04 Limited Sazabys『EIGHT BALL FE
STIVAL 2023』ライブレポートーーデ
ビュー記念日に「ちょっとずつ、新し
い歩幅で進んでいこう!」

『EIGHT BALL FESTIVAL 2023』04 Limited Sazabys
「すでに元気なやつがいっぱいいるな!」。サウンドチェックからご機嫌に声を掛けたのは、昨年から続いていたツアーが終わり、全国各地で開催されるフェスへの出演で、さらなる加速を進めている04 Limited Sazabysだ。
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「Every」からハイテンションな楽曲で攻めこむと、間髪入れずに「Keep Going」へ。打撃力強めなリズムが体にどんどんぶつかり、GEN(Ba.Vo)のハイトーンボイスが感度を高めていく。ライブはまだ始まったばかりだというのに、隙も見せない&与えない、快感の連続に観客の表情はずっと破顔一笑のままだ。
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「Kitchen」、「Now here, No where」と、ハイスピードに突き進んでいくステージ。KOUHEI(Dr.Cho)の重厚なリズムに合わせ、ポップでグッドな緩急をつけたHIROKAZ(Gt)のメロがジェットコースターのように次から次にやってくる。まるで吊り橋効果のような楽曲展開に、思わず胸がキュンキュンしてしまう。
「初めましてのフェス。産声を上げた瞬間に立ち会えて幸せです」と、初開催のイベントに祝福の言葉を贈るGEN。「新生活、新しい気持ちに切り替わるタイミング。ちょっとずつ、新しい歩幅で進んでいこう!」と、披露したのは「Jumper」。一歩ずつといいつつ、ハイジャンプする勢いで観客を圧倒してしまうところがなんとも彼ららしい。
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ライブ中盤には「fiction」、「Finder」と、キラーチューンを連発。RYU-TA(Gt.Cho)が盛大に吠えながら、スリリングなギターを響かせると、観客は前のめりになって、我先にとバンドの音に塗れていく。ポップなだけじゃない、雄々しさをきっちりと音で体感させていく姿に誰もが夢中だ。
実は8年前のこの日は、バンドにとって記念すべきメジャーデビュー日。集まった観客に感謝の気持ちを伝えつつ、「完璧な正解や間違いはこの世にはない。信じた道をまっすぐに進んでほしい。これからも、『YON FES』やライブで、みんなと一緒に生のコミュニケーションを取っていきたい」と、ライブへの思いを語る。
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「新しいフェス、新しい春、ここから未来に光が差し込みますように!」と、ラストスパートで「swim」、「monolith」と、またも名曲を連発。強さと明るさ、誠実さが込められた曲陣で、見る者の思いをしっかりと昇華させ、ステージを後にした。
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取材・文=黒田奈保子 撮影=日吉“JP”純平
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