一度見たら忘れない!?印象的なダン
サーネームと由来|ダンサーネームの
付け方

ダンサーの世界では、一人一人の個性とアイデンティティを表現するために、特殊な名前が用いられることが多くあります。これはただの名前ではなく、ダンサーがどのようにアートを表現し、自分たちを見せたいかを示す重要なツールとなっています。
この記事では、その中でも特に印象的で、一度聞いたら忘れられないようなダンサーネームと、その名前がどのように生まれたかの由来について紹介します。
ダンサーネーム/DJネームとは?
印象的&ユーモアのあるダンサーネームのダンサー10選
THE D SoraKi
GUCCHON
WING ZERO
Shigekix
FISHBOY
涼宮あつき
NOPPO
CanDoo
SOULJA TWIGGZ
地獄
まとめ
ダンサーネーム/DJネームとは?
ダンサーネームやDJネームとは、それぞれダンスやDJといったエンターテイメントの世界で、アーティストが活動する際に使われる名前のことを指します。
これらの名前は自分自身の個性を表現するツールでもあり、ブランディングや、自分のアイデンティティを表すための大切な役割を果たしています。
ダンサーネームは、自分の本名をローマ字にしたものが主ですが、影響を受けたアーティストの名前を部分的に使ったり、自分自身の性格や特長を反映した名前、あだ名や漢字の意味を活用したものまで、様々なものがあります。
DJネームも同様の役割を果たしますが、名前の前に「DJ」をつけることが一般的です。聞く人にすぐにその人がDJであることを理解させ、音楽との関連性を強調している特徴があります。
ダンサーネームもDJネームも、その人が自分のアートを通じてどのように世界に表現したいか、どのように自分自身を見せたいかを表現する重要な要素です。アーティストの個性とクリエイティビティを示す象徴とも言えるかもしれません!
印象的&ユーモアのあるダンサーネームのダンサー10選
THE D SoraKi
湘南出身のストリートダンサーTHE D SoraKi(ザ・ディー・ソラキ)。わずか4歳からダンスを始め、数多くの国内外のダンスバトルやコンテストを総なめしている新進気鋭の若手ダンサーです。
そのパフォーマンスは、世界中の観衆を魅了し、新しいダンスの潮流を生み出しており、非常に高い音楽性、身体能力の高さから生まれるダンスは圧倒的なパフォーマンスを生み出しています。
2022年に開催された「Red Bull Dance Your Style World Final」では優勝を果たし、世界チャンピオンに輝きました。
ダンサーネームの由来
名前に「THE D」がついたのは、小学生の頃。SDCJというダンスキャンプのバトルで、ソラキさんの素晴らしいパフォーマンスを見たフランスのダンサーNiakoが「君はTHE Dだ」と言ったことがきっかけだそうです。
「D」の意味は聞いていないそうですが、おそらく「Dance」の「D」だろうとのこと。ちなみにソラキさんは、マシーン原田さんにも「ナチュラルボーンダンサーの一人だと思ってる」と評されています。
GUCCHON
日本のダンス界の重要人物であり、ポッピングダンスのチームCo-thkooの一員、GUCCHON(グッチョン)。コンテストやバトルの実績は数知れず、日本だけでなく、世界をまたにかけ活躍するダンサーです。
「即興性」と「創造性」を持ったダンスは、常に音楽との一体感を生んでおり、ポッピングだけでなく、ジャンルの境界を超えて広く認知。あらゆる場所で「本物のダンサー」として評価されています。
ダンサーネームの由来
若い頃に地元の街の情報誌で見た、「ストリートダンス教えます」という広告から知り合ったダンサーのNISHIさんに出会ったのがきっかけだそうです。
3ヶ月ほど練習に通った頃に、「名前なんていうの?」と聞かれ、「山口です」と答えたところ「グッチョンやな」と言われ、そこから呼ばれることになったそうです。
WING ZERO
ブレイキンクルー「Found nation」の中心メンバーとして第一線で活躍しているWING ZERO(ウイング・ゼロ)。卓越したフットワーク、コミカルさとスタイリッシュさが同居するユニークなスタイルを武器とし、多くのダンサーたちから高く評価されています。
2012年と2013年にはオランダで開催される世界的なブレイクダンス大会「IBE」のフットワーク部門で二年連続優勝を遂げ、さらに2016年には、クルーメンバーのRYO-FLOW、ISSEIとともに「FREESTYLE SESSION WORLD FINAL」の3vs3部門に出場し、日本人クルーとして初めて頂点に立ちました。
