アップアップガールズ(プロレス) (左から)乃蒼ヒカリ 渡辺未詩 らく

アップアップガールズ(プロレス) (左から)乃蒼ヒカリ 渡辺未詩 らく

【アップアップガールズ(プロレス)
インタビュー】新メンバーオーディシ
ョン開催中「最初は泣きながら“いつ
やめようか”と話してたのに 気付い
たらハマってました」

“歌って、踊って、闘える”最強のアイドルを目指すアイドルグループ「アップアップガールズ(プロレス)」が初の新メンバーオーディションを開催中だ(17日まで応募受付中)。アイドルとプロレスラーという二足の草鞋を履き、プロレスラーとして日本武道館メインイベント、アイドルとして日本武道館単独公演を目指すという彼女たち。今回3人のメンバーに、自身のオーディション経験を振り返ってもらいつつ、新時代のアプガ(プロレス)への思いも語ってもらった。

--まずはアプガ(プロレス)のオーディションを受けたきっかけを教えてください。
渡辺未詩「私はアイドルになりたくて、いろんなオーディションを探している中で、このオーディションをみつけました。プロレスはほとんどわからなかったんですけど、当時高校3年生で、年齢的にも最後のチャンスだと思って、今までに見たことがない新しい形のオーディションだったので、これを最後のチャンスにしようと思って応募しました」
らく「私もその時期オーディションをたくさん受けていて、これに受からなかったら違う道に行こうかなと考えていたところでした」
乃蒼ヒカリ「私はもともと学生時代に東京女子プロレスの入団テストを受けていて……」
--ヒカリさんはアイドル志望ではなく、逆にプロレス志望でオーディションにアプローチしたんですね。
ヒカリ「はい。そのときは北海道に住んでいたので、高校を辞めてプロレスの道へとなると、周りの大人からすごく止められて諦めていたんです。そして高校を卒業してから、このオーディションを見つけました。スポーツ経験がないとダメだったり身長制限などもある中で、東京女子プロレスはどんな子でも大丈夫ということで受けたいなと思って」
--アプガ(プロレス)のメンバーは、アイドル活動をしながら、東京女子プロレスに所属して、リングにも上がっているんですよね。ヒカリさんはアイドルには興味がなかった?
ヒカリ「アイドルの世界は全然わからなかったですね。学生時代からプロレスばかり観ていたので」
--プロレスを好きになったきっかけは?
ヒカリ「葛西純さんの試合を観て、デスマッチで血まみれになって闘っている姿がかっこいいなと思って、それでハマりました。プロレスの試合を観るために毎週のように東京に来ていました。上京費用のためにバイトもして」
--現場派なんですね?
ヒカリ「はい!」
--未詩さんとらくさんがアイドル好きになったきっかけは?
未詩「私は物心ついたときからアイドルが好きで、AKB48さんのような有名なグループから、地下でライブをこじんまりやってらっしゃるグループの現場まで通っていました」
--未詩さんも現場派なんですね、
未詩「はい。現場に通ったり、在宅活動もしている中で、“やっぱりあっち側に行ってみたい!”“ステージからの景色を見てみたい!”と思って、アイドルを目指しました」
--初めてオーディションを受けたのは?
未詩「中3の終わりか高1くらいだったと思います。中学生のときは部活もやっていて、“私はアイドルになれない”と思っていたので、憧れてはいたけど、夢は心に秘めたままでした」
らく「私はアニメの『きらりん☆レボリューション』を好きになったことがきっかけでした。モーニング娘。久住小春さんが主題歌を歌われていて、小さな頃からそれしか興味なくて、気づいたら、“きらりちゃんみたいになりたい!”と思うようになりました。これまでに好きになったアイドルは久住小春さんと前田敦子さんだけです」
--同じアイドル好きといってもタイプは違いますね(笑)。(プロレス)のオーディションは普通のアイドルオーディションではなく、プロレスラーとしても活動していくということにとまどいや迷いはありませんでしたか?
未詩「私は部活でソフトボールをやっていたので、逆にそれが武器になるんじゃないかなと思って、いろんなオーディションを受けている中でもスポーツでなら勝てるかもしれないと思ったこともありました」
らく「私の場合は、不安とか以前に、『スポーツやるのか』というところまで頭が回っていなくて……」
--アイドルを目指すことでいっぱいいっぱいで、プロレスの大変さまではイメージすら浮かんでない状態だったのかも。逆にヒカリさんは歌とダンスは大丈夫かな?という思いは?
ヒカリ「最初アイドルとプロレスをやるというオーディションの内容を見たときは、アイドルを全然知らなかったので、正直ナメていたところがありました」
--ナメていた?(笑)
ヒカリ「まぁできるだろうと思っていて……」
--プロレスの世界の厳しさに比べたら大したことはないと。
ヒカリ「そう。だけど本当に今も現在進行形で大変な思いをしています(笑)。本当に難しい。手と足で違う動きをするというのが、本当にムリ!つい脳で考えて動いちゃうので……」
