長江崚行・眞嶋秀斗のW主演で描く
本屋大賞翻訳小説部門第1位『アーモ
ンド』日本初上演決定
2020年話題となった韓国のヤングアダルト小説『アーモンド』が、2022年2月25日(金)~3月13日(日)シアタートラムで日本初上演されることが決定した。
『いつか~one fine day』『GREY』など現代社会に寄り添う作品を送り出してきたconSept が新たに立ち上げる「ヤングアダルト・シリーズ」の記念すべき第1作目となる。
物語は失感情症の主人公「ユンジェ」と、その友人の「ゴニ」を軸に展開される。感情がわからないユンジェに対し、短気で荒々しい性格のゴニ。本公演の特徴は、この対照的な2役を役替りのWキャストで上演する点。
高難易度の役替わりに挑むのは、子役時代から現在まで幅広い活動を続け、4作連続で主演を務める
長江崚行と、2.5次元作品・ドラマ・コントなど多方面で存在感を示す眞嶋秀斗。そんな2人の同級生、ドラを演じるのは瑞々しい表現力が持ち味の佐藤彩香。また、数多くの舞台作品で活躍する智順がユンジェの母親役を務め、祖母役には、舞台作品のみならず多彩な場で才能を発揮している伊藤裕一が選ばれた。ある事件をきっかけに一人ぼっちになったユンジェを支えるシム博士は、紀伊國屋演劇賞個人賞など数々の受賞経験を持つ今井朋彦が演じる。気性の荒い息子ゴニとの関わり方に苦悩する父親、ユン教授は、重厚な語り口に定評のある神農直隆が務める。演出家には社会派エンタテイメントを標榜する板垣恭一を迎え、 現代社会問題を緊密に描いていく。
長江崚行
眞嶋秀斗
智順
伊藤裕一
佐藤彩香
神農直隆
今井朋彦
板垣恭一
■ あらすじ
怪物と呼ばれた少年が、 愛によって生まれ変わるまで ――。
感情を司る脳の部位、 偏桃体(形状が似ていることから、 原作内ではアーモンドと表現される)が人より小さく、 怒りや恐怖といった感情をうまく感じることができない十六歳の高校生、 ユンジェ(Wキャスト:長江崚行/眞嶋秀斗)。 祖母(伊藤裕一)は彼を“かわいい怪物”と呼んだ。 母親(智順)は感情がわからない息子に「喜」「怒」「哀」「楽」「愛」「悪」「欲」などの感情を丸暗記させることで、 なんとかユンジェを“普通の子”に見えるようにと訓練してきた。
そんな彼は、 十五歳の誕生日に、 目の前で祖母と母親が通り魔に襲われ死傷したときも、 ただ黙ってその光景を見つめているだけだった。 事件によって母親は植物状態になり、 ユンジェはひとりぼっちに。そんなとき現れた、 もう一人の“怪物”ゴニ(Wキャスト:長江崚行/眞嶋秀斗)。 激しい感情をもつその少年との出会いは、 ユンジェの人生を大きく変えていく――。