A.B.C-Z「下ネタ路線」の狙いとは 
童貞ドラマでアイドルの新境地開くか

(参考:A.B.C-Zの魅力はアクロバットだけじゃない ジャニーズ新鋭の秘めた歌唱力)

 ジャニーズとしては初となる“DVDデビュー”という形で世に出た彼ら。Jr.時代が長かった彼らは、アイドルとして年齢的に若いとは言えないものの、たしかなスキルに裏打ちされたアクロバティックを得意としており、近頃人気が上昇している。

 しかしながら、6月よりスタートする『魔法★男子チェリーズ』は、「30歳まで童貞であると魔法使いになれる」という都市伝説をもとに創作した下ネタ満載のドラマで、ジャニーズとしてはかなり思い切った方向性に驚くファンの声も少なくない。

 同グループの“三枚目路線”とも言うべきメディア戦略について、ジャニーズの動向に詳しい芸能ライターのジャニ子氏は次のように分析する。

「A.B.C-ZとKis-My-Ft2は、そもそもジャニーズらしからぬ“体当たり感”を売りにしてきたところがあります。実際にキスマイはアイドルらしからぬ“ブサイクキャラ”を売りにすることによってブレイクしたので、A.B.C-Zに関してはその年齢でなければ許されない“エロキャラ”を打ち出していこうとしているのかもしれません。いわばバラエティアイドルの路線を突き進んでいく感じですね。これまでも彼らは『J'J A.B.C-Z オーストラリア縦断 資金0円ワーホリの旅』という、電波少年的な無茶ぶりの旅番組でメンバーの素をさらけ出し、ファンを楽しい気持ちにさせてくれました。今回のドラマ『魔法★男子チェリーズ』でエロ人気を獲得できれば、一気にブレイクする可能性もあるのではないでしょうか」

 また、ジャニーズが地上派で下ネタを打ち出して行くことに対しては「チャレンジングな姿勢」と、同氏は称する。

「これまでもジャニーズの舞台では、入浴シーンで下半身をモザイクっぽい曇りガラスで隠して“桶ダンス”を披露したりといった下ネタを披露し、それに対してファンが黄色い悲鳴をあげる、といったコミュニケーションが成立していました。しかし、地上派でそこまで身体を張った下ネタに挑戦してきたタレントはいなかったように思います。そういう意味では、勝負をかけてきた感じがしますね。ただ、デビュー会見で彼らが『俺ら童貞だしな!』みたいなジョークを飛ばした時は、ファンはどう反応していいかわからず、微妙な空気にはなっていました。実際にそうだとしたら年齢的に引いてしまうものがあるし、逆に『それ嘘でしょ』と突っ込んだら、それはそれで彼らに彼女がいたことを認めてしまうことになるし……。彼らの挑戦には未知なる部分が多く、それだけに注目に値すると思います」

 ジャニーズタレントとして、これまでにない領域に踏み込もうとしているA.B.C.-Z。彼らが『魔法★男子チェリーズ』でブレイクすれば、男性アイドルのあり方に新たな潮流を生み出せるのかもしれない。(松下博夫)

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