"天使すぎるアイドル"の橋本環奈がア
イドル夏フェスに出ないワケ

 ところが、TIFに代表されるアイドル夏フェスではまだ、Rev. from DVLの出演を発表しているところはない。これだけ注目を浴びているグループにもかかわらず、このミスマッチはどうしたことなのだろうか?
 アイドルのフェスは数あるが、代表的なものとしては以下の3つが挙げられる。これが3大フェスだと言っても差し支えないだろう。

・7月6日 新木場STUDIOCOAST
「アイドル横丁夏まつり!!~2014」

・8月2日~3日 フジテレビ湾岸スタジオほか
「TOKYO IDOL FESTIVAL 2014」(TIF2014)

・8月31日 横浜アリーナ
「@JAM EXPO 2014」

 これらのフェスではすでに一部の出演者を発表しているが、このどこにも「Rev. from DVL」の名前は挙がっていないのである。

 とは言え、Rev. from DVLがフェス系のイベントにまったく出演しないわけではない。5月10日に幕張メッセで開催された「KAWAii!! NiPPON EXPO 2014」では、アイドルがパフォーマンスするEXPO STAGEに登場。多くのファンの前でメジャーデビュー曲『LOVE-arigatou-』などを披露した。

 同EXPOの出演後に橋本は、全都道府県を回る全国ツアーやアジアツアーをやりたいという抱負を口にしている。ちなみに現時点で発表されている同グループの出演スケジュールをチェックしてみると、以下の3ステージが決まっていることがわかる。

・6月14日(土) 千葉・舞浜アンフィシアター
「MTV VMAJ 2014」

・7月13日(日) 鎌倉・音霊 OTODAMA SEA STUDIO
「KAWAII 2014」

・8月30日(土) 福岡・Zepp Fukuoka
Rev. from DVL 単独公演

  このなかで最もアイドル夏フェス的なのは、THE ポッシボー横山ルリカ武藤彩未といったアイドルたちとの共演となる、7月13日の「KAWAII 2014」だろう。ここは注目のライブとなりそうだ。

 なお、彼女たちの地元である福岡・Zepp Fukuokaでの単独公演は、「@JAM EXPO 2014」の前日にあたる。公演当日に福岡を離れるのは無理だろうし、翌日の早朝便で羽田空港に飛ぶのもあまり現実的ではない。よって「@JAM EXPO 2014」の出演者に名を連ねていないのは、決して不思議なことではない。

 そもそも、週末のZeppを押さえていることからも、同公演はかなり早い段階から準備されていたはずだ。しかも@JAM EXPO 2014は今年が初開催であり、運営サイドとしても「8月末には@JAM EXPOがあるかも」と予測するのは無理な注文だ。あくまで、スケジュールのミスマッチと考えるのが合理的かもしれない。

 それでは、2012年から開催されている「アイドル横丁夏まつり!!」はどうだろうか? アイドル横丁はもともと、Rev. from DVLとは関係性があるイベントだ。2012年11月18日にSHIBUYA AXで開催された「第3回アイドル横丁祭!! 中学生うた姫決定戦」では、この時点ですでに橋本環奈をMCに起用。先見の明を見せていた。

 その関係性が結実したのが、実は前述の「KAWAii!! NiPPON EXPO 2014」なのである。同EXPOは、アイドル横丁が主催者のひとつ。幕張メッセという巨大な会場で集客するには、アイドル横丁の総力を挙げたキャスティングが必要だったわけで、でんぱ組.inc東京女子流らの強力ラインアップに加えて、話題性十分のRev. from DVLは、なんとしても出演させたいグループであったことは想像に難くない。

 いっぽうで、初夏の風物詩となりつつある7月6日の「アイドル横丁夏まつり!!」は、すでに安定した集客が見込めるイベントに成長している。メジャーデビュー前のアイドルにとっては、遠征だろうが何だろうが是が非でも出演したいイベントだ。アップアップガールズ(仮)やGEMにしても、同日に単独イベントを開催して集客を食い合うくらいなら、参戦したほうが効率が良いという判断があるかもしれない。

 それに対してRev. from DVLは、イベント出演のために全13名のメンバーが移動する手間やコストを入念に検討する必要がある。このゴールデンウィーク近辺にはデビューシングル『LOVE-arigatou-』の発売記念イベントを開催できたが、7月6日だとそうもいかない。テレビ出演や他のイベントとの組み合わせがない限り、日程的に難しい時期だと言えそうだ。アイドル横丁側で旅費一切を出す手もあるが、イベントの規模を考えると、そこまでの負担は難しいだろう。

 それでは、夏休み期間中で日程的な縛りの少ないTIF2014はどうだろうか? TIFに出演するローカルアイドルはこの時期、長期にわたるイベント行脚のスケジュールを組んでおり、TIFをその軸としているケースが多い。Rev. from DVLも同様のスケジュールを検討している可能性はないのだろうか。

 ここで気になるのが、TIFにはこれまでRev. from DVLが出演していないという事実だ。福岡のグループではLinQやHR、CQC's(その後解散)がこれまで出演を果たしている(さすがにHKT48は別枠だろう)。そしてLinQとHRは今年もすでに、出演者に名前を連ねている。

 しかもLinQは2012年、2013年と連続で、メインステージのHOT STAGEでライブを行なっている。これはRev. from DVLにとって大きな刺激であり、ベンチマークでもあるはずだ。メジャーデビューを果たしたいま、もしTIF2014に出演するとしたら、HOT STAGE(今年のステージ名は未定)級のステージを務めないと意味がないと考えても不思議はない。

 とは言え、ステージに出演できるグループの数には限界がある。TIF2013でHOT STAGEを務め、今年出演しないことが決まっているのはBiSとHKT48の2組だけで、その枠を巡って争奪戦が巻き起こっていることは想像に難くない。TIFの運営側には膨大な数のグループから出演希望が舞い込んでおり、しかも音源や映像をしっかりチェックしているので、その作業量は膨大だ。現時点で各ステージのラインアップはまだ決まっていない状況だという。

 逆に言えば今後、Rev. from DVLの名前が新たな出演者として挙げられる可能性もある。こればかりはフタを開けてみないとわからないが、首都圏のファンとしては夏休み期間にRev. from DVLをこの目で見てみたいことは間違いない。どのフェスやイベントに出演するとしても、早期の発表を待つばかりだ。

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