【yukaDD(;´∀`) インタビュー】
たくさんの人に支えてもらうことで
アルバムまで作れた
私の21年間に感じた
愛情がたくさん詰まっている
M7「Bubble Up」は今作の中でも一番強さを押し出した歌になってました。
曲が葛藤と戦いながらも、どんなことにも惑わされない強い意思というのがテーマになっているので、強さを全面に出しました。
曲調も強烈なんですが、MVで着ていた葉っぱのミニワンピース姿も強烈でした。
あんなの着てる人いないですよね(笑)。私もドキドキしながら着ました。
ヒップホップを取り入れたガールズクラッシュ調のカッコ良い楽曲も似合いますね!
自分も大好きです。歌だけじゃなく、ダンスもできるヴォーカルでありたいので、こういう曲調は今後もやっていきたいです。
M8「Carry On」は映画『シグナル100』の主題歌に起用されたロストラブソングで。MVは回転する部屋のなかで歌ってましたけど、あれはどうやって撮影したんですか?
実はあれ、合成じゃないんです。部屋のセットが実際に回転してるんですね。家具とかは回っても落ちないようにくっ付けてあって。私はその中で自分の足で踏ん張って歌うという。まさに新感覚の撮影でした。
M9「Only Have Love For You」はMVでパワフルにダンスを踊る姿がカッコ良いです!
ありがとうございます。小さい頃からダンスもやっていたので、そんな自分も観せたいという作戦です。曲は女の子ならではの一途な思いを歌った恋愛ソングなんですけどね。
なんたって《もしも1分あれば私/60回好きって言ったよ》ですから。yukaさんも言います?
私は言わないかもしれないですけど(笑)。でも、それぐらい一途に相手のことを好きになった気持ちが感じられる曲ですね。
M10「Superhero」はTWICEのMOMOさんがスペシャルバージョンのMVに出演したことが話題となった曲ですね。
小さい頃に通っていたダンススクールのお姉さんクラスにMOMOさんがいて。当時からすっごいダンスがうまかったんで、あんなふうに自分も踊れるようになりたいと思ってMOMOさんのことを見てたんです。この曲は“スーパーヒーロー”がテーマだったので、“自分にとってのスーパーヒーローは誰だろう?”って考えた時、小さい頃から憧れてたのはMOMOさんだと思って。レーベルの人たちに“お願いしてみてもらえませんか?”と頼んだたら出演していただけることになったんでびっくりしました。
M11「FIGHT FOR YOU」は弱さを曝け出しながらも、それでも生きていく意思を歌ったメッセージソングですね。
他の曲と違って自分自身の葛藤を描きました。自分自身を見失いそうになるたびに“自分は望んでここに生まれてきたんだ! 惑わされないぞ!”と立ち向かう前向きな楽曲になっています。
こんなふうに葛藤しながらも前向きな自分を取り戻して、そうなれたのは自分の意思だけではなく《キミのおかげね》と「21×21」でyukaさんは歌うんですよね。
自分の21年間を振り返ってみたら、たくさんの人からの愛情や友達、家族からの励ましがあったからこそ、私はここまでやってこれたんだと思ったんです。悲しいこと、つらいことがあっても、それがあったから自分の夢に向かって突っ走ることができたので。だからこそ、次は私がたくさんの方に愛情を持って接していきたい。そんな想いがこのアルバムには込められてます。
なるほど。それが「21×21」の《せめて キミに 歌を贈るよ》というフレーズに刻み込まれてるわけですね。
はい。たくさんの人の支えがなければここまでこられなかったなと最近すごく感じるので。
生まれ持った歌の才能だけでここまでこれたわけではないと。
ええ。人の支えがあったからこそだと思います。中学から高校にあがるまでの間に、歌を諦めようかなと夢に挫折した時期があったんです。周りがユニットとかでどんどんデビューしていく中、自分は結果が何も出ないという不安や焦りから歌自体が向いてないと。その時にお母さんに励ましてもらったんですよ、“yukaにはもっと頑張れる力があるのに、それを使わずに歌を諦めてしまうん?”って。お母さんは私のことをそんなふうに思ってくれてたんやとすごい衝撃を受けて、そこからもう一回、一から歌と向き合ってみようと思って音楽の専門学校に進学したら、Jinさんと出会ったんです。たくさんの人に支えてもらったことでアルバムまで作れた…だからこそ、アルバムは“愛情”がテーマになっていったんだと思います。
そんな素敵なサイドストーリーがあったんですね。では、最後にみなさんにこの作品をどんなふうに楽しんでもらいたいですか?
21年の軌跡が詰まったアルバムになっています。ここには家族愛、友情、私の21年間に感じた愛情がたくさん詰まっているので、それぞれ大切な人を思い浮かべながらこの作品を聴いていただけたらなと思ってます。
取材:東條祥恵