THE ORAL CIGARETTES、Kiss FM KOBE
『Kiss Music Presenter FRIDAY』公
開収録「いつか一緒にお仕事できたら
うれしい」学生と音楽業界を盛り上げ
る約束も

『Kiss Music Presenter FRIDAY』THE ORAL CIGARETTES 公開インタビュー収録 2022.8.8(MON)神戸・甲陽音楽&ダンス専門学校 ライブホール LS-1
THE ORAL CIGARETTES 山中拓也(Vo.Gt)、あきらかにあきら(Ba)が出演したKiss FM KOBEの番組『Kiss Music Presenter FRIDAY』による公開インタビュー収録が、8月19日(金)16:00~放送の同番組内でオンエアされた。
1月に行われたSUPER BEAVERの公開インタビューに続く、今回は、配信シングル「BUG」がリリース直前のTHE ORAL CIGARETTESを迎えて、8月8日(月)に収録。会場となった神戸・甲陽音楽&ダンス専門学校 ライブホール LS-1(エル・エス・ワン)には、将来、音楽業界を志す高校生や中学生、専門学生らが集まった。神戸・甲陽音楽&ダンス専門学校の学生が設営や進行を担う会場のスクリーンには、開演を待つ間、「Red Criminal」や「MACHINEGUN」などのMVが映し出されている。抽選で選ばれた幸運な学生たちは、ステージとの距離の近さに興奮を隠せない様子。
『Kiss Music Presenter FRIDAY』サウンドクルー 川田一輝
司会進行を務めるサウンドクルーの川田一輝がTHE ORAL CIGARETTESのメンバー、山中拓也とあきらかにあきらを呼び込むと大きな拍手が会場を包み、もう一人のスペシャルゲストもステージへ。7月末に閉店したART HOUSE、live music club PADOMA(9月2日オープン)店主・西本昇平氏だ。かれこれ10年以上の付き合いという3人。楽屋でもすでに盛り上がっていたということで、和気藹々とした空気の中、トークセッションがスタートした。まずは切っても切れないTHE ORAL CIGARETTESとART HOUSE、ライブハウスとの関係に迫っていく。
ART HOUSEは僕らを育ててくれた場所 

THE ORAL CIGARETTES 山中拓也(Vo.Gt)

2010年にバンド結成後、ツアーをはじめた2011年ごろに、既にART HOUSEに出演していたというTHE ORAL CIGARETTES。ART HOUSEで初めてライブをしたときのことは2人とも「覚えていないです」と口を揃える。「想い出がありすぎてどれがどれか…(笑)」というあきらは「僕らが流通していないCDの曲を演奏したとき、ART HOUSEの照明さんがバッチリきめてくれたことがあって。ライブハウスのスタッフさんも一緒に僕らのライブを作ってくれているんだ、ということを感じた瞬間でした」と回想。スタッフとのチームワークの大切さを実感したという。ART HOUSE店主・西本氏が感じたTHE ORAL CIGARETTESの当時の印象については、「今もそうですけど、独特の音楽性ながらも、キャッチーなところに惹かれていました。今では想像もできないと思うんですけど、最初はおそろしいぐらい人気がなかったんです(笑)」と語り、「基本どこのライブハウスに出演してもガラガラでした」と山中も同意。
『Kiss Music Presenter FRIDAY』THE ORAL CIGARETTES 公開インタビュー収録
そこから徐々に動員を増やし、数々のイベントも企画。THE ORAL CIGARETTESはライブハウスシーンにおいて、対バン相手にも注目される存在になっていく。さらに、THE ORAL CIGARETTES とART HOUSEをつなげてくれた先輩バンドであるアルカラとの熱いエピソードや、ライブ後にスタッフも交えて夢を語り合った打ち上げの様子など、ほかでは聞けない貴重な話がとび出し、学生も興味津々。山中は「ART HOUSEは僕らを育ててくれた場所。厳しいことを言ってくれるライブハウスは少ない中、ART HOUSEは僕たちのことを思って、ときには怒って、たくさんのアドバイスをしてくれました。それが響いて成長することができたんです」と明かし、二人三脚で歩んできたバンドマンとライブハウスの深い関係性についてふれた。
ライブは、アーティストだけでは成り立たないもの
THE ORAL CIGARETTES あきらかにあきら(Ba)
続いて、事前に募集した参加者からの質問を元にトークを展開していく。将来の夢はミュージシャンのマネージャーという、高校1年生からは「高校生のうちにやっておいた方がいいことは?」という質問が。「僕は中学生まで人に心を開くのが苦手でした」という山中は、高校の同級生である、あきらのコミュニケーション能力の高さに触発されたといい、「高校3年間は、人に対して好奇心を持つように心掛けました」と実体験を元にアドバイス。大学生や社会人になってからもこのときの努力が役に立ったとのこと。「僕らは、スタッフさん、バンドマン、ライブに関わる人たちみんなが仲良くして欲しいと思っているので、今もまわりの人に積極的にしゃべりかけに行くようにしています。若いときにコミュニケーション能力を付けておいて良かったと思います」と続け、どんな業界においても大切なコミュニケーションの重要性について語った。
『Kiss Music Presenter FRIDAY』THE ORAL CIGARETTES 公開インタビュー収録
いつもTHE ORAL CIGARETTES の音楽に元気をもらっているという高校3年生は「ライブを見ているだけではわからない裏方のお仕事について知りたい」と元気良く挙手。「ライブは、照明、演出、会場の一体感…全てで作りあげていて、アーティストだけでは成り立たないもの。実際にステージ立って、スタッフさんたちとコミュニケーションをとると、たくさんの人の力が必要ということが見えてきます」とあきら。「ライブハウスの仕事は、音響、照明のほかに、ドリンクや受付担当の人までさまざまな仕事があります。ほかにもライブを組み上げるブッキング担当など、あまり知られていない仕事もあります」など、ライブハウス店主である西本氏から、さまざまな裏方の仕事についての紹介も。
live music club PADOMA 店主・西本昇平
2年計画を立てて、常に目標に向かって進んでいました

