演出家・上田久美子がオペラ初演出 
ゴシップを題材にしたイタリアオペラ
の名作2作品を新制作

2023年2月・3月、東京・愛知にて《全国共同制作オペラ》『道化師』『カヴァレリア・ルスティカーナ』が上演されることが決定した。演出家・上田久美子が宝塚歌劇団退団後、初の舞台演出/初のオペラ演出にて、美しい音楽に満ち溢れたドラマティックなイタリアオペラの名作を新制作する。
嫉妬、不倫、復讐といった日常のゴシップを題材にとり、観客を熱狂させたヴェリズモ・オペラの代表作『道化師』『カヴァレリア・ルスティカーナ』。両演目の主役である『道化師』の“カニオ”と『カヴァレリア・ルスティカーナ』の“トゥリッドゥ”には、イタリアを代表するドラマティック・テノールのアントネッロ・パロンビを、『カヴァレリア・ルスティカーナ』でゴシップに翻弄される“サントゥッツァ”には、テレサ・ロマーノを迎える。
アントネッロ・パロンビ
テレサ・ロマーノ (c)Benedetta Pitscheide
指揮は、ウィーン・フォルクスオーパー音楽監督、ニュー・イスラエル・オペラ音楽監督を歴任するなど、世界の名だたる歌劇場、オーケストラで活躍し、国内でも2010年9月に愛知で上演した『ホフマン物語』や、17年バイエルン国立歌劇場来日公演『魔笛』、19年1月の新国立劇場『タンホイザー』等数々の舞台で高い評価を得ているアッシャー・フィッシュが務める。オペラ初演出となる今話題の演出家と、オペラを熟知したスペシャリストが開く、名作オペラの新たな境地。出演者などの詳細情報は、8月中旬頃に発表予定。
アッシャー・フィッシュ (c)NikBabic
《全国共同制作オペラ》とは文化庁の助成を得て、全国の劇場・音楽堂、芸術団体等が高いレベルのオペラを新演出で制作するプログラム。2009年度から開始し、近年では野田秀樹演出のモーツァルト『フィガロの結婚』(2015年度/全国10都市13公演)、森山開次演出の『ドン・ジョヴァンニ』(2018年度/3都市4公演)など実績を積んでいる。2021度は岡田俊規演出の『夕鶴』を東京・刈谷(愛知)・熊本の3都市で上演し、岡田氏の読売演劇大賞優秀演出家賞受賞の対象作品となるなど、斬新な解釈で話題となった。
演出:上田久美子コメント
イタリアのオペラを、日本で演じ、日本に住む観客が見るのなら、この土地ならではのやり方はないのかな?
そう考えたのが始まりでした。
日本でオペラにあたるものといえば文楽かもしれない。今回の二作品は、実際にあったスキャンダラスな殺人事件を元ネタにしているとも言われていて、そんなストーリーの作り方も文楽と同じです。太夫と人形遣いのように、今回のオペラでは、一つの役を、歌手と役者(ダンサー)の二人の共同作業で演じてもらったらどうなるだろう。
こんな時代にこそ、マエストロ、歌手、ダンサー、オーケストラ、コーラス、他にもたくさんの素晴らしいアーティストたち…人々のエネルギーが混じり合い、イタリアと日本が混じり合い、脳味噌フル稼働で観ていただけるオペラができたらと思います。
さあ、生まれるのは、失望か?希望か?

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