PENICILLINが完全受注作品「impulse
」へ記したのは、心に影を落とす時代
だからこそ手にしたい光(未来)へ導く
メッセージ。
軽快かつシャープな千聖のカッティングギターから幕を開ける、千聖が作曲を手掛けた「border line」。全体的に力強さを与えながらも、切なさを抱いた歌メロが胸をキュッと締めつける。あなたはボーダーラインを超えて、どんな未来を手にする?!
千聖:シャープでエッジの効いた曲調でありながらも切ないメロディーを歌の軸へ据えたように、とても感情的な楽曲へ仕上がったと思うよ。自分が作った曲を比較して言うなら「pulse」に収録した「heartbeat」がゴツい西洋の剣なら、「border line」は細身できめ細やかな日本刀。身や心を抉るような感覚を、ぜひ味わってもらいたいね。
O-JIRO:どんなテンションのときに聞いても気持ちをアゲてゆくのが、ダイナミックで躍動感のある「border line」。メリハリというか、曲の流れに動くところと間を感じるところのバランスをつけたかったから、ドラムとベースの絡みとかちょっとした休符の位置とか細かいところまで大切にアレンジしてあるので、そんなところも楽しんでもらいたいな。
HAKUEI:「border line」に記した「泣くな少年 あと数ミリ未来に手を伸ばそう」の言葉に込めたのが、あきらめず、立ち止まらずに、ほんの数ミリでいいから前へ進もうという願い。少しでも進み続けることでかならず目の前の景色が変われば、何時かボーダーラインを超え、求めたかった夢に手が届くかも知れない。あなたは今も、歩み続けていますか?!
ライブで熱狂する様も見える、荒ぶる衝動を激しく音や歌に叩きつけた暴走パンキッシュ&スラッシュメタルナンバー。PENICILLINが示した第三の眼とは…。
O-JIRO:もともと「pulse」の冒頭を飾った「conception」と対になるように考えて作った曲です。求めたのは、和でリフが格好よく激しい楽曲。ライブで騒ぎたくなる衝動を、まずは自宅や自室で感じてください。リズミカルな部分とメロディックな2つの面を目まぐるしく展開します。すごく感覚的というか体感的な曲なんだけど、それだけじゃなくて聞きどころ満載ですから。
千聖:歌のパートの土台を元にスタジオでセッションしてゆく感覚、その場で生まれた衝動的ギターリフとそれに伴うリズムのアイデアを、楽曲に反映させたのが「Just a kiss on your 3rd eye」。その生々しい感覚を、この曲を通して味わってもらえたら嬉しいね。本作の中では一番ドスの効いたゴリゴリのスラッシュメタル。
HAKUEI:テクノロジーの進化と共に、人が本来持っていた感覚が麻痺し、次第に失われてゆく。野生の動物たちが本能で変化を予測し、生きるための行動を示すように、人も第三の眼を開眼させ、もっと本能を研ぎ澄ませて欲しい。僕は、そう願います。
冒頭、ダイナミックなギターの音に載せ、HAKUEIが哀愁を抱いた歌声を切々と歌いあげる。そこへ記されたのは、過去への憧憬?!未来へ向けた希望?!作品の最後を締めくくるに相応しい、O-JIROの手によるミドルメロウチューン。そして、物語のその先は…。
O-JIRO:触れたことで元気になるような。でも、頑張りすぎない気持ちにもなれる曲として作りました。個人的にあんまり作らない曲調なんだけど、仕上げたい方向はすごく明確だったので、形になっていくのが嬉しかった。あたたかいノスタルジックな雰囲気が心地よいですよ。
千聖:アレンジ等、最終的にどんな形になるか楽しみだった、O-JIROが作った曲。新しく未知なる何かが生まれるときに感じるこの曲の感覚は、「火の鳥」以来の感覚かも?! ギターのイントロフレーズ、それからソロも、曲に刺激を受けたよ。サビの途中でドラムやギター達が歌に合わせたユニゾンでアプローチする箇所とか、自分にとってはない感覚で刺激を受けた。本作の中では唯一バラードっぽい曲調かな。
HAKUEI:この世で一番速いのは光と言われている。だけど、光以上に速いのが、人が想像すること。人の想像や妄想は、思い浮かべた瞬間に理想とする姿へ辿り着ける。人は、その想像をつねに現実化し続けてきた。空を飛びたい想像が飛行機を生めば、テレビ電話で会話をする様を描いた漫画の世界が、今や当たり前になっている。人がタイムトラベルしてゆく姿を頭の中へ思い描いてるということは、それが何時か現実になる日だってくるはず。少しでも未来へ希望を向けながら、今という現実を乗り越えてください。
「impulse」購入についての詳細は、以下をご覧になってもらいたい。
何時だって時代に寄り添いながら、今を生きる人たちに必要な想いを音楽へ反映し続けてゆくPENICILLIN。「impulse」のみを聞いても十分魂を震わせられるように、彼らの心の声を「impulse」を通して味わっていただきたい。
TEXT:長澤智典
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[受付期間] 2020.07.09 – 08.10
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