【撮り下ろしカットあり】Roseliaが
たどり着いた“その先”へ!13枚目の
自信作「THRONE OF ROSE」を相羽あい
な、櫻川めぐ、志崎樺音が語る

2023年4月26日(水)にRoselia 13枚目のSingleとなる「THRONE OF ROSE」が発売となる。前作の「Swear ~Night & Day~」とは雰囲気がガラリと変わり、Roseliaらしい仕上がりとなっているが、その中にも新たな息吹が散りばめられており、Roseliaの新章を予感させる3曲が収録されている。今回はRoseliaより、相羽あいな、櫻川めぐ、志崎樺音の3名にインタビューを行い、楽曲に込められた想いや、今後に控えたライブへの意気込みなどを語ってもらった。
「Roseliaとして自信が持てる仕上がり」
−−−まず最初にズバリお伺いしたいのですが、今回のSingleはどんな1枚に仕上がりましたか?
相羽:前作の12th Single「Swear ~Night & Day~」はカップリングの「Our Carol」含めてゆったりとしたテンポの2曲で、これまでとは違ったRoseliaの一面をお見せすることが出来たのかなと思っているのですが、今回は本当に“THE Roselia”というか、私たちらしい楽曲が詰まった1枚になっているんじゃないかな?
櫻川:とは言いつつ、「一逢のFull Glory」は私たちらしさの中にも爽やかさもあったり、新たなRoseliaを感じさせる楽曲も入ってたりするので、個人的にはすごく自信が持てる3曲の入ったSingleだと思っています!
−−−まさしく!その通りだと思います。表題曲の「THRONE OF ROSE」ですが、個人的には「ROSEN HORIZON」で垣間見えた“Roseliaのこれから”に真正面から向き合った楽曲のように受け取ったんですが、皆さんの第一印象はいかがでしたか?
相羽:先日リリックビデオが公開されて、やっとワンコーラス皆さんにお届けできたんですけど、皆のコーラスから始まるじゃないですか。あんな感じでコーラスで始まる曲って「Blessing Chord」くらい? Roseliaとしても珍しいので、すごく印象的で。
櫻川:私たち、声優として活動しつつも、全員ソロアーティストとしても活動しているので、あの重厚感あるコーラスは、それぞれのソロ活動がギュッと凝縮されているような気がして、声優バンドならではの魅力なんじゃないかな?
志崎:イントロからメタル感があって、勢いが良いですよね。
相羽:美しいコーラスから一変して、一気に強くなるよね! その辺はどうですか、ドラム的には? リリックビデオのコメントでも、「ドラム難しそ~……」など書かれておりましたが。
櫻川:やっぱりこの曲は「FIRE BIRD」から「ROSEN HORIZON」の流れをヒシヒシと感じるんですけど、この2曲は初めて聴いた時に「うわ!ヤバい!」みたいな。もう強敵現る!って感じでヒーヒー言いながら練習してたのが、今回はすごく自信もついたのか「早く練習しなきゃ!」というよりは「この曲早く演奏してみたい」みたいなワクワクの方が先行したかな。キーボードもソロ回しがあったり、大変じゃない?
志崎:そうですね、それこそギターとのセッションもあったり、ライブで披露する際にどうなるか分からないですけど、パフォーマンス的にも新たなことに挑戦できるじゃなかろうか?とワクワクしていますね。まだどのライブで初披露するかは全く決まっていないんですけどね。
櫻川:あいあいはレコーディングの時に、何か苦戦したりした?
相羽:この曲は「玉座」と歌詞に入っているし、それに見合うだけの説得力ある声と揺るがないものそういうのを意識したかなぁ。
櫻川:「血も汗も涙も全て」だって、スゴイね(笑)。「闇は鮮やかに燃えて 光へ」だって、ヤバくない?!
相羽:いや、もうホントよ。“次なる玉座”へ私たちは続くんだからさ。そのくらいの気持ちでやらないとね。
相羽あいな
「Roseliaが演奏するから味が出る」
−−−では続いて「Dear Gleam」に移りたいと思います。
相羽:この曲もかっこよくて強い曲だよね! 掛け声も多めだからバンドリーマーの皆さんと一緒に盛り上がれる曲だと思うし。
櫻川:『BanG Dream! 11th☆LIVE』の本編の最後で初披露させていただいたんですけど、あいあいの「今に全てを懸けろ」って歌声に皆が引っ張られていった印象がありますね。演奏もノッたよね~。
志崎:すごく楽しかったし、アガりました!
