L→R 白浜あや、高井千帆、内藤るな、青山菜花

L→R 白浜あや、高井千帆、内藤るな、青山菜花

【B.O.L.T インタビュー】
今回のEPにはいろんな気持ちが
フィーチャーされた歌詞の曲がある

歌の中に遊び心を入れたり
新しいことにも挑戦できた

では、収録曲についてうかがいます。まずは1曲目の「One Life」から。

内藤
すごく勢いがある曲なのでEPの1曲目に相応しい曲だと思います。この前、フェスで1曲目に披露したんですけど、ライヴの1曲目としてもめちゃくちゃいいっていうのを感じました。
青山
共感度の高い歌詞で、《今よりもほら、また明日を笑う》と最後は笑顔で終わるところがすごく好きです。振り付けにもジャンプするところがあったりして、とにかく勢いが良いんです!
白浜
私もこの曲を聴いているとその中に入り込めるぐらい共感します。
高井
お客さんに向けて手を差し伸べるというか、“一緒に楽しく笑おうよ!”ってひとりひとりを見ながらできる振り付けがあるので、ライヴでもそういう気持ちをどんどん伝えていきたいです。

次の「BY MY SIDE」はリード曲で、MVも制作されていますね。

内藤
この曲にはB.O.L.Tの“ポップパンク”の要素が詰まっているんですけど、MVはアイドル好きな人が観ても楽しんでもらえる内容になっています。
青山
最初に聴いた時、主人公の子は“ただただ強い子”っていう印象だったんですけど、何度も聴くうちに好きな人に気持ちを伝えられない一面もあることを感じました。MVでも表ではカッコつけて踊っていながら、恥ずかしくて笑っちゃうみたいな感じの笑顔もしてみたりして、いろんな表現をすることができました。
高井
これまでのMVの中で一番撮影場所が多かったんじゃないかっていうぐらい、いろんな場所で撮影をさせていただきました。下からのアングルとか魚眼レンズを使ったりとかいろんなカットを撮ったので、メンバーの表情も無邪気に笑ったり、曲に合わせてロックな表情を見せたりしているので、繰り返し観てもらえるといろんな発見があると思います。屋上でのダンスシーンの撮影が夕方で、お天気も良かったから夕日がめちゃくちゃきれいで、それもいい演出になっています。あと、あやなの(白浜あや&青山菜花の愛称)ちゃんが公衆電話で撮影してるんですが、真上から撮ってるんです。ちょっと上目遣いになっていて、公衆電話であんなに可愛くなれるのってすごいなぁって思いました(笑)。
白浜
いろんなところで撮影させていただいた中で、一番気持ち良かったのは屋上での撮影でした。くつろいでいるシーンの時に“寝ていていいよ”と言われたので、寝転んだら大きな空が見えて、“空って広いなぁ”みたいな感じでリラックスできました(笑)。
内藤
みんなが話してくれたみたいにカッコ良く踊ってるシーンもあれば、メンバー同士仲良く楽しそうにしているシーンもあるので、“青春感”が入っているMVになったかなって思っています。

このMVで着ている新衣装もカラフルで個性的ですね。

内藤
Y2Kファションと夏らしさを織り交ぜた衣装になっています。何回かステージでも着させてもらったんですけど、ライヴ会場でも鮮やかさが際立つ感じですごくお気に入りです!
白浜
私はこれまでずっとスカートだったんですけど、今回の衣装は初めてのズボンで、初めてお腹も出しています。ライヴやフェスとかで着る機会も多くなると思うので、最近は足のマッサージとか筋トレを頑張っています!
内藤
意識が高い!
青山
私の衣装は4人の中で一番フワッとしています。インナーカラーが赤のエクステをつけていて、髪の毛はカッコ良い感じだけど、衣装はフワッとしていて可愛いっていうギャップが気に入ってます。
高井
私はシャツワンピが夏にぴったりで嬉しいです。ベルトが私の衣装の中ではポイントになっていて、“PARTY ROCK”って書いてあるんです(笑)。私もインナーカラーのエクステをつけていて、そのために自分の髪も暗くしたので、前作とは違う自分になれたのも嬉しかったですね。
内藤
可愛らしいカラーでチェック柄も可愛いんですけど、チョーカーをしていたり、甘辛ミックスなところがお気に入りです。「BY MY SIDE」自体が“カッコ可愛い”感じなので、その雰囲気にもすごく合った衣装になっています。