--オーディションで課題として“このダンスを覚えてきてください”というのもあったと思いますが、どう乗り越えたんですか?
ヒカリ「もうやるしかないと思って」
--気合いで突破した感じですね(笑)。オーディションでは最初はwebで書類審査があって、それが通って……。
未詩「その次が面接審査で。そこでワンコーラス、歌の審査がありました。2次審査が終わった時点で、(のちに合格する)4人に絞られて、次にジムで体力テストがありました、前転後転、ジャンプ、蹴りとか。次がSHOWROOM配信審査。また候補生としてTwitterも始めて、そこで課題も出されて、アプガ(仮)さんの『アッパーカット!』をパフォーマンスしたりしました。踊りながら、自分の個性をアピールするみたいな……」
--その時点での歌やダンスの実力というより、どれだけ個性を見せられるかがポイントですね。
ヒカリ「私は全然できてなかったです。淡々とこなしている感じでした」
--ジムでの体力テストは、運動経験がなく、プロレスにも興味がなかった、らくさんは特に大変だったのでは?
らく「そうですね、まったくなんにもできなくて、後転もできなかったですね」
--二人は大丈夫だった?
未詩「ある程度は」
ヒカリ「私は、プロレスを観ていただけで、運動経験はまったくなかったので、体力テストの次の日は筋肉痛で動けなかったです」
--2次審査に参加したのはアイドル志望の子が大半?
未詩「そうですね」
--もしかしてプロレスありきの志望者ってヒカリさんくらい?
ヒカリ「どうでしょう。周りの子と喋らなかったんでわからない」
未詩「面接のときにはヒカリちゃんほどプロレスにどっぷりという子はほかにいなかったですね。『プロレスはまったくやる気はありません』って言ってる子もいました」
--それは賭けですよね。その段階で落とされるかもしれないけど、アイドル性の高さを認められたら、たとえば“アプガ(プロレス)には向かないけど、アプガ(2)(同じ事務所の正統派アイドルグループ)の候補生としてレッスンを受けてください”みたいな展開もまったくないとはいえない。オーディションに正解はないですからね。思ったことは繕わずはっきり言ったほうがいいのかも。審査にはSHOWROOM配信もあったようですが、自分で配信したりという経験は?
未詩「私は以前あるアイドルグループの候補生をしていたときに、1年間くらいずっと配信をやっていました」
らく「私は初めてでした。自分なりに企画を考えたりして頑張りました」
ヒカリ「私は、本当は配信をやりたくなくて、当時専門学校に通っていたのですが、“卒業前に制作をやらなければならない”とかいろいろ理由を作ってサボっていました(笑)」
--こういうのって、まるで現役アイドルにようにトークできたり、あざとい振る舞いをできたりする子もいますが、逆にトークが下手でたどたどしい感じが“ピュアで可愛い”と思う視聴者も多いと思います。
未詩「わかります。成長を見守りたい!みたいな」
--自分もファンとしてその立場だったから(笑)。そして合格発表はどうやって知らされたんですか?
未詩「最終審査は1日通してダンスレッスン、ボイスレッスン、プロレスの練習をやって、その日の夜に配信で合格発表になりました」
--二人はプロレスの練習は初めてだし、ヒカリさんも観るのは長年やってきたけど練習に参加するのは初めて?
ヒカリ「そうですね」
未詩「最初ロックアップという基本からで、意味がわからない状態だったんですけど、半年くらい経って、『ロックアップがオーディションのとき比べてよくなったね』と先生に言ってもらえて、それが嬉しく、すごく達成感がありました。そういうことが積み重なってだんだん興味がわいてきました。知らないところから始めるということは、チャレンジ精神がある人にはいいと思います」
ヒカリ「私はプロレス好きだったので、観てきたものが自分でできるようになることがすごくうれしくて。プロレス好きな子にはどんどん応募してほしい。私も歌って踊るのはすごく苦手なので、“プロレス好きだけど、アイドルできるかな?”と迷っている子も、私と比べれば全然できると思うので、大丈夫だと思います」
--アプガ(プロレス)の活動をやっていてよかったと思えることは?
未詩「今までいろんなアイドルを見てきて、“ああいうアイドルになりたい”と思ってきた中で、多分アプガ(プロレス)に来たからこそ叶えられた夢があって、たとえば先輩のアプガ(仮)さんのオープニングアクトでZepp Tokyoや日比谷野音でライブをやらせてもらえたり、東京女子プロレスでは単独で両国国技館とかTDCホールに立てたり、アイドルデビューしてもなかなか立てないステージですよね。何か個性を出したい、何者かになりたいという人は、絶対に輝ける場があるので、一緒に頑張っていきたいです」
--ヒカリさんは、憧れの世界に実際に入ってみて、どんな感じ?
ヒカリ「自分が想像していたよりもしんどかったし、気持ちに体力が追いついてないとすごく思ったんですけど、でもそれよりも楽しいが大きかったのかなと思います」
--ついていけないと思ったときも「好き」という気持ちで乗り越えられた?