櫻川:私、この曲もだけど「THRONE OF ROSE」の2曲に共通して、懐かしさみたいなのを感じるんだけど、どうかな?
志崎:めっちゃ分かります! 古き良きな感じというか、良い意味でなんですけど古臭さがあって、それがRoseliaの強さというか熱量に上手くマッチしてるなって感じてます。Roseliaがやることで味が出るというか。
櫻川:曲調的にも新しさというか、今っぽさよりかは、どちらかといえば古き良きロックサウンドなんだけど、だからこそRoseliaの幅の広さもアピール出来るんじゃないかと思う。あとは今のところライブの度に新衣装を作って頂けているので、早く新衣装を身にまとった皆とこの曲を演奏したいよ!
「重厚なストリングスで奏でるRoseliaの“愛”」
−−−最後に「一逢のFull Glory」です。
櫻川:わたし「一逢のFull Glory」が、もう超好きで、すぐのんちゃんに連絡しちゃったもんね?
志崎:私もこの曲がすごくお気に入りで、レコーディングの順番が私の方が早かったんですよ。それで私だけ最初にこの曲を聴いてて「すごく良い曲!」っていうのを言ってたんです。
櫻川:その連絡をもらって、すぐ聴いたんですけど、もう感動しちゃって。ストリングスがめっちゃ綺麗じゃない? まだゲームではワンコーラス分しか聴けないんですけど、2番以降のラスサビにかけてのストリングスの盛り上がりがスゴく良いよね!
志崎:ストリングスの量も多分、今までで一番多いんじゃないかってくらい重厚で、しかもなんだろう、青春……みたいな?
相羽:そう! 爽やかさもあるんだよね。
志崎:ここに来て、また新しいRoseliaの境地が生まれたなって思いました。
相羽:すごく春にピッタリな曲だなとも思ったし、あと歌詞ですごく印象に残っているのが「一期一会」。これはグッと来ましたし、そんな中にも“薔薇”とかRoseliaの強さも感じるワードも入ってて……あ、そうだ。私、歌詞を読んでてすごく泣きそうになった所があったんですけど……どこだと思う?
櫻川:えーっと……「愛しい瞬間」!
相羽:違います(食い気味に)。
櫻川:なんでよ!
相羽:いや、もちろんそこも良い歌詞よ! 良い歌詞なんだけど~。
志崎:(無言で挙手)
櫻川:のんちゃんが手を上げてる! ハイ、どうぞ志崎さん!
志崎:「すべきではなく、したいこと」
相羽:うーん……ほぼ正解!
櫻川:負けた!!!
相羽:正確には「すべきではなく したいこと 綺麗でなくたっていいの 何よりも大事なもの 胸の奥で抱きしめていたい」って、友希那が自分のやりたいことをちゃんと見つけて、それは綺麗じゃなくてもいい、ギュッと抱きしめて大切にしていたいって想いにたどり着いて、その後にメンバーのコーラスが入ってくるの。激エモですよ!
−−−前回の「Our Carol」の時に「この曲、ラブソングだよね?」なんて話題が出たんですが、この曲にも「愛しい」とか、メンバーを想うような単語が節々に入っていて、エモみを感じちゃいました。
櫻川:ガルパもRoseliaも6周年を迎えて、日に日にメンバー愛が高まっているのはすごく感じていて。「Sing Alive」って曲のサビに「音楽を愛しているから」って歌詞があるんですけど、この部分すごく印象的だよねって話を当時からメンバーでもしていて、そうやって劇場版あたりからかな?愛について語りかける曲が増えてきたな~って思ってた流れで、今回この「一逢のFull Glory」……みんなこれ読めた?
