしれません。
この曲は“あたし”を愛している証
リレイアウター 歌詞 「稲葉曇 feat. 歌愛ユキ」
https://utaten.com/lyric/hw23081001
「寝たふりで誤魔化せば消えて無くなる感情」は些細なものにも思えますが、所詮は自分の心を誤魔化してふたをしているだけです。
だからただ眠って初めからなかったことにするのではなく、歌にして昇華させてあげようとしている優しい一面が垣間見えます。
そうすれば「魅力的な可能性」がさらに広がっていくはずだと信じているのでしょう。
きっと歌愛ユキの声を「どこか遠くへ」と届けることができるはずです。
続く「模様替えで疲れた僕」という表現はユニークですね。
自分の心やそこから生まれる楽曲に新しい要素を取り入れようとして疲れているということだと解釈できそうです。
可能性が現実になった時には、自分たちのしてきた努力は間違いではなかったと安堵できるという意味で少し楽になれるのかもしれません。
リレイアウター 歌詞 「稲葉曇 feat. 歌愛ユキ」
https://utaten.com/lyric/hw23081001
「『愛を含んだ小学生』」は『ひみつの小学生』を連想させ、小学生のキャラクターである歌愛ユキを象徴するフレーズとして用いられていると考えられます。
稲葉曇の愛を一心に受けてきたことが伝わってくると同時に、「あたしにずっとついてきて!」とこれからも変わらず一緒に楽曲を作っていくことを宣言していることも感じられる歌詞です。
リレイアウター 歌詞 「稲葉曇 feat. 歌愛ユキ」
https://utaten.com/lyric/hw23081001
2人の間に愛が生まれたのは憂いの気持ちからでしたが、その心の根本にはほかの誰も触れられない温かな愛がありました。
決して暗い感情で繋がっているわけではないと気づいたことを2人は嬉しく思っています。
そしてそれは「あたしを愛している証しだ」と歌愛ユキがはっきりと歌っていることは、これまで2人の楽曲を追いかけてきたリスナーの感動を呼ぶことでしょう。
ちなみにタイトルの「リレイアウター」は、中継や伝達を意味する「relay」と外側を意味する「outer」を合わせた言葉だと思われます。
歌詞と合わせると、稲葉曇の感情を人々に伝達するための存在として歌愛ユキがその心を包み込んでいるようなイメージが浮かんできました。
深い愛と固い結束力で結ばれた関係であることが感じられる素敵な楽曲ですね。
稲葉曇×歌愛ユキの愛が詰まった名曲!
『リレイアウター』の歌詞には稲葉曇と歌愛ユキの物語が詰まっていました。
歌愛ユキを大切に使い続けてきた稲葉曇だからこそ紡げる愛にあふれる楽曲は、ボカコレランキング第1位にふさわしいと言えるでしょう。
2人の愛がこれからどんな作品を生み出してくれるのか、さらに期待が高まります!

UtaTen

歌詞検索・音楽情報メディアUtaTen

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着