ツイッターでキモい人認定される仕草
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【本記事は前編記事。後編記事はこちら】
 世の中の揉め事はだいたいツイッターで起きている。なぜなら、ツイッターにはバカが多すぎるからだ。最低限の社会性が備わってないから、知らない人にも無遠慮にタメ語で話しかける(リプライを送る)。
 本来は知的な情報サービスであったはずのツイッターを地獄の空間へと変貌させた、悪しきツイッタラーの特徴を確認していこう。

猫アイコン アイコンと呼ばれる顔写真。まず、ここに本当に自分の顔を貼るとヤバい人認定されるというトラップがある。かといってデフォルト状態である人型のアイコンのまま、つぶやき続けるのも不気味極まりない。逮捕前の山上徹也と思われるアカウントもそうで、人型アイコンで旧統一教会への恨みを投稿し続けていた。
 そして、そんなものよりも最もヤバいのが猫アイコンだ。論理が破綻して、文法も狂っている人は、大抵猫をアイコンにしている。不思議なことに、犬のアイコンはまとも。
 同様に美少女アニメがアイコンの人もヤバい。当然無許可使用だろう身の上は棚の上にあげて世の悪事に「けしからん」と一丁前に物申すなどしているから滑稽だ。身バレしないことをいいことに、女性蔑視など差別の数々を垂れ流しているアカウントもチラホラ。実生活でモテない腹いせなのだろうか。可哀想に。
 映画『AKIRA』の金田がバイクに乗るシーンをアイコンにしている人もけっこういる。オタクアピールするにはちょうどいい素材なのだろう。しかし映画自体はつまらなく、過大評価されている作品だ。『AKIRA』アイコンの人は、周囲の雰囲気に流されやすい、浅はかな人間だと思って間違いない。
 好きなアイドルをアイコンにしている人もいる。そのアイドルに迷惑がかかることを想像できないのだろうか。単にアイドルについて語るだけなら害は少ないが、だいたいが「おっぱい!」「そろそろ赤飯の時期かな」とかつぶやくのだから始末に負えない。アイドル側でなにか発表があると、「やっと情報解禁か~」と他のオタクに対して謎のマウントをとりがちなのも特徴だろう。

語彙力がないから拾い画像頼り 語彙力がない人は、相手へのリプライに拾い画像を使いがちだ。これは煽り画像、レス画像とも呼ばれる。漫画の一コマを使っていることが多く、『ポプテピピック』のような皮肉が売りの漫画は重宝される。
『魁!!クロマティ高校』の「それはひょっとしてギャグで言ってるのか!? 」、『M・M・R』の「な…なんだってー!!」といった有名コマはもちろん、中には漫画のセリフの部分を勝手に変えているコラ画像も散見されるが、法律的にあれは大丈夫なのか? 漫画の他にも、クールポコの「やっちまったなあ!」と叫んでる画像、『相席食堂』の大悟が何かコメントをしている画像など、テレビのキャプチャーも多い。
 このように他人がネタ画像を使ってるのを見て、自分もそのネタ画像を使い、どんどん広がっていく現象は〝ネットミーム〟と呼ばれている。日本のみならず、世界中の頭の悪いキッズがやっている行為だ。
 画像の引用だけでない。バカは文章が苦手なので、RT(リツイート)を連発する。RTとは、他の人が書いたコメントをそのまま使用すること。1日に20以上もツイートしている人は、ほとんどがRTだという例も多い。そんな人たちは現金プレゼントのツイートもRTしまくっている(なおプレゼントはされない)。恥も外聞もないとはこのことだ。
 ニュースサイトの投稿がRTされることも多く、そこにお手軽一言コメントを残す。「たしかに」「世も末だ…」「それを言っちゃおしめえよ」などがそうだ。考えうる限り、最も脳を使わない行為である。それを読む数秒の時間がもったいないから、携帯のメモとか人目のつかないところでやって、自分の中だけで完結していればいいのに。
 語尾に「w」をつけて強がるのもバカの特徴だ。無論、笑うことで会話を円滑にしたいとかそういう心遣いではなく、こんな話題に真面目に取り合うまでもないという小バカにした態度を示したいがために、語尾に「w」をつけるのだ。こちらもお手軽なので、バカはいくつも「w」を並べて威圧感を出そうとするのだが、そのイタさに気づいてないのは、だいぶキツい。
 絵文字の「!!(←赤色)」もよく見かけるが、単純に怖い。話が通じなそうなオーラがビンビンに出ている。きっと猫アイコンのはず。
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初出/『実話BUNKA超タブー』2022年4月号

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