宮野真守のコメントが公開 オフィシ
ャルサポーターを務める『ウエスト・
サイド・ストーリー』特別番組が6/1
7・18に放送
舞台では人間のエネルギー、命の輝きの素晴らしさを肌で感じながら、毎公演を務めていました。 これは1950年代に移民としてニューヨークの片隅で暮らす若者たちの物語。 当時はまだ自己主張をするのが難しかった時代で、反抗するのも命がけでした。 自分たちのテリトリーを必死に守り、それでも彼らは何者かになろうと必死にもがいていた、そのエネルギーたるや。 中でもトニーは子供から大人になる境目にいて、自分を変えたい、変わらなければいけないと思っていました。 その矢先にマリアと出会い、究極の恋に落ちるわけです……。
『ウエスト・サイド・ストーリー』の舞台が素晴らしいのは、音楽が感情を物語り、音楽、ダンス、演出が全て連動していることです。 音と小節の一つ一つに動きがつく、音楽の間に台詞を入れ込むなど、非常に緻密に構成されています。 まさに総合芸術の極致。 長きにわたり上演され、磨かれてきた歴史があってこその研ぎ澄まされ方だと感じました。 そのような伝統を踏まえた上で、俳優が心情を投影していく。 ものすごく大事なものを注ぎ込みながら作品と向き合いました。 海外スタッフと日本人キャスト、カンパニーが団結して取り組んだ日々、その貴重な時間は僕の一生の宝物です。
今、誰もが何かしらに生き辛さを感じているんじゃないかと思います。 だけど今は、自分の生き方を自分で見つけなければならない時代な気がして。 トニーが「Something’ s Coming」でドキドキとスリルを感じたように、自分で変わろう、どうにかしようと思わなければ、変われない。 『ウエスト・サイド・ストーリー』の冒頭でトニーが示す、この新たに踏み出す勇気は、きっと今を生きる私たちにも響くでしょう。 自分たちの思いに正直に生きた、若者たちのとてつもないエネルギーをぜひ劇場で体験していただきたいです。
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