THE ORAL CIGARETTES 山中拓也(Vo.Gt)

会場の学生の中には、バンド活動で音楽を作ったり、SNSや動画で音楽を発信したりと、実際に音楽活動をしている人もたくさん。そんな学生たちも気になるTHE ORAL CIGARETTESの音楽制作について深堀することに。
ライブ活動については、「初期の頃から細かく2年計画を立てて、常に目標に向かって進んでいました」と山中。「スタジオ終わりに、拓也がおもむろに紙とペンを用意したら会議が始まって。現在決まっているライブを全部書き出して、2年後にはこの面子をイベントに呼んで…って。そこから逆算して、この時期にアルバムを出すためには、いつ曲を作って…という風に。ちゃんと自分たちのマネージメント計画を立てて実行していました。そういうことは、大学で経済を学んでいた拓也が得意だったんです」とあきら。これは、山中のリーダーシップスキルや意識の高さはもちろん、メンバーの結束力も垣間見えるエピソードだった。
どんどん進化しているTHE ORAL CIGARETTESの楽曲制作については、基本的には山中拓也が曲を書き、メンバーとともに仕上げる形で進められる。「メンバーのリアクションが悪そうやったらやめます(笑)」と山中はこぼすが、「1曲を聴く時間だけで(ありかなしかの)判断はしない」とあきら。「たった3分の曲でも制作に何日もかかっているはず。その時間に対してのリスペクトをした上で、バンドで鳴らしたらどうなるんだろう…と未来を想像しながら聴きます。基本NGは出さない。拓也が作りたい、歌いたいものがオーラルのモードになると思う」と仲間へのリスペクトの大切さについて熱弁。仕事柄、さまざまなバンドマンと出会ってきた西本氏は「人間関係や音楽への向き合い方をきちんとしている人は、結果を残せる人が多い印象です」と共感。社会人として大切な人間関係の構築が音楽制作に活かされていることがわかった。
幸せの連鎖が起きるのではと考えて
THE ORAL CIGARETTES あきらかにあきら(Ba)
これからのTHE ORAL CIGARETTESを語る上ではずせない話題となるのが、2019年に泉大津フェニックスにて、2日間に渡り開催されたバンド初の野外主催イベント『PARASITE DEJAVU』。約4万人を動員したこのイベントは、彼らにとってもターニングポイントとなっている。
DAY1は 、ヒューマンビートボクサーや書道家、ライブペインターなどのクリエイターも登場するワンマンライブが行われ、DAY2 は対バン形式で、 BLUE ENCOUNTAge Factory、アルカラなどTHE ORAL CIGARETTESと親交の深い 7組のミュージシャンが出演した。山中は「僕らがステージで華やかに見えるだけで、ミュージシャンもスタッフさんもすべて同じクリエイター。そんな人たちをファンのみなさんに知っていただく場所を作れたら、幸せの連鎖が起きるのではと考えて、才能あるクリエイターの友達を呼びました」と企画の経緯について説明。デビュー当時から彼らを見てきた西本氏は、このイベントの開催の知らせを聞いたとき、「エンタテインメントを全部担いだなと。ジャンルレスに巻き込んでいく大きな渦を感じて、やりよったな! 悔しいなと思った」と明かした。
そして来る、10月22日(土)~10月23日(日)に、さいたまスーパーアリーナにて、3年ぶりとなる『PARASITE DEJAVU』の開催が決定!今回も2DAYS開催となり、現在、マキシマム ザ ホルモンMY FIRST STORYなど錚々たるメンバーの出演が発表されている。