3曲目は先行配信されていた「New Day Rising」。

内藤
この曲を最初に聴いた時、B.O.L.Tの曲に「SLEEPY BUSTERS」(2020年7月発表のアルバム『POP』収録曲)という曲があるのですが、それと同じマインドだと感じました。「SLEEPY BUSTERS」は“頑張らせない応援歌”で、この曲は“やりたくないことは先延ばしにして、今はやりたいことをやっちゃえ!”というメッセージが込められていて。アイドルの曲でこういうマインドの曲って今まで出会ったことがなかったですし、B.O.L.Tのサウンドだからこそ伝えられる曲だと思うので、ライヴでこの2曲を続けて披露したら、いい意味でみんなアホになれちゃうんじゃないかなと(笑)。夏フェスとか、めちゃめちゃアツいところでこの曲をやったら楽しそうだなって思いました。
高井
B.O.L.Tの曲はどの曲もライヴ初披露の時からお客さんがノッてくれるんですけど、この曲は特にノリが良かったんですよ。歌詞の内容と同じように“今を楽しもう”っていうポジティブな気持ちになってほしいと思いますね。
青山
歌詞に《あーメンドクセぇー》とか《かったりぃー》とか出てくるんですけど、私もたまに“学校に行かなきゃいけないのかー。面倒くさい!”って思う時があるので、この曲も共感度が高いです(笑)。特典会でこの曲を好きと言ってくれる方も多くて嬉しいです。
白浜
落ちサビで《自分が一番コワイ》っていうフレーズがあって、そこにチラッと本音が感じられて、それに気づいた時にこの曲の面白さというか、良さを改めて感じました。

「D.T.F.」も夏らしさが感じられる曲ですね。

内藤
はい。この曲は情景が浮かびやすい歌詞になっていて、特に空の要素が多いから初めて聴いた方も“この曲が入っているから“Weather”っていうタイトルなんだな”と思ってもらえるかなって。メロディーもすごく明るいので、雲の上にいるような感じで明るく歌おうって思いました。ストーリー性もあるけど、軽く聴けるところもこの曲の良さですね。
白浜
歌詞の最初のほうはちょっと現実的というか、うつむいている感じなんですけど、サビになると空に向かっていくような感じになるのですごく気持ち良いです。

「夜を抜け出して」もストーリー性のある曲ですね。

青山
今回のEPの中で一番展開が多い曲ですね。曇り空の状態からどんどん変わっていって最後には晴れになるっていう素敵な歌なので、レコーディングでも歌詞の内容に合わせて最後のほうは晴れやかに歌いました。
高井
曲調が暗すぎるわけではないので、重くなりすぎず、“あぁ、分かる分かる!”っていう感じで聴いてもらえる曲だと思います。《弱った自分を愛せず 誰が愛せるの?》というところはライヴでるんぱん(内藤るなの愛称)とハモっているんですけど、気持ちがどんどん変わっていく部分なので、ライヴで歌っていてもすごく気持ち良かったです。

最後の「雨のち晴れ」は?

高井
タイトルに天気が入っていて、曲調はロックバラードですけど、最後が“晴れ”というワードで終わっているのがいいなって。他の曲も曇り空から晴れになるとか、雨模様だったのが晴れに変わるとか、それぞれのストーリーがありますけど、最後の曲もしっかりと晴れで終わっているところが素敵だと思いました。
内藤
《響く雨音》という最初のところではサウンドも静かめになっていて、最後の《晴れ》にかけて音もどんどん盛り上がっていくので、サウンドの部分でもお天気の変化が感じられるし、このEPの最後にぴったりの曲だと思います。

今作は“天気”のような共通点もありながら、それぞれがまた違うタイプの曲になっていて、アルバムともシングルとも違う楽しみ方ができそうですね。

内藤
はい。初めてEPを作らせてもらって、めちゃくちゃ楽しいと思いました。一曲一曲、いただいた曲を自分の中でベストの状態で歌うというのはもちろんなんですけど、歌の中に遊び心を入れたり、新しいことにも挑戦できたりしたので、たくさんの方にぜひ聴いてもらいたいです。

取材:田中隆信

EP『Weather』2022年8月10日発売 EVIL LINE RECORDS
    • KICS-4072
    • ¥2,530(税込)
B.O.L.T プロフィール

ボルト:ももいろクローバーZや私立恵比寿中学が所属するスターダストプラネットに所属する、内藤るな・高井千帆・青山菜花・白浜あやの4人によるアイドルグループ。青山と白浜は現在中学2年生でスターダストプラネットの中でも最年少(2022年12月現在)。2019年7月に結成され、20年7月にメジャーデビューアルバム『POP』を発表。同年10月にはZepp TokyoにてB.O.L.T初のワンマンライヴを開催。その後も同年12月に1stシングル「Don’t Blink」、21年5月には2ndシングル「スマイルフラワー」とコンスタントに作品をリリースし、同年9月に2ndアルバム『Attitude』、22年8月には初のEP『Weather』を発表。B.O.L.T オフィシャルHP

「雨のち晴れ」 -Lyric Video-

「BY MY SIDE」MV

「BY MY SIDE」MV Making Part1

「BY MY SIDE」MV Making Part2

OKMusic編集部

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