ヒカリ「ついていけないときは本当に嫌だったし、やめたいと思ったんですけど、やっぱり頑張ればできるようになるし、できないことってないんじゃないかなって」
--プロレスで自信を持てるようになった出来事は?
ヒカリ「やっぱりベルト獲ったときが大きかったですね」
--逆にアイドルとしてやっていけるかもという手応えを感じたときは?
ヒカリ「今でもめちゃくちゃ手探り状態でやっています。二人に任せちゃっている部分が大きいんですけど、この二人がとても頼もしいので。歌とダンスに自信がないという人も、アイドル活動は二人が背負ってくれると思いますので(笑)、どんどんチャレンジしてほしいです」
らく「私は東京女子プロレスの山下実優さんとアプガ(プロレス)でシングルマッチをさせてもらって、その試合で変わりました」
未詩「最初の頃は道場からの帰り道、泣きながららくと二人で『いつやめる?』と話していました。アイドルデビューを8月にして、そこから翌1月までプロレスデビューに向けプロレスしかしていなかったので、『ほんとにこのままプロレスラーになっちゃうね。やめるならデビュー前だね』と話し合っていました」
--そこから4年が経って……。
未詩「さっき話したように、ちょっとした自信が積み重なっていって、どんどんハマっていって、今では試合を観に行ったり、動画を観まくるくらいプロレスが大好きになりました」
--4年間続けてこられた要因は?
ヒカリ「やっぱり一回立っちゃうと、リングもステージも楽しいということを知ったので、今はそれをやめることは難しい。最初は歌やダンスに必死で、とりあえず生きて帰ってこれればいいと思っていて、試合でもとりあえず死ななければいいと思っていたんですけど、今は余裕がちょっとできて、楽しいとか“お客さんの声援が嬉しい”とか、“あの人が自分のペンライトを持ってくれている”とか、そういうのに気づけるようになって、楽しいなと思えるようになりました」
らく「親が“とりあえず3年間続けてみろ”と言ってくれて、続けてこられたのは、辛いことの倍、楽しいこと、嬉しいことがあったから。それは神が導いてくれた気がします」
--新メンバーが30人くらい入るかも、みたいな話もありますが、そんな“新生・アプガ(プロレス)”でやってみたいことは?
未詩「プロレスがあることで、歌って踊って戦うことで、普通のアイドルでは経験できない夢も叶えることができるので、またアプガ(プロレス)として単独ライブができたらいいな。歌のライブだけでなく、戦うかもしれない単独ライブです。あとは東京女子プロレスに所属しているので、この間両国国技館で試合をしましたが、新しく加わるメンバーも含めて、新しい大きな舞台に臨んでいけたらなと思います」
--女子プロレスって上下関係がすごく厳しいイメージがありますが、アプガ(プロレス)もそうなるのかな? ヒカリさんとか怖い先輩になりそう(笑)。
ヒカリ「初対面の人に“怖い人だと思った”とよくいわれるんですけど、ただ人見知りなだけですので」
--後輩がちょっとたるんでると蹴りが入るような(笑)。
ヒカリ「いや、全然そんなことはないです。なんなら一緒にサボるくらいで(笑)」
--そんなヒカリさんが新メンバーとともに実現したいことは?
ヒカリ「アップアップガールズ(プロレス)の名前がもっと広まるような、女子プロ団体の一つとして名前が出るくらいまでにグループが成長していけたらいいなと思います。そしていつか東京ドームに立ちたいです。選手としても、アイドルとしても」
らく「アプガ(プロレス)の未来が希望に満ち溢れたものになればいいなと思います! 個人としてはアジャコングさんとタッグを組めるようになりたいです! 最近親しくさせていただいているので。いつか組めるように頑張ります!」
渡辺未詩 1999年10月19日生まれ、埼玉県出身。身長159cm
Twitter:https://twitter.com/uug_p_miu
Instagram:https://www.instagram.com/uug_p_miu/
らく 1997年12月5日生まれ、東京都出身。身長160cm
Twitter:https://twitter.com/uug_p_raku
Instagram:https://www.instagram.com/raku_uugp/
乃蒼ヒカリ 1998年2月18日生まれ、北海道出身。身長153cm
Twitter:https://twitter.com/uug_p_hikari
Instagram:https://www.instagram.com/uug_p_hikari/
アップアプガガールズ(プロレス)の新メンバーオーディションは17日まで応募受付中。詳細は
https://www.yum-audition.jp/
アップアップガールズ(プロレス)が参戦中の東京女子プロレスの試合情報など。詳細は
https://www.ddtpro.com/tjpw

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着