大平峻也、はじまりを告げる『1st P
remier LIVE ~はじまりの詩~』渋谷
DIVE公演をレポート

『1st Premier LIVE ~はじまりの詩~』2021.04.03(sat) 渋谷DIVE
希望の狼煙は、高々と上がった。
2.5次元ミュージカルの人気シリーズ『テニスの王子様』『刀剣乱舞』などで人気を博し、2020年12月には1st EP『はじまりの詩』で念願のアーティストデビューを果たした大平峻也。デビューしてから初となるライブ『1st Premier LIVE ~はじまりの詩~』を4月3日に渋谷DIVEにて行った彼が、ステージに堂々と立ちアーティストとして放った輝きは、あまりにも眩かった。ここでは、昼夜2公演のうち、昼公演の模様をお伝えする。
大平峻也
待ちかねた1曲目は、1st EP『はじまりの詩』の始まりを告げる、高揚感に満ちた「願い星」。大平がリスペクトする天月-あまつき-が作詞・作曲を手がけたナンバーだ。ひとつひとつの言葉を大事にしながら自分の記憶や感情を重ねていく大平の歌ににじむのは、挫折感から目を逸らすことなく、“僕は僕だ”と、夢や憧れに向かってしっかりと歩んでいこうとする強さ。オーディエンスは声を上げることはできないけれど、揺らすペンライトに託した想いは、ちゃんと大平に伝わっているはずだ。
「今日は最高の1日にしましょう!」と笑顔で叫んで、ジャジーテイストなロックナンバー「JOKER」へ。2017年に大平が書いたこの曲の歌詞は恋の駆け引きに揺れる女性目線で描かれていて、歌声もだいぶ艶っぽい。そんな彼を、ギタリスト・you(ex.Janne Da Arc)、ベーシスト・中村泰造(ex.cuneOLDCODEX、UMake等サポート)、ドラマー・AtsuyuK!(CHiCO with HoneyWorksバンドメンバー)と、実に頼もしいサポートメンバーががっちりと支えている。
you(ex.Janne Da Arc)
中村泰造
AtsuyuK!
「こんなにたくさんの方に集まっていただいて、ありがとうございます! みなさんと一緒に“はじまり”を告げられるこの日を、ずっとずっと待ち遠しく思っていました」
感慨深げに挨拶すると、和テイストを合わせたシャッフルナンバー「Babylon」へ。ステージがピンク色のライトに染まる中、「JOKER」に増して妖艶な大平の歌声にドキドキが止まらない。
それまで手に持っていたマイクをスタンドにセットして歌ったのは、美しくも切ない「冷たい雨」だ。ライブではロックバラードの色合いが濃くなって、“君”を失った哀しみをたたえた歌声に胸が締めつけられる。
大平峻也
大平峻也
かと思うと、愁い色をまとったメロディアスなナンバー「Moon Shadow」では、オーディエンスが大きくクラップする中、淡い恋や片想いをしていた“懐かしいあのころ”を感じさせるどこか儚げな歌声が響いていく。
曲ごとにガラっと異なる表情で魅せる大平は、まるでカメレオンのよう。やはり、役者として積み重ねてきた経験値は、アーティスト活動においても強みとなる。
大平峻也
「少し前から、朝、目をつむって未来のことを想像するようにしていて、今日のことも鮮明に思い描いていたんですけど……今、目の前には望んだ景色が広がっています。本当にどうもありがとうございます!」
あらためて感謝の言葉を口にしたあとは、メンバーも巻き込んでのトークタイムへ。以前取材をしたときには、“驚きのドリームチーム”にサポートしてもらうことへの緊張を隠せなかった大平だが、ライブに向けてのリハーサルなども経て、だいぶ心の距離が近づいている様子だ。
「自分自身と葛藤する曲だと、僕は思っています」と前置きした「Cage」は、鮮烈な赤いライトがよく似合うスリリングなロックナンバー。地声とファルセットを織り交ぜた情感豊かな歌声がよく映えて、パフォーマンスは細身の身体からは想像できないほどパワフル。いつの日かオーディエンスがコールできるようになったら、爆発力を発揮する曲になることだろう。
大平峻也
一転、アンバーカラーのライトがステージに優しく降り注いだのは「ありがとう 4」。2019年のバースデーイベントでファンと作り上げた「ありがとう 3」をもとにあらためて整えた、作詞だけでなく作曲も大平が手がけたナンバーだ。“君がいるから僕は笑える”というフレーズはじめ、ファンへのありったけの愛と感謝を込めた歌を、ひとりひとりの胸に届けた大平。長引くコロナ禍で、ままならないことも多いけれど。一緒に歩いていこう、と差し伸べてくれるその手は、とても温かい。
「これからいろいろな困難もあると思います。だけど、素晴らしい希望を手にするために一緒に頑張りましょう。もっと高いところまで羽ばたいてやろうぜ!」
そう力強く言うと、「FIRE BIRD」へ。天月-あまつき-が宮田'レフティ’ リョウとタッグを組んで生み出した、キャッチーでありながらヘヴィでグルーヴィでアグレッシブなナンバーだ。壁にぶつかっても諦めずに進んでいく、そんな決意を感じさせる歌声は、とんでもなくエモーショナル。尖ったラップ部分も心地よく刺さって、その余韻はしばらく残りそうだ。
大平峻也
時間にして、1時間ほど。コンパクトなサイズのライブではあったものの、5月に名古屋、大阪、東京にて開催予定のツアー『大平峻也 TOUR 2021 “星の欠片 ~collect~”』に向けて、ますます期待感が高まってしまった。
また、6月9日には2nd EP『FIRE BIRD』をリリース。どんな楽曲たちに出会えるのかはもちろん、俳優・佐伯大地をゲストボーカルに迎えた「廻天ストレイボーイ」、大平が作詞・作曲を手がけ桜村眞(町屋/和楽器バンド)が編曲を担当した「神様ドール」など、各初回限定盤に収録されるボーナストラックの仕上がりも楽しみなところだ。表現することに貪欲な大平峻也から、まったくもって目が離せない。

取材・文=杉江 優花 撮影=達川 範一(ビーイング)
大平峻也

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • SUPER★DRAGON / 「楽楽★PAINT」
  • OLDCODEX / 「WHY I PAINT ~なぜボクがえをかくのか~」
  • みねこ美根 / 「映画の指輪のつくり方」
  • POP TUNE GirlS / 『佐々木小雪のイラスト花図鑑』
  • POP TUNE GirlS / 『涼水ノアの、ノアのはこぶ絵』

新着