ダンサーネームの由来
WING ZEROさんのダンサーネームは、本名である「翼」を直訳したものだそうです。最初は「ウィング」だけでしたが、韓国で行われたレッドブルBC1のワールドチャンピオン(2007)になるほどに有名な、BBOYの「Wing」と名前が被ってしまうことに気づいたそう。
そこで、B-BOY Wingよりも年齢が1つ上だったから、「それよりも一つ前」ということを表すために「0」をつけたそうです。
Shigekix
ワールドクラスのブレイクダンサーB-Boy Shigekix(シゲキックス)。
若干12歳でフランスのChelles Battle Proで優勝し、15歳でRed Bull BC One World Finalsに出場。同イベントの最年少出場記録を塗り替え、2018年のブエノスアイレスユースオリンピックでは世界初のオリンピックメダルを獲得しました。
2019年にはたった17歳でRed Bull BC One All Starsに選ばれ、更に2020年のRed Bull BC One World Finalで歴代最年少優勝を成し遂げています。
高速で精密なパワームーブ、リズミカルなフリーズなど、日本の伝統的なブレイキンの要素を踏襲しつつ、世界レベルのプレイヤーとして活躍しています。
ダンサーネームの由来
Shigekixというダンサーネームは、「重幸(しげゆき)」という名前と、UHA味覚糖の商品「シゲキックス」に由来しているそうです。
実際にUHA味覚糖から名前の使用許可も得ているそうで、最近では商品のアンバサダーを務めたり、CM出演などもしています。
FISHBOY
オリエンタルラジオの中田敦彦氏の弟であり、RADIOFISHという6人組のダンス&ボーカルグループでも才能を発揮しているダンサー「FISHBOY(フィッシュボーイ)」。
2009年には『JUSTE DEBOUT』の世界大会で優勝し、その輝かしい実績で、日本人ダンサーとして初めてアディダスオリジナルからスポンサード契約を獲得するまでに至りました。
魅力はダンスだけに留まらず、明るく温かい人柄やコミュニケーション能力の高さを武器に、ダンスをシーン以外に広げる活動も行っています。ストリート性からエンタメ性まであるダンスの魅力を伝える、ダンスシーンの顔役としての姿も評価されています。
ダンサーネームの由来
「FISHBOY」とは、実兄・中田敦弘がお笑い界に入る前に書いていた小説「ピコル君の小さな冒険記」に出てくる登場人物の名前。彼が改名を考えていたときに、この「FISHBOY」が、わかりやすい英語の単語であり、少しダサい感じを気に入り、この名前にしたそうです。
ちょうど名前を付け始めた頃の大会でも成績を残せたことや、世界に出ても覚えてもらいやすいということも、この名前をレペゼンする大きな理由の一つのようです。
涼宮あつき
名前の文字通り、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」を通じてオタク文化魅了された、ブレイクダンサー「涼宮あつき(すずみや・あつき)」。
2008年にブレイクダンスの日本一を決める大会「BATTLE OF THE YEAR JAPAN」でチームとして日本一の座に輝き、2013年にはJUSTE DEBOUTのExperimental部門で日本代表に選ばれ、フランスでの大会にも参加した実績を持っています。
また、YouTubeやニコニコ動画でにて、「踊ってみた?」などのダンス動画や、Youtubeチャンネル 『BOY革命前夜 / ブレイクダンス世界大会までの道』でのブレイクダンス世界一への挑戦の姿を見せるなど、エンタメ度の高い活動も評価されています。
ダンサーネームの由来
ダンサーネームである「涼宮あつき」は、18歳の頃に出会った『涼宮ハルヒの憂鬱』というアニメに由来しています。
主人公の涼宮ハルヒの行動力に影響され、ヒッチハイクで東京に行くチャレンジをした結果、上手くいかず鈍行列車で到着。しかし、チャレンジの途中でたまたま降りた町田駅でB-boyと出会い、その彼の勧めでチームを組み、頻繁に東京に通うようになったのだとか。
そんなきっかけをくれた「涼宮ハルヒ」に感謝と敬意を表し、「涼宮あつき」というダンサーネームを選んだそうです。
NOPPO
革新的なパフォーマンスで国際的に認知されているダンスグループ「s**t kingz(シット・キングズ)」の一員であり、長身から生まれる魅力と、高度な技術を持つダンサーNOPPO(ノッポ)。