相羽:アタシ、読めなかった……(苦笑)。
櫻川:これ“いちえ”です!(笑)。個人的には卒業シーズンの曲かと思ったら4月リリースということで、でも改めて聞いてみると確かに新たな門出にもピッタリかなと思っていて、Roseliaにとっても、もっと愛のある2023年にしたいなという気持ちでいっぱいですね。
相羽:これから新生活が始まる皆さんには、この曲の歌詞に書いてあるようなそれこそ“一期一会”を大切に、素敵な出会いに巡り会ってほしいですし、逆に私たちみたいに“あの頃の出会い”にも想いを馳せることができるし、とにかく門出というか、春にふさわしい爽やかさもあってこの時期に聴いてほしい曲に仕上がりましたね。
櫻川めぐ
「苦難の先に待っていた“薔薇色”」
−−−個人的にすごく印象に残ったのが「薔薇色」って歌詞なんですけど、これまでのRoseliaの歌詞の中の“薔薇”って単語からは気高さとか決意の象徴として入っていたように感じていたのが、今回の「薔薇色」は多幸感というかキラキラしたイメージで使われていて、それも新たな一面ですよね。
櫻川:確かに!この「薔薇色」はきっと青色じゃないですよね。もっと温かい色味だと思う。
相羽:私がイメージしたのは、青は青なんですけど、朝露に濡れてキラキラしたというか、みずみずしい感じの青をイメージしたんですよ。だからこの「薔薇色」はきっと人によって、いろんな色になるんじゃないかな。
−−−皆さんのこの曲に対する思い入れもすごく感じたし、良い話の流れで恐縮なんですけど、この「薔薇色」にちなんで皆さんが最近“薔薇色”に感じた出来事とか、伺っても良いですか? 何かウキウキしちゃった事とか……。
相羽:なんだろう……、みんなと久々に焼肉に行けた事とか結構薔薇色じゃない?
櫻川:うんうん、薔薇色だったわ!
相羽:そういえばお肉もバラ肉じゃなかった? そんなわけ無いか(笑)。
志崎:もっと良いお肉でしたよ!(笑)。でも、薔薇の花びらみたいにキレイに盛り付けられたお皿が出てきたかもしれない。
−−− やっぱり皆さんでご飯に行くとなると、基本は焼肉なんですね?(笑)
志崎:ですね~。一回だけしゃぶしゃぶに行った記憶もあるけど……あとはバーベキューやりたいってずっと言ってますよね!
櫻川:バーべね! 一番良いのはライブ終わりとかでバーべやりたいんですよ。
相羽:世の中も落ち着いてきて我慢してた分、今年はRoseliaとしての交流も増やしたいね! ライブ終わりにバーべやったら、それこそ薔薇色の夜を過ごせそう。ライブのセトリとか、バンド練習の一環でスタジオで話し合いをしてるんですけど、それこそ以前は必ずみんなで焼肉しながら決めてたり、大阪のUSJの前のハンバーガー屋さんで決めたりね。
櫻川:懐かしい! 誰も紙とペンを持ってきてなくて、店員さんにペン借りて、紙ナプキンに書いたんですよ(笑)。
志崎:というバラ色の思い出と、今後またそういうの復活させようね!という薔薇色の希望ですね(笑)。
志崎樺音
「これまで以上に明るく楽しいライブだった」
−−−また、今回Blu-ray付生産限定盤に収録されています『BanG Dream! 10th☆LIVE DAY1 : Roselia「Sonnenschein」』について、何かエピソードがあればお聞かせください。
相羽:個人的にはやっぱり“キャラくず”(「キャラ設定をくずしちゃいけない!!」シリーズ)かな~。昨年の「Episode of Roselia」で久々に復活したコーナーなんですけど、その時は分散収録で、全員揃ってどこかへロケするとかはまだ出来なかったんですね。なのである意味、完全復活した“キャラくず”が出来たのは「Sonnenschein」だったから。
櫻川:“キャラくず”の撮影自体も本当に楽しくて、それが皆さんにもちゃんと伝わっていたのが感じ取れたし、私たちらしいライブがやれて良かったな~って、しかもそれが4日間続くライブの初日ということで、胸を張ってバトンを渡せたかなって思いますね。
相羽:“キャラくず”ってある程度、時間が経ってから見ると「え、こんな事言ってたっけ?」みたいに忘れてることが結構あって、それが面白かったりもするからこうやって映像化して残してもらえるのはすごくありがたいね。
志崎:個人的にはライブの最後に披露した「-HEROIC ADVENT-」がすごく印象的で、私とゆっきーは初めて演奏したんですよね。それくらいRoseliaとしても久々に披露した楽曲だったんです。4年ぶりとか?
