【Yomerumoレビュー（仮）】#2（後編
） シアターコクーン「三人吉三」に
オネエ感涙（尾上松也浮気騒動で内容
を変更しています）

※前編は

前編だけ載せて後編の準備をしてたら、なんと松也（尾上）の浮気騒動が出ちゃったわね。

本人は「今後再びこの様な不始末を起こさぬ様肝に銘じ…」って言ってるみたいだけど（

より）、不始末っていうのはバレちゃったことの方よね。浮気とかキスとかは、全然オッケーだし、松也本人も反省はしてないでしょ。ほら、アノ人だって、コノ人だって…。ねぇ。

だってさ、わかるじゃん。前田のあっちゃんなんかと毎日エッチしてても、色気は出ないって。これまじ。そういえば、前回の記事（

）で「今回の収穫の一つは、松也もやるじゃん！ってこと。ただのあっちゃんの彼氏（これ言ったら…略）じゃなかったのね、ってこと。」って、あたし書いてたけど、まさにこれよね。お坊吉三の松也に、意外と色気があったってこと。そして「ただのあっちゃんの彼氏じゃなかった」って印象だったけど、本当に「ただのあっちゃんの彼氏じゃなかった」っていうね。そういうつもりじゃなかったけど、ある意味予想通りだったわ。

というわけで、なんだっけ。前回の続きに進みたいんだけど…どこまで書いたっけ。この騒動でなんかもうどうでもよくなっちゃったわ（笑）

そうそう、コクーン歌舞伎自体が歌舞伎とは全然違うって話ね。特に今回は、おなじみの笹野さん以外にも、歌舞伎じゃない役者さんが多かったでしょ。WOWOWでドキュメンタリーを見た笈田ヨシさんも出てたし。
それで、音楽も三味線とか太鼓のアレじゃなくて、べい～～んとかぼよ～～んとかぺけぽんぺけぽんとか、そんな音になってるの。これはまあ、好き好きよね。アタシは、どうでもいいけど。べつに絶賛とかするつもりもないし、「そういうもんか」って感じ。
照明は、毎回綺麗。これ好き。今回のは水の波紋をうまく使ってて、キュンキュンしちゃう。

んで、そういうガワの部分もアレなんだけど、今回一番「え？」「おっ!?」って思ったのは、セリフの"間"が、詰まってる。あたしたちが普段聞いてるリズムじゃない。

前のコクーン（2012年「天日坊」）でも、セリフにセリフをかぶせる斬新すぎる展開（まじビビッたヨ☆）があったのを思い出すんだけど、今回はもう、言い方が斬新。たとえば例の松也がイケメン侍で出てきて「かごにゆられてとろとろとぉ…」っておなじみの名台詞を言うんだけど、そこよね。早口だし、間を入れてないわけ。一気に言うわけ。ビビるよね。

つまり、いつも「友禅入りの振袖でぇ（間）人柄作りのお嬢さんがぁ（間）追い落としとは…」って感じの言い回しに慣れてるんだけど、今回のコクーン歌舞伎だと「友禅入りの振袖で人柄作りのお嬢さんが追い落としとはッ」みたいな感じになってるわけ。わかるかな。
私たちって、いつもはセリフを聞きながら、たぶん間に合わせて息してるんだろうね。だから言い方が違うと見てるだけで呼吸困難になっちゃうのよね。それですっごくドキドキしちゃった。人間って面白い（笑）

でも、それでもいい感じに魅せた松也のお坊。なるほど世間は難しい。前田のあっちゃんみたいなお嬢さんとイチャイチャしていても、あの色気は出せねぇ。浮気してるのももっともだ。みたいな。

こういうの、「芸の肥やし」ってありきたりな話にするのもつまらないけど、浮気なんて簡単な言い方にするのも、もっとつまらないよね。

実際に今の松也はいい感じだし、あっちゃんさえ良ければ、もうそれでいいんじゃないの？

…こんなこと言ってると、フェミニストの人とかに怒られちゃうかなぁ。あたしオカマだけど、べつに怒ってもいいよ。

というわけで、もうこういうことになったら松也の話を書くしかないじゃない、っていう感じになったけど、この前「今回の収穫の一つ」と書いた松也のイケてる感は、年上（40歳）と浮気してたおかげ、ってことでいいよね。実際にこのお坊吉三で、松也についての見方が変わった人も多いでしょ？
浮気騒動であたしのこのコラムも内容がだいぶズレちゃったけど、とにかく今やってる三人吉三（28日まで）は、見て損はないよ、って言いたい。

惜しむらくは…もうチケットが売り切れってこと。でもね、実は当日券があるのよね。立ち見だけど。


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