小堺一機、川本成、細川徹にインタビ
ュー 時速246億『バック・トゥ・ザ
・ホーム・ファイナル』は二度とでき
ない公演

時速246億による『バック・トゥ・ザ・ホーム・ファイナル』が2022年8月24日(水)からシアターサンモールで上演される。
2016年に始まった人気シリーズが「ファイナル」を迎えるという。和田琢磨、高橋良輔、平子悟、アイアム野田、小野坂昌也、八十田勇一、川本成といったお馴染みのメンツのほか、永田聖一朗、さらには小堺一機の出演も決定。
今回、作・演出の細川徹(男子はだまってなさいよ!)、出演する小堺一機と川本成(時速246億)に話を聞いた。
ーー小堺さん出演というサプライズ発表から少し時間が経ちました。改めて今回の公演の意気込みをお願いします。
川本成(以下、川本):いよいよ来ましたね。1回延期になっているので、最初に小堺さんにオファーをしたのが、もう2年ぐらい前になるんでしょうかね。そういう意味では「やっとだな」という気持ちもありますし、一方でまだまだ先だなと思っていたから「もう来たな」というところもありまして。その両方の気持ちです。
 
ーー小堺さんとしてはいかがですか。最初にオファーを受けたときはどんなお気持ちでした?
 
小堺一機(以下、小堺):僕でいいんですかって感じ。本当に。えーっ! と思って。もう座組ができてますから、そこに入れるかな、ちゃんと混ざれるかなと心配ですね。
ーーあのような記者会見という形で発表されて……(笑)。
※詳しくは https://spice.eplus.jp/articles/303132 をご覧ください。
小堺:不本意だったんですけどね(笑)。恥ずかしいですよ! 客席の皆さんも「え? だから?」という感じでしょう?
小堺一機
川本:いやいや、そんなことないですよ! みんなびっくりしていましたよ!
ーー今回、小堺さんはどういう役どころなのですか? 明かせる範囲で教えてください。
細川徹(以下、細川):川本さんのお父さん役です。『インディ・ジョーンズ』の3でいう、ショーン・コネリーです。それはもう最初のオファーの段階から構想としてありました。
川本:2年前にオファーするときからそのことは伝えていたと思います。
 
小堺:なんか、おじいちゃんでもいいぐらいなんですけどね。でも、ありがとうございます。
ーー何か楽しみにされてることは?
小堺:何がどうなっていくのか分からないから。わくわくしてます。面白いです。面白いじゃんって感じです。そういうと、なんか他人事みたいですけど(笑)。
ーーちなみに過去作はご覧になられたことはありますか?
小堺:実はちゃんと見てないです。怠けている意味じゃないんですけど、見ない方がいいかなって。変に「あそこでああだったから、今度はこうしよう」とかね。僕、小細工しそうだから。全く新しい話なのにね。
丹波哲郎さんの教えがあって。台本には全部結末とか書いてあるじゃないですか、こういうことが起きたって。そういうことを考えないんですか? と聞いたことがあって。そうしたら「お前は今日1日の最後にどうなるのか知ってるのか? 1日の最後になんと言葉を言うか分かっているのか?」。分かってないです! 「それと同じだよ」と言われたことがあって……(笑)。
細川:正しいといえば、正しい(笑)。
小堺:「真っ白でいればいいんだな」とか言ってました。全然真っ白じゃないな〜と思いながら、聞いてました。
(左から)細川徹、川本成、小堺一機
ーー今日(取材時)まさに本読み稽古をされるということですが。
川本:どうなるんですかね。もうメンバーもそうですけど、普通、小堺さんと交わるはずない人生じゃないですか。いや、分からないですけど。
細川:交わらないですよね〜。
川本:ね〜? みんなもびっくりしてましたし、お客さんもね、小堺さんを生で見るってことがきっとあんまり機会がないと思うので。だから、どうなるんだろう。記者会見のときは、小野坂(昌也)さんとか、本当、借りてきた猫みたいになっちゃって(笑)。
小堺:本当に! 「なんでだよ」という顔してたから、俺、なんかしたかな、嫌われているのかなと思っちゃったよ(笑)。
細川:川本さんから小堺さんの話は結構出てたんですよ。だから、川本さんの近くに小堺さんがいるというのは分かっていたんですけど、直接交わるとは思ってない。きっとみんなそう思っていたと思います。
 
川本:あの会見の後もね、びっくりし続けてましたよね。
細川:みんなふわふわしていたよね。
川本:そうそう。楽屋に戻って、改めて小堺さんにご挨拶をする時間が始まって。
ーー改めて小堺さんの魅力はどこにあると思いますか?
川本:魅力しかないです。実際問題、やっぱり影響を受けている。
細川:どういう影響を受けているんですか?
川本:いや、いろいろなことを教えてもらいましたからね。映画であるとかエンタメであるとか、おすすめしてもらったものを見ると「こんな世界知らなかったな」というものが多かったですし、ニューヨークにも何年も連れて行ってもらいましたし。だから確実に、つくる立場としても、出る立場としても、見たもの/聞いたものに、もう影響を完全に受けてますね。
川本成
ーー小堺さんから見て川本さんはどんな存在ですか?
小堺:僕も影響を受けてます。どんどんいろいろなことやってるじゃないですか。成くんは、いつも何か動いてるって感じがします。休んでないよね。すごいなと思います。隙間なく何かやってるから。純粋にすごいなと思います。
ーー細川さんは、このお二人が関わるとどういう化学反応が出てくると思いますか?
細川:川本さんとは芝居を一緒にやったりしていたので、笑いのリズムが、他の芸人とちょっと違うなと思っていたんです。で、小堺さんの舞台を観にいったときに、小堺さんと川本さんが同じリズムだったんですよ。だから自然にこう影響しあっているんだろうなぁと思います。
 