さらに収録が行われた日の2日後の8月10日(水)には、新曲「BUG」をデジタルリリース。ラジオオンエア解禁後にすでに聴いたという学生からは「フェスで盛り上がりそう。ヘドバンできるのを楽しみにしています」という感想も。「『PARASITE DEJAVU』が控えているので、その世界観に合った楽曲を作りたいというのがあって。コロナ禍で、より楽しむことに対して貪欲になってもいいのかなと。曲を作って最初に盛り上がったのは僕です。パソコン上で曲ができたとき、スピーカーから爆音を出して、1人で踊り狂ってました(笑)。ファンのみんなにも絶対楽しんでもらえると思います」と山中は仕上がりに自信を見せた。
ライブの規模だけではなく、何ができるのかが大事
『Kiss Music Presenter FRIDAY』THE ORAL CIGARETTES 公開インタビュー収録
後半には、学生との交流の場もたっぷりと設けられ、その中で、山中と同じ奈良の中学校出身という高校3年生から熱いメッセージが届けられた。「わたしは、地元の奈良が大好きで、音楽業界と奈良をどちらも盛り上げたいと思っています。将来はTHE ORAL CIGARETTESさんと一緒に奈良を盛り上げるイベントの企画制作をするのが夢です」そんな具体的な計画を聞いた山中とあきらは、「すごい! いつか一緒にお仕事できたらうれしい!」と大興奮。「THE ORAL CIGARETTESというバンドを組んで、たくさんの人に愛していただいて。最近、ライブの規模だけではなく、何ができるのかが大事だと自分たちも感じています。いつか一緒に仕事できたらうれしい。こちらから声をかけることもあるかも」と、期待を寄せた山中。素敵な約束を果たせた学生は、「頑張ります。きょうのことは一生忘れません!」と感動の表情を浮かべていた。
悩んだ数が多い人ほど、自分のやりたい道にどんどん近づいていく
『Kiss Music Presenter FRIDAY』THE ORAL CIGARETTES 公開インタビュー収録
その後も、挙手が相次ぐ中、時間の許す限り、自身の経験をふまえながら、真摯に学生たちの質問に答えた3人。最後にトークセッションの感想を。
「とても楽しかったです。なかなか貴重な経験をさせてもらいました。普段は、すでにバンドを始めている人や音楽業界にいる人としか接することがないので。今から業界を目指していこうと、希望にあふれる人たちの前で、旧友と話ができたのはとても良い経験。ありがとうございました」(西本)
「学生時代の葛藤を思い出しました。僕らも同じように好きなアーティストの声を聞いて、インプットして今があります。今、この立場でみんなに話ができていることをすごく誇りに思います。この先、みんながどんな人生を歩むかわからないけれど、将来、なんらかの形で一緒にお仕事ができることを楽しみにしています」(あきら)
「僕らも学生のときめちゃめちゃ苦しみました。『将来が不安。でも誰も助けてくれない』と。結局は自分で決めないといけないのが学生さんなんです。今は悩めば悩むほどいいと思う。悩んだ数が多い人ほど、自分のやりたい道にどんどん近づいていくんじゃないかな。今は存分に悩んだらいいと思います。その先で出会って、一緒に楽しく仕事できることを願っていますので、ぜひみなさん頑張ってください!」(山中)
ここでしか聞けない秘話満載の公開インタビューとなったこの日の模様は、radikoのタイムフリー機能を使って放送1週間後まで聴くことができる。
『Kiss Music Presenter FRIDAY』THE ORAL CIGARETTES 公開インタビュー収録
取材・文=岡田あさみ 写真=オフィシャル提供(撮影:ハヤシマコ)

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