堂本光一ライフワークの舞台が通算1
800回公演を達成!「今夜は薔薇風呂
かな?」と笑顔を見せる 『Endless
SHOCK –Eternal-』

2021年2月4日(木)に帝国劇場にて開幕した『Endless SHOCK –Eternal-』。2月12日(金)の上演をもって『SHOCK』が通算1800回公演を達成、同時に、堂本光⼀のミュージカル単独主演記録も1800回を達成し、自身の持つ記録をさらに更新した。この日の公演終了後には観客に向けたスペシャルカーテンコールが、さらに報道陣に向けて別途会見が行われ、光一と共に上田竜也、「ふぉ~ゆ~」越岡裕貴と松崎祐介、ジャニーズJr.の寺西拓人、高田翔、椿泰我、松井奏、そして石川直、梅田彩佳、前田美波里が姿を見せた。
先に行われた観客向けのカーテンコールでも話題となったが、今日この公演が1800回となる事について光一は今朝から忘れていたと早速の苦笑い。映画と舞台の初日前と本作関連の会見が立て続いた頃について「毎回申し訳ないなっていう気持ちの方が勝っちゃって(笑)。でも、こうやってみなさんが祝ってくださるからこそ、なにかちゃんとしないといけないなと、改めて気が引き締まる思いですね」と想いを改めて強くしていた。
「(コロナ禍の影響がなければ)昨年に1800回を迎えるはずだったという感覚はもちろんあるんですが、だから今があるというか、今この幸せなことを噛みしめるというか。このメンバーでね。それがとても嬉しいことなんですよ」笑顔を浮かべ、「我々だけではなく世界中が落ち込んでいる。それを皆が共有しているなか、何か、何か生むことができないかと模索しながらできることを考えて。それは本当にたくさんの方の協力があって、一緒にステージに立っている皆の協力、皆の力があるからこそと感じております。『Endless SHOCK -Eternal-』もそれがなかったら生まれていなかったと思います」と語った。
光一に向けて、本番に向けて怖いと思った事はあるか?という質問が及ぶと隣に立つ前田に「ありますか?」と話を振る。すると「あるわよ!」と前田が微笑みを浮かべる。それを聴いた上で光一は「ステージに立ったときに、自分はなんでこんなに怖い仕事を選んだんだろうと思うんですよ。ふと長い公演のなかでも、体が順応してきたとなったら次の時、セリフを一言言うのが怖いときが、不思議とあるんです。でもその怖さがなくなったときが、一番良くないときかなと思いますし、そういった意味では、自分を戒めるというか、ぴしっとしなさいという瞬間なのかなとも思うんですよ。『舞台には魔物が住んでいる』というふうに感じていて……言い尽くされた言葉ですけど、本当にそのとおりで。この幸せな感覚というのは申し訳ないですけど言葉では言い表せないです」と、素直な想いを口にしていた。
話はゲネプロで自ら暴露した「Dead or Alive」パフォーマンス時の股裂け事件へ。「あれから新しくズボンを作っていただいて!ストレッチ素材になったのでもう大丈夫です!」と満面の笑みを浮かべる光一。この話から自身の体重増減について広がると、「体重を落とすって簡単なんですよ……って、また世の中をいらっとさせる発言を。体重を増やす方が苦労していて(笑)。それこそ初演のころは51、52kgくらいで。いま60kgくらいあるんですよ。だから昔の自分の写真を観ると、『うわ、細っ!』と思います」と、笑いながら振り返っていた。
上田竜也、堂本光一
1800回を迎えたことに上田は、「僕は去年20周年のときに、なにかお祝いの形としてできるかなと思っていたんですが、こうしてできたので、1800回を何かしらお祝いすることができて嬉しく思います」と、感慨深げ。
(左から)椿泰我、松井奏、越岡裕貴
越岡は、「カンパニーのなかで、最も節目をともに経験している越岡裕貴です」とアピールしつつ挨拶。「コッシーが出演すると良くないことが起こるんだよね」と毎度のように光一がイジる。「足の指を折ったり、パネルが倒れたり……」でも越岡は「回数は年齢と反比例して、すごく若返っているなと思うんです。この勢いで2000回行ってほしいなという後輩の思いです」と祝辞に変えていた。そして続く松崎は「ここからは僕のターンですので邪魔しないでくださいね」と光一の割り込みトーク(笑)を牽制しつつ、祝辞を述べていた。
(左から)松崎祐介、寺西拓人、高田翔
松井は「僕は2000年生まれなんで、『SHOCK』と同い年になるんです」と語ると会場やキャストからざわつきの声が。「こんな僕と同い年の長い作品に出られて嬉しいです。ありがとうございます」と喜びも交えて心境を語っていた。
前田は「本来なら去年の3月に迎えられるはずだったんですけど、素晴らしいなと思います。一人の役者の方が演じて、演出して、この作品を進化させてきたんですから、こんなことないんじゃないですか」と歴史を振り返るように言葉を紡ぎ、石川は「本当に凄まじいと思います。1800回だけでもすごいですけど、1回1回の内容の濃さから考えると、もう3000回くらいやっているんじゃないかなと」と驚きも交える。そして梅田は「きょうで私何回だろうって数えていたんです。自分の何倍と思って、本当にすごいなと思いました」と改めて光一の偉業をたたえていた。
前田美波里、梅田彩佳
石川直
エターナルプロデューサー・故ジャニー喜多川さんからはどんな言葉をかけられるかという質問が飛ぶと光一は、お約束のジャニーさん口調で「『Youにあのカレーうどん食べさせようと思ったんだけど、“しなの路”がなくなっちゃったんだYO!』って言ってるんじゃないですかね」と先ごろ閉店した帝劇ビルの地下にあったそばとうどんの店に触れ、“しなの路”では『SHOCK』公演中には“光一スペシャル”なるメニューも提供していたそうだが、光一は「ここ数年、僕も意外とたのんでいなかったんですよ。申し訳ないことしました」と肩を落としていた。
1800回公演のカーテンコールでは真っ赤な薔薇を180本プレゼントされた。「薔薇って1本だと軽いものじゃないですか。それが180本になるとどんな重みなんだろうと思って一瞬考えました。これを支えてくださったジャニーさん、東宝さん、それを支えてくださったお客様、毎回のように大したネタがなくても来てくださる取材陣の方、すべての方に感謝しかないですね」と笑いも交えつつ語る光一にカーテンコールで前田から勧められた「薔薇風呂」に入ってみるか?との声に「入ろっかな(笑)。インスタにあげますね。帝劇の楽屋で。あ、スタッフさん、今日(劇場の)出が遅くなるかもです」とウキウキと語っていた。
そして「この1800という数字は支えてくださったみなさんが作ってくださった数字だと思っています。その一つひとつの、客席一人ひとりの皆さんの思いをしっかり受け止め、自分としてもこれからも努力をしていきたいなと。『SHOCK』という作品をこれからも愛して頂ければと思います」と笑顔を見せつつ会見を締めた。
なお、3月28日(日)17:30公演がインターネット生配信される事が急遽決定した。詳細はオフィシャルHPにて後日発表される。
取材・文・撮影=こむらさき

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