脚力あれば20代で豪邸が!? 平均年収
1000万のお仕事募集中

脚力に自信があれば受けてみては?

 日本競輪学校が、今年も8月22日まで生徒を募集している。ホームページで告知されている他、スポーツ新聞などにも広告が掲出されている。

 この募集は年1回行われるもの。受験倍率は少し前の調査では約13倍といわれる。男女の募集があり、この学校を出るとプロの競輪選手になれる。

 競輪選手になると脚力がいるため脚がかなり太くなるデメリットはあるものの、選手の平均賞金額は 1,117万円(平成21年度実績)とかなりのチャンス。平均でこれだから、1億円プレイヤーだって夢じゃない。選手は個人事業主だが、医療給付、退職給付などもあり、各種手当も出る。

 筆者の友人も高校を出た直後に競輪学校に入校、その後プロ競輪選手となっているが20代で家を建て、20代末にはセミリタイヤという、通常では考えられないうらやましい稼ぎっぷりをしていた。平均の選手生命は他のスポーツに比べ長いのだが資金も貯まるため、早めに引退する選手もいる。いつか別のやりたいことがある人にもいいのかもしれない。
 競輪学校、入校までの倍率は高く募集人数も「狭き門」であるものの、1年程度の寮での訓練期間(食費等120万円程度必要)を経た後の資格検定試験は、ほとんどがクリアできるという。

 厳しいのは全寮制かつ人里離れた土地で暮らすため、若者にとっては性に飢えた環境が続くこと、(20年くらい前の話なので今は緩和されているかもしれないが)自在に外と連絡が取れないことと、(施設内はもちろん、外に出た際も)急坂を登ることだと、前出の元選手は言っていた。

かわりつつある競輪

 かつては、競輪学校を卒業クリアさえすれば高年収が保証されていたわけだが、近年はどうだろう。業界の現状を見ると公営ギャンブル全般、かなりきつい。その中でも特に競輪場は将来売上の半減が予想され、また現状で競輪場を持つ黒字の自治体もいくつかに限られ、決して将来は甘くはない。競輪場自体に足を運ぶ人口は年々減る一方だ。新しいファンがつかないこと、施設が古いこと、組織の命令系統が悪く、大規模なキャンペーンが組めていないことも一因とされている。

 一方「場外」の収入手段は増えている。現在、競輪くじ「チャリロト」が発売され「チャリ・LOTO」と いうサイトが作られたり、競輪用電子マネー「toreta」が発売され「DMM×チャリロト」と連携したりと様々な試みが行われてはいる。未来は不透明ではあるが、もし競輪場が厳しくなったとしても業界解体とはならず黒字のところは残るだろうし、賞金が減額されたとしてもカラダ1つで稼げる魅力的な仕事であることにはかわりない。

 むしろ(人気下降で)応募が減ってくれば、あなたが選手になれる確率も上がるかも? 自転車が好きなアナタ、いまから賞金王を目指してみてはいかが!?

(文・編集部I)写真:Paul Keller(from Flickr CC-BY)

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