ただ、似てるようで似ていない部分もあって。川本さんは、ツッコミとか見事なんですけど、話が長いんですよ(笑)。言いたいという気持ちが勝っちゃって、無駄な話が多いんですね。一方、小堺さんは少ない量でね、ぎゅっと凝縮されている。磨かれた、無駄のない喋りなんです。そこがすごい。まぁ、川本さんの青さも、この年になってまだ青いというのが面白いなと思っていますけどね(笑)。
 
だからその2人が、川の違う段階にいる石が、ぶつかり合う感じがして。そこが面白いだろうし、楽しみにしてます。
ーーストーリーとしてはこの親子関係が主軸になるのでしょうか?
 
細川:いつも大体ダメな奴らが、宇宙に行っちゃって、大変なことになっちゃって、なんとか家に帰ってくる。その流れの中に、何本か軸があるというストーリー構成なんです。今回もその大枠の中に、このあんまり交わることのない親子が交わるという軸がある。そんな話になるのかなと思います。
 
ーー記者会見のときは「ファイナルなのかな」という感じでしたけど、今はどう思っていますか?
川本:そもそも再演とかもできないですしね。絶対。このメンバーが集まってね、来年とか再来年とかやろうと言っても、皆さんお忙しいですから。本当は「2」のときも「もうこれ以上ないね」という話だったんです。けど、なんかやっぱり終わってみたら、またやりたいねという話になって。細川さんなんて「もう出し尽くしました」なんて言ったのに(笑)。
細川:いや、出し尽くしましたけどね(笑)。その先があるもんなんですよね。「1」のときも「出し尽くしたかな」と思って、「2」のときもそうだった。もうないだろうと思っていたら、意外にまだあったりして。そういうところが楽しいですね。特に今回は小堺さんが入るということで、また違うものになるから。稽古場も違うものになるでしょうね。
(左から)細川徹、川本成、小堺一機
ーー確かに。稽古場どうなるんですかね。
川本:小堺さんが稽古場にジャージで来る……?
細川:芸人さんって、全然ストレッチしない人が多いんですよ。役者さんはちゃんとするんだけど。小堺さんは、その間の存在だから……どっち派ですか?
川本:ストレッチのためのポールとか持って来てましたよね? あと腕立て伏せをやったり、体幹を鍛えたり。
小堺:やっておいた方がいいよね。怪我が怖いからね。稽古場でやらずとも、家でやってきたり、ジム行ってから稽古場に行ったりね。やっていないように見せてやってます(笑)。
川本:運動されていますよね。いや〜ちょっとまだ稽古場が想像がつかないです。どうなるんだろう。
 
小堺:各分野の違う人たちが集まっているというのが、とてもいいと思いますよ。劇団というのもありますけど、それぞれ普段は違うところで活躍していて、作品のために集まる形式が一番いいと思うんですよね。正解がひとつでないから。
 
劇団だったらその劇団の色とかあるじゃない。それはそれですごいんですけど、このカクテルみたいな感じ、いいですよね。だって、もうみんな立派なもんじゃないですか。自分の世界がある人たちだから。自分の世界もあるし、人のことも受け入れられるノリしろがちゃんとある人たち、いいですよ。
 
僕もこの世界を長くやってきたけど、ノリしろがない人いますからね。何をやっても同じ返ししかしてこない、みたいな。そういう人が結構褒められたりしてるんですよね。「熱演だった」とか言って……。
川本:なんか分かる気がします。
ーー初演からご覧になってるお客様はもちろん、今回初めてご覧になる方もいらっしゃると思うので、最後にお客様にメッセージをお願いします!
細川徹
細川:やっぱ3本目って——『スター・ウォーズ』でジェダイの帰還を見ないと終わらないように——これを見ないと、最初に見た人も終われないと思います。「2」で満足してる人もいると思いますけど、この3本目を見て、「やっぱり見てよかった」と絶対思う最終作になっていると思います。
一方、まだ過去作を見てない人は、それはそれでなんとなく付いていけるじゃないですか(笑)。ただ最初から見ている方が良いと思いますので、過去作の配信も合わせて見てもらいつつ、本作を劇場で見ていただければ、より楽しめると思います。
小堺:最初からのファンの方に受け入れていただけるように、うまく混ざりたいです!
川本:舞台の良さは、やっぱり生で見る、同じ空間で味わうということだと思うんです。このファイナルで、小堺さんにも出ていただいて、永田くんにも新しく入っていただいて。小堺さんを生で見るということも含めて、やっぱり生で見に来てもらえる貴重さってあるので。
今は映画とかもっと安く見ることができます。演劇はそれより価格は高いです。けど、その分、生で見る価値を感じてもらえるような作品になると思います。ファイナル、二度とできない公演だと思いますので、その希少価値を楽しんでいただきたい。皆さんに満足してもらえるように頑張りますので、ぜひ見に来てほしいです。
(左から)細川徹、川本成、小堺一機
取材・文=五月女菜穂   撮影=池上夢貢

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