相羽:4年ぶりか~(笑)。「Sonnenschein」が太陽って意味だったので、最後に明るい曲でもって締めたいなという意図があったんですけど、想像してた以上にキラキラしてて良かったよね。
志崎:今までのライブがキラキラしてなかったわけじゃないけど、この曲が『カードファイト!! ヴァンガードGZ』のエンディング曲ってこともあって、やっぱりちょっと雰囲気が違うじゃないですか。それをライブの最後に持ってくることで、今までのライブ以上に明るいムードで終われたのがすごく印象に残っています。最後のリハまで悩んでたじゃないですか、それでもやっぱりこの曲で終わろうって話もしていたので、余計思い入れがありますね。
左から志崎樺音、相羽あいな、櫻川めぐ
「友希那の夢を、私たちもようやくえてあげられた」
−−−今回のSingleには9月の単独ライブの先行抽選申込券も封入されていますし、まだ多くは語れない部分ばかりだとは思いますが、どんなライブにしたいなど、今後の意気込みをお伺いしたいです。
相羽:「Farbe(ファルベ)」というタイトルが“彩り”という意味なので、カラフルなライブにしたいですね。
櫻川:いつもそうですけど、やっぱり今回は特に、ペンライトを絶対に持ってきて欲しいですね!それこそライブに彩りを加えてほしいです。あとは今後の話をすると5月4日にJAPAN JAMさんに参加させていただくことが決定しているので、爪痕を残していきたいです!
−−−昨年末のCOUNTDOWN JAPANに続き、2度目の大型フェス出演ですね!
相羽:やっぱり嬉しいです。そもそもフェスに出演するということ自体、友希那が描いていた夢でしたし。Roseliaにとってフェスに出るというのはとても意味がある事なのですが、我々リアルバンドとしては、まだまだ初心者バンドなので。そんな我々がこうして豪華なラインナップの中に混ざれているのが凄いですし、ようやくリアルバンドも友希那たちに追いつけたな、みたいな感慨深さもあります。チャンスを頂けたこともあったんですけど、コロナで中止になっちゃったり、そんな紆余曲折があって、ようやく昨年末、初めてフェスに出られて……。
櫻川:めちゃくちゃ楽しかった!!!(笑)
志崎:ホントに楽しかったですよね。憧れのアーティストさんと共演できたっていうのも嬉しいですけど、やっぱりフェスに向けてバンドが一致団結できたじゃないですか。その部分がとても有意義だったなと感じていて、これからも呼んで頂けるなら出続けたいですよね。
櫻川:ステージが終わった後のお酒が美味しいのなんの!(笑)。出番終わって、他のアーティストさんのステージも見せて頂いたのも本当に勉強になりました。
−−−最後になりますが、改めて読者の方にひと言ずつ頂けますでしょうか。
櫻川:新しいRoseliaの魅力がたっぷり詰まった3曲が出来上がりましたので、いっぱい聞いて楽しんで、ぜひ一緒にライブで盛り上がれたらと思います。世の中も落ち着いてきたので、一緒に声出して楽しめる日も、きっとそう遠く無いはずだと思うので、私もその日を一緒に待ってます!
志崎:毎回、Roseliaの新しい一面をお見せしたいという気持ちでやっていますけど、今回はいつにも増してそんな魅力が詰まったSingleに仕上がっているんじゃないかと思いますので、1曲1曲をじっくりと聞いて頂けたら嬉しいです。またライブなど、皆さんとお会いできる機会がたくさん控えていますので、ぜひ会いに来てくださると嬉しいです。
相羽:4月発売のSingleに相応しい3曲が入った1枚になったなと本当に思いますし、やっぱり心機一転じゃないですけど、新生活が始まるぞ!というタイミングで今回の3曲はピッタリで、Roseliaにとっての春ソングが生まれたなと思っています。単独ライブ「Farbe」の最速先行抽選申込券も入っていますし、2日間あるので!ぜひ遊びに来て頂けたらなと思います!
取材・文:前田勇介 撮影:池上夢貢

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