L→R 汐碇真也(Ba)、岩淵紗貴(Vo&Gu)、一瀬貴之(Gu)、高島一航(Dr)

L→R 汐碇真也(Ba)、岩淵紗貴(Vo&Gu)、一瀬貴之(Gu)、高島一航(Dr)

【MOSHIMO インタビュー】
“化かし合うことをやめた
愛”を追求する一枚になったら

MOSHIMOのことを
一番に考えて作った

汐碇さんと高島さんは昨年8月に正式加入する前からMOSHIMOのサポートメンバーとしてライヴをやってきて、前作『噛む』(2020年3月発表)もこの4人で制作していますが、今作の制作で何か変わったことはありましたか?

高島
僕はスタジオミュージシャンとして独立してやっている期間が長かったので、バンド経験はあまりないんですよ。MOSHIMOで同じメンバーで作品を作るということに取り組むようになって、今回はメジャーデビュー作なのですが、そこにはあまり実感が湧いていないので、特別変わったことはありませんでした。でも、イッチーとポチ(岩淵の愛称)は高校の頃からの友達なので、前にやっていたバンドのCHEESE CAKEも知ってるし、ポップな音楽を中心にやっていた頃から、だんだんロックな要素が強くなっていくのも見てきたので、その集大成じゃないですけど、これまでのバンドの歴史を感じられるアルバムにできたらいいなと個人的には思っていました。だから、変に力むこともなく、ふたりの頭の中で鳴っているものを表現することに重きを置いていましたね。“ドラムはこうしてやろう”みたいな僕個人の下心はなく、一番にMOSHIMOのことを考えていました。
汐碇
一曲一曲に喜怒哀楽がはっきり出ているので、それぞれが持っている特徴をより引き出すというスタンスで取りかかりました。そこは『噛む』の時から変わっていないです。

おふたりが思うMOSHIMOらしさってどんなところだと思いますか?

高島
ポチの恋愛観というか、ポチの人生が詰め込まれた歌こそがMOSHIMOだと思うので、その世界観から外れなければ、どんな挑戦をしてもMOSHIMOらしくなると思ってます。
汐碇
アルバムを作りながら改めて“MOSHIMOらしさって何だろう?”とみんなで話し合ったんですけど、ポチの歌そのものだったり、キャッチーな曲名もMOSHIMOっぽい要素だと思いました。

一瀬さんは今作の制作で新たに意識したことはありますか?

一瀬
4人とも地元は福岡なんですけど、今まではそれぞれの場所で音楽活動をしてきたのが今回ひとつのバンドになって、MOSHIMOの第二章が始まるタイミングなので、メンバーの個性や今までの思い出みたいなものを入れたところはあります。CHEESE CAKEとして活動していた時からあった「神様ちょっと」は、一航がライヴを観に来てくれた頃に僕たちがやっていた曲で、今まではリリースしてなかったし、せっかくだからやろうぜ!って入れたり、「飛んで火に入る夏の虫」は真也くんがモチーフを作ってくれました。メジャーデビューしたらスタッフの方がたくさんついてくれて、MOSHIMOが変わっていくんじゃないかと思ってる人もいるかもしれないけど、一航はデザインができるし、真也くんは映像が作れるので、むしろDIY感は強まっていますね。今作のジャケットも自分たちで手がけているし、インディーズの頃よりももっとインディーズっぽいことをやっているかもしれないです。自分たちのクリエイティブを隅々まで届けたいという気持ちで作ってます。

前作『噛む』の時は、よく“ライヴが好き”って言われるからこそ音源でもライヴ感を大事にしたとおっしゃっていましたが、今作でも「青いサイダー」から「3年前に別れた彼はどっかの誰かと結婚したらしい。何とも言えない何とも言えない何とも言えない敗北感の歌」に続く流れはライヴのセトリみたいな感情の起伏があって、曲自体の展開にもスリルがあるので聴いていて楽しかったです。

一瀬
ライヴではみんなで楽しく笑っている時もあれば、感情が高ぶって泣いてしまうこともあるし、フラストレーションを吐き出す時もあって。そういう岩淵の気持ちを素直に表現できるところは音源でも大事にしたいので、曲ごとの感情についていけるように意識してます。
岩淵
自分ではほぼ素の状態でやってるから分からないけど、周りからは結構テンションの上げ下げがあるように見えるんですね。
汐碇
そうにしか見えていないよ!(笑)
岩淵
歌詞も赤裸々に書いてるから恋多き女みたいに思われることがよくあるけど、ひとりの人をどんなに切り刻んで引き延ばして曲を作ってきたことか(笑)。一瞬のことを3曲にすることもあるから、意外に一途なんですよ!

「3年前に別れた彼はどっかの誰かと結婚したらしい。何とも言えない何とも言えない何とも言えない敗北感の歌」には《君にもらったピアス/ようやく外して捨てられたんだ》という歌詞もありますが、一途で愛情深いからこそ生まれた曲ばかりだと思います。そんな今作の最後に収録された「調子どう?」はファンの方に宛てた手紙のような曲でした。

岩淵
本当にその気持ちで書きました。ライヴが楽しくてバンドをやっているのにコロナ禍でライヴの本数が減ってしまって、一緒に共有してた時間がなくなってしまったので“みんなどうしてる?”って。それぞれ生活があるし、食べていくのがキツい人や不安だらけの人もいるだろうから、単純に“大丈夫?”と声をかけたかったんです。
一瀬
もともとツアーの告知映像を作った時にファンのみなさんに向けて書いた曲で。ライヴに来てくれる方と話すことも多いから、会えてないとどうしてるか気になるんですよね。聴いてくれる人とバンドの信頼関係はこれからも一番大事にしたいし、前は月に10本くらいライヴをやっていたので、早く安心してライヴができる日が来てほしいです。

取材:千々和香苗

アルバム『化かし愛』2021年8月4日発売 日本コロムビア
    • COCP-41503
    • ¥3,000(税込)

ライヴ情報

『1st FULL ALBUM『化かし愛』 RELEASE TOUR <バカ試合>』
9/12(日) 北海道・札幌BESSIE HALL
9/13(月) 宮城・仙台darwin
9/23(木) 大阪・ANIMA
9/24(金) 愛知・Electric Lady Land
10/01(金) 東京・LIQUIDROOM
10/07(木) 広島・SECOND CRUTCH
10/08(金) 福岡・DRUM LOGOS

MOSHIMO プロフィール

モシモ:2015年4月に福岡で結成。日常生活で抱くさまざまな不安、困難、フラストレーションを全てポジティブに変える熱いライヴパフォーマンスと、かわいくもパワフルな歌声、ポップながら骨太なロックサウンドで若者の心を掴む新進気鋭のギターロックバンド。20年8月に兼ねてよりサポートとして参加していた汐碇真也(Ba)と髙島一航(Dr)の正式加入し、21年8月にアルバム『化かし愛』で日本コロムビアよりメジャーデビュー。MOSHIMO オフィシャルHP

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OKMusic編集部

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