横山だいすけ主演の『「オープニング
ナイト」〜桜咲高校ミュージカル部〜
』 稽古場レポートが到着&武藤潤、
杢代和人、大倉空人のコメントも

2021年7月2日(金)~7月11日(日)日本青年館ホールにて上演される、『「オープニングナイト」〜桜咲高校ミュージカル部〜』。本公演の稽古場レポート&出演者コメントが届いたので、紹介する。

名門進学校を舞台に、ミュージカル部の設立を目指す生徒と教師の奮闘を描いたミュージカル『「オープニングナイト」~桜咲高校ミュージカル部~』が、7月2日(金)より東京・日本青年館ホールで上演となる。本作は、劇団四季出身でミュージカル『魔女の宅急便』などを手掛けたことでも知られる岸本功喜が脚本・演出・振付を担当する完全オリジナル作で、同演目を<team Blue><team Red>の2チームがそれぞれ上演するというこれまでにない取り組みも話題だ。横山だいすけ、三倉佳奈、福井貴一、野々村真、湖月わたるが演じる個性豊かな教師陣は共通で登場し、<team Blue>は、ダンス・ボーカル・グループの「原因は自分にある。」から、武藤 潤、杢代和人、大倉空人の3人と、瑛、中谷優心、村上貴亮が出演、<team Red>は、私立恵比寿中学の星名美怜、超ときめき♡宣伝部の小泉遥香と杏ジュリア、透明感のある雰囲気で現在売り出し中の河村 花 、NHK「おとうさんといっしょ」の竹内 夢に加えて、前田悠雅が名を連ねる。
ミュージカル俳優を夢見る主人公と、ひょんなことから顧問を引き受けることになった熱血教師を軸に、癖のある生徒たちと、創部を反対する校長との対立を経て、ミュージカル部は舞台初日=オープニングナイトを迎えることが出来るのか……。今回は、稽古が佳境に入る前の6月中旬の稽古場を取材した。
取材はそれぞれ別の日に行われたが、取り組んでいるシーンはほぼ同じ。生徒6人とアンサンブル・キャストによる歌の稽古がメインで、主人公のマイト/マイを中心に、ミュージカルの上演に向けて、それぞれの生徒の個性を生かして役割を分担し、学校全体を巻き込んでいくという重要なパートだ。
『「オープニングナイト」〜桜咲高校ミュージカル部〜』稽古場より

■team Blue

<team Blue>の稽古は、今回ミュージカル初挑戦となる「原因は自分にある。」武藤・杢代・大倉が瑛、中谷、村上の3人と共に、いろいろと試しながら演出の岸本が肉付けをしていく。主人公のマイトをきっかけに進んでいく物語だけに、彼を演じる武藤はマイトをムードメーカーでみんなから愛されるキャラクターへと作り上げている印象だ。一方、マイトを支えるしっかり者の親友・ヒロキを演じる杢代は、自身の役割を理解しながら動きを何度も確認、自分の夢を打ち明けられないオウタ役の大倉は、全体の流れを見ながら的確に意見を出す。妹を溺愛する不良学生のユージに扮する瑛は、場面によりコミカルさを加え、ダンス力抜群という役どころの村上は、劇中で見せるキレのある動きが華やか、計算高い食いしん坊のタロウを演じる中谷は具体的な提案をしながら進めていく。6人のわちゃわちゃした感じを活かしつつ、役者の動きを見ながら振付をしていく岸本は、この稽古を通じて演出の方向性を定めつつあるようだ。また、この日の<team Blue>は、校長(湖月わたる)が創部を反対していた理由を語り、熱血教師のテッペイ先生(横山だいすけ)と生徒たちのいる前でとある先生の過去が明かされるという、芝居パートの稽古もあり、シリアスとコミカルを見事に演じ分ける校長役の湖月、横山扮するテッペイ先生の慕う生徒たちとのやりとりも楽しく、全体を通じてどのようなものになるのか、期待が高まる1日となった。
『「オープニングナイト」〜桜咲高校ミュージカル部〜』稽古場より
■team Red
前述のとおり、場面やキャラクターの設定は同じながら、<team Red>の稽古は<team Blue>とは異なる輝きを放っていた。主人公のマイを演じる星名が持つ華やかでカリスマ性のある魅力と、まるでライブを行っているかのような力強いパフォーマンスは見る者の視線を釘付けにする。彼女を支える親友のヒロミ役の河村は、ニコニコとしながら場の雰囲気を作り上げ、思いを告げることができないレイコに扮する小泉は、クールで内なるものを秘めているという役どころをとらえつつ、しっかりとリアクションもしていく。妹を溺愛する不良学生ランを演じる前田は、誰よりもパワフルで粋なランを常に意識しながら稽古に挑んでおり、ダンスが上手なエリカ役の杏はしなやかに両手を広げながら、軽快に踊る姿が美しい。それぞれの個性が随所に溢れ、生き生きとしたカンパニーとなっているのだろう。岸本から「6人はクリエイトするほうなので、他の生徒や先生を巻き込んでいく役柄だから」という言葉で、アンサンブルとは異なる動きで引っ張っていこうとそれぞれの表情が変わったのもまた印象的な一幕だった。役者から湧き出るものを演出に落とし込んでいくという岸本が、彼女たちからどんな刺激を受けてこのシーンを仕上げていくのかも注目したい。同じ脚本であっても、キャストが異なれば別のものになる。<team Blue><team Red>の違いを楽しむのもこの『「オープニングナイト」~桜咲高校ミュージカル部~』の魅力の一つだ。
“オープニングナイト”に向けて駆け抜けていく大切な場面の稽古で、アンサンブルも含めて登場人物が多いため、実際に出演者の動きを見ながら、岸本が演出と振付のイメージを膨らませていく。目標に向かって一致団結していく生徒役メイン・キャストの6人の姿と、最高の“オープニングナイト”を迎えるために奮闘する劇中のキャラクターたちの思いが重なり、圧倒的な熱量を持って取り組んでいる。教師のキャストやアンサンブルは同じながらも、<team Blue><team Red>で演出やとらえ方は異なるだろうし、互いに切磋琢磨しながら、素晴らしい“オープニングナイト”をそれぞれが迎えることだろう。
『「オープニングナイト」〜桜咲高校ミュージカル部〜』稽古場より
武藤 潤 コメント
このミュージカルが、今の時代に必要だと感じるようになりました。
観に来てくれた人にもそう感じて欲しいので、
一つひとつのシーンを大事に仕上げていくことに力を注いでおります。
感動すること間違いなしです!
皆さんにしっかりとこの作品を届けたいです。
杢代和人 コメント
稽古が始まって最初は不安があったのですが、沢山の先輩方から芝居と歌を学べて徐々に楽しくなってきました! 今は本番が待ち遠しいですし沢山の方々に感動と笑顔を届けたいと思っています!
大倉空人 コメント
本当に完成が楽しみです。RedとBlueで同じシーンなのに全然違って見えたりするので稽古の中でそこの違いが見えて楽しいですし、周りから学ぶことが沢山あってどんどんと吸収できるこの環境に本当に感謝しています。
RedもBlueもスタッフの皆さんも一丸となって『ミュージカル「オープニングナイト」〜桜咲高校ミュージカル部〜』をより良いものにしようと頑張っています。僕たちの想いがこの作品に詰まっているのでぜひ遊びに来てください。

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