「ブラック・ジャック展」キービジュアル

「ブラック・ジャック展」キービジュアル

手塚治虫「ブラック・ジャック」展の
内容発表 500点以上の原稿展示、関
係者の証言映像上映など

「ブラック・ジャック展」キービジュアル(c)Tezuka Productions 手塚治虫氏による医療漫画の金字塔「ブラック・ジャック」の連載50周年を記念し、「手塚治虫 ブラック・ジャック展」(東京会場)が10月6日~11月6日に東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)で開催される。

※手塚治虫の「塚」は旧字体が正式表記
 「ブラック・ジャック」史上最大規模の展覧会となる同展では、500点以上の原稿に加え、連載当時の「週刊少年チャンピオン」(秋田書店刊)や1970年代に刊行された単行本、200以上のエピソードの直筆原稿が展示される。執筆当時の関係資料や、「ブラック・ジャック」の誕生にまつわる証言映像なども公開される。以下、会場の構成を紹介する。
エントランスに再現される「ブラック・ジャック邸」の元となる原作コマのイメージ(c)Tezuka Productions 展望台エントランスには、原作コマをもとに内装や間取りなどを再現した“ブラック・ジャック邸”が登場。手術室を兼ねた邸内では、オペシーン風の記念撮影もできる。
フォトスポットのキャラクターイメージ画像※実際の展示内容とは異なる(c)Tezuka Productions 第1室「B・Jとキャストたち」には、ブラック・ジャックやピノコ、ドクター・キリコといった登場人物たちと写真が撮れるフォトスポットを設置。作中に登場するキャラクターたちの裏話や謎を、各登場エピソードとあわせて紹介する。
「ブラック・ジャック」第1話「医者はどこだ!」より(c)Tezuka Productions 第2室「B・J誕生秘話」では、手塚氏が「ブラック・ジャック」を生み出すにいたった背景を、当時の資料とともに解説する。手塚氏の代表作である「新寳島」や「鉄腕アトム」の作品資料、医大時代の資料なども展示される。また「ブラック・ジャック」第1話の原稿を公開するほか、手塚プロ関係者や出版に携わった編集者らによる、新規収録の証言映像も上映される。
「ブラック・ジャック」第40話「白いライオン」より(c)Tezuka Productions 第3室「B・J曼荼羅」では、「ブラック・ジャック」約140話の原稿を一挙展示。ブラック・ジャックやピノコらのストーリー全体を通しての遍歴や、高額請求の謎など、テーマごとに分けて作品を紹介する。手塚氏が手がけた他作品のキャラクターが登場する“スターシステム”についての展示も行われる。なお、第3室の展示エピソード数は同作史上最多となる。
「ブラック・ジャック」第17話「灰色の館」扉絵(c)Tezuka Productions 第4室「B・J蘇生」では、同作の魅力を当時と現在、2つの視点から探る。人体の手術シーンを現代アート的な視点から鑑賞する展示や、医療の側面から作品を検証するコーナー、連載当時の社会的トピックがいかに物語に盛り込まれているかを読み解くコーナーも設けられる。
「ブラック・ジャック」第29話「ときには真珠のように」より(c)Tezuka Productions「ブラック・ジャック」第51話「ちぢむ!!」より(c)Tezuka Productions 前売りチケットは、8月2日からローソンチケット、東京シティービューオンラインチケットで販売中。
 東京会場公式ファシリテーターに就任した、慶應義塾大学医学部の宮田裕章氏からのコメント全文は以下のとおり。
【宮田裕章(慶應義塾大学医学部)】
宮田裕章氏手塚治虫先生が「ブラック・ジャック」という作品を通して、私たちに投げかけた問いは、時代を超えて今なお重要な意義を持っています。これは医療に関わる多くの人々が「ブラック・ジャック」という作品を、現在も大切に思っていることにもつながります。
この数十年のなかで、医学や科学は急速に発展しました。その一方で医学の意義、そして医療のあり方についての議論はますます深まっています。現代は、かつてよりも多くのいのちが救えるようになりました。しかし、それゆえに、その過程にある選択、その背景にある格差、技術がもたらす新たな尊厳の問題と向き合うことが不可欠なのです。
また新型コロナウイルスによって、医療と社会の関係性についてもさまざまな課題が浮かび上がりました。医療は独立したひとつのモジュールではなく、社会そのものと密接に結びつき、私たちの世界を構成しています。手塚先生はすでに、社会や医療の双方の歪みがもたらす問題についても、「ブラック・ジャック」で描いてきました。
科学や医療の急速な発展と、社会のあり方が変化する現在だからこそ、手塚治虫先生の普遍的な問いに向き合うことが大切だと感じています。「ブラック・ジャック」という作品の魅力や作品を通して感じる未来を、皆さまと一緒に考えるこの機会を楽しみにしております。

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