s**t kingzは、アメリカ最大のダンスコンテスト「BODY ROCK」で2010年と2011年に連続優勝を達成し、国際的に評価されました。この実績から、世界20カ国以上のダンススタジオからの招待、著名アーティストやブランドとの協働などを行い、トップクリエイターの領域で活動しています。
彼は、有名ダンサーの菅原小春との共演や、末吉秀太(AAA)のソロイベントでの演出・振付なども担当。その豊かな表現力は、自身のパフォーマンスだけでなく、他者とのコラボレーションでも才能を開花させています。
ダンサーネームの由来
186cmの長身というところで、文字通りの「NOPPO」というのが濃厚な説。
あるインタビューでは長身についてのちょっとした面白エピソードが語られていました。
あとはNOPPOさんって、名前がノッポなんですけど、メンバーの中では一番長身ですよね。
NOPPO:はい、そうですね。86あります。
kazuki:いつも100を端折って「86」って言うんですよ。100なんか当たり前みたいな。
NOPPO:めっちゃ噛みついてくるじゃん(笑)。
shoji:でもコロナ禍の自粛期間を経て、どこかで身長測ったときに1センチ伸びて187センチになってたんで、もしかしたら今でもノッポになり続けてるかも。QUI
CanDoo
両国国技館で行われる国内最大級のダンバトルの祭典「DANCE@LIVE FINAL」での優勝経験を持ち、信頼と実績に裏打ちされた逸材ダンサー「CanDoo(キャンドゥ)」。
ミドルスクールからニュースクール初期のダンススタイルに根ざしたダンススタイルと、ユニークな表情を併せ持つスタイルで数々のダンスバトルを賑わし、知名度の高さを持っています。
現在はDリーグ「SEGA SAMMY LUX」のディレクターとして活躍しています。
ダンサーネームの由来
本名の「コンドウショウヘイ」のあだ名である「コンドゥ」から、グラデーション的にだんだんと変化し「キャンドゥ」になったそうです。
自分で決めたというわけではなく、自然についたあだ名から派生したダンサーネームです。ちなみに100円均一のショップで有名な「キャンドゥ」とは関係ないそう。
SOULJA TWIGGZ
日本のKRUMPアーティスト集団「Twiggz Fam」および「®AG POUND」の一員であり、Dリーグ「FULLCAST RAISERZ」リーダーとしても活躍する「SOULJA TWIGGZ(ソルジャ・ツイッグス)」。卓越した技術と豊かな表現力で知られるダンサーです。
2017年には、全世界から集まるダンサー達を制して世界一のタイトルを手に入れ、またアーティストのサポートダンサー、RAPへの挑戦など、多面的な才能を発揮しています。
ダンサーネームの由来
クランプカルチャーでは、レベル順でボスから名前をもらう(Twin〇〇、Jr〇〇など)というカルチャーがあるそうです。Twiggz Famはレベル分けではない点に加え、人それぞれの特徴を表す名前を与えられることがあるそうです。
SOULJA TWIGGZさんは「血走ってて戦士っぽい」というところからSOULJA TWIGGZになったのだとか。
地獄
幼い頃から「地獄」という衝撃的なダンサーネームで、ダンスシーンで注目されてきた存在。POPPINを主軸に、LOCKIN、HOUSE、HIPHOPなどを踊りこなし、国内外数々のダンスバトルで好成績を残しています。
ストリートダンスシーンのみならず、国内外のイベント、テレビ出演、USJなどでのパフォーマンスなどマルチに活躍するダンサーです。また、Dリーグ「CyberAgent Legit」のメンバーとしても活躍中です。
ダンサーネームの由来
本名が「ショウ」で、幼い頃に当時たくさん「ショウ」というダンサーネームの方と出会ったそう。名前が被ったことに頭を悩ませた彼は、当時の師匠に相談し、そこで師匠に「地獄で」と命名されたのを機に地獄になったそうです。
まとめ
「以上、印象的でユーモア溢れる10人のダンサーネームをご紹介しました。
それぞれの名前には深い意味があったり、なかったり…(笑)。ただ、どの名前にも愛着が感じられ、自分自身を表現する重要な要素であることがわかる気がしましたね!
今回ご紹介した名前や由来が、これからダンスキャリアをスタートさせる方々への参考にしてなれば幸いです!

Dews

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