SPICEアニメ・ゲーム班オススメ!今
だからこそ観たい!家で楽しめるアニ
メ三選 Vol.13

テレワーク、イベントの延期や中止、自粛が続くこの時期だからこそお家で楽しめるエンタメを!SPICEアニメ・ゲームジャンルの編集・ライター陣による新旧いり混ぜたおすすめ作品をお届けします!

Vol.13選者:藤村秀二
81年生の編集・ライター。高校3年時に観た『無限のリヴァイアス』第19話でカレン・ルシオラが相葉昴治に言った「やりたいことに優先順位をつけ、努力しなくてもいいから、覚悟を決めるの。それだけでたいていのことはできるわ」という言葉に感化されて、ボンクラな人生を歩んでおります。
オススメ作品(1)
『無限のリヴァイアス』
(dアニメストア、バンダイチャンネル、U-Next)
無限のリヴァイアス Blu-ray BOX 特装限定版 PV
1999年~2000年までTV放送された全26話のSFアニメ。監督:谷口悟朗、シリーズ構成:黒田洋介。西暦2225年、人類は宇宙にも生活の場を広げた時代ではあるが、太陽系のほとんどを「ゲドゥルト」と呼ばれるコロナフレアがほぼ覆いつくし、行動可能範囲には大きな制限があった。そんな状況で、16歳の相葉昴治は「航宙士」の資格を取得するために人工衛星「リーベ・デルタ」を訪れていた。ところが、軍の陰謀による事故に巻き込まれ、外洋型航宙艦リヴァイアスに乗り込み救助を求めて宇宙をさまようことになり…。
リーベ・デルタにいた大人たちは全員が殺されるか子供たちを救うための犠牲になり、多感な時期の少年少女487名だけで船内生活がスタート。昴治は実習でコンビを組んでいた尾瀬イクミ、幼馴染の蓬仙あおい、こじれた関係になっている弟・祐希のほか、「操船科」で学んでいたエリート集団「ツヴァイ」や、ニードルガンと呼ばれる銃を持ち暴力で艦内を掌握したエアーズ・ブルーたちと、育ちも考え方もバラバラ。生きるか死ぬかの状況を脱したと思ったら、いつ終わるかわからない漂流生活を送っていく。希望の見えない毎日で荒んでいく心、ギスギスしていく人間関係、生まれる格差とふるわれる暴力。「ヴァイタルガーダー」と呼ばれる巨大兵器による戦闘シーンを織り交ぜながら進んでいく、重苦しい群像劇が本作の見どころだ。
秩序のようなものが作られ、戦闘には勝利しても徐々に溜まっていく不平不満と高まっていく閉塞感。不測の事態が起こる度に、「何なんだよ一体」と昴治は嘆き、無力さを感じる。それでも、できることをするということの強さが物語を進めていく。感情移入して観てももちろん面白いし、俯瞰的に観ていても船内の混乱っぷりはワクワクしながら楽しめるはず。何か悲しいことが起きても、隣で号泣している人がいると冷静になってしまうように、新型コロナウイルスのいろいろで荒れがちな気持ちを落ち着けるためにも、理不尽なひどい目にあっている昴治たちのドラマをオススメしたい。
オススメ作品(2)
『AKB0048』
(hulu、バンダイチャンネル、AKB048)
テレビアニメ「AKB0048」PV 第一弾 / AKB48[公式]
2012年4月から第1期、翌2013年1月から第2期が各1クールずつ放送されたTVアニメ。新型コロナウイルスによる「自粛要請」から不要不急のものとしてエンタメが扱われるような言説を見て思い出したのが、芸能活動が禁止された近未来を舞台にしたこの作品。
タイトルのとおり、アイドルグループAKB48を題材にした“アイドルもの”で、舞台は人類が生活の舞台を宇宙に移し「芸能禁止法」が成立した近未来。「非合法アイドル」である0048がレジスタンス活動としてライブを行うという点は現代日本を舞台にした多くのアイドルものの作品と大きく異なっている。そのため、主人公やAKBメンバーの名を“襲名”した先輩たちが繰り広げるライブ中には軍隊に襲われてしまうことも…。パワードスーツや戦闘マシンによる容赦なく銃撃をかいくぐりながらも戦い、歌い続ける姿は「マクロス」シリーズでおなじみサテライト制作ということもあり迫力十分。第1期第6話「初めての握手会」で流れるAKB48「アンチ」など、豊富なAKB楽曲群も物語をドラマチックに盛り上げる。
舞台設定と合わせて、多くある“アイドルもの”のなかでも本作の特徴ともいえるのが、アイドルファンの描かれ方。0048を支援する組織「W.O.T.A」として、迷彩服や特攻服に身を包み、時には推しメン仕様の“痛パワードスーツ”を駆って敵と対峙する。アイドルファンの愚直さやオモシロさが、近未来でどうなっているのか…作品内にしっかり落とし込まれ生かされているのはシリーズ構成・脚本:岡田麿理の手腕だろう。露悪的になるのでもなく、きれいな部分だけにフォーカスするのでもなく、アイドルとファンの心理が盛り込まれた作品だと感じられた。
本筋はヒロインである本宮凪沙(CV:岩田華怜)とライバル園智恵理(CV:渡辺麻友)を中心にした少女たちの成長を描く努力と友情のストーリーなので、アイドルファン要素を持っていない人でも心を動かす何かがきっとあるはず。グループ卒業後に声優に転身して活躍している仲谷明香、佐藤亜美菜、秦佐和子、石田晴香といったメンバーも出演している。アニメから彼女たちを知った人にもおススメしたい。放送当時、人気絶頂だったAKB48に思うところがあって観なかったという人もいるだろうが、先入観を持たずに観てほしい1作。
オススメ作品(3)
『カレイドスター』
(hulu、バンダイチャンネル、dアニメストア、U-Next)
【公式アニメ】カレイドスター (無料第1話)
重い設定の作品が続いたので、平和な作品を…ということで、最後に紹介するのが、オススメの すごい アニメ、『カレイドスター』。2003年4月から2004年3月にかけて放送されたTVアニメで、“サーカスでもない、ミュージカルでもない、マジックでもない”エンターテイメントショウ「カレイドステージ」に魅せられて単身アメリカに渡った16歳、苗木野そらが「カレイドスター」を目指す…というのが基本ストーリー。監督を務めた佐藤順一は、『おジャ魔女どれみ』『ケロロ軍曹』『ARIA』などなど、数々の作品を手掛けた名演出家。本作では、努力とひらめきで様々な壁をまっすぐにぶち破っていくパワフルな苗木野そらたちの姿を描いている。
トランポリンや空中ブランコ、ジャグリングなど、それ自体は実在しているもの。しかし、ディアボロの名手、ロゼッタの細かな手さばきも、全身を使った空中ブランコでレイラ・ハミルトンが見せる「ゴールデンフェニックス」も、光も時間も自由に操れるアニメだからこその美しさと力強さで描かれる。
ときにコミカルに、ときにシリアスに、ステージに立つ者の矜持と実力を身に着けていくひたむきなそらの姿は、時代を超えて受け入れられるはず。そらが臨む現実離れした特訓も、満を持して披露される大技も、積み重ねた汗と涙と笑いが結実したステージを観ていないのはもったいない。とりあえず、トップスターであるレイラさんとそらの関係が大きく変わる第25話~26話まで観てもらえれば、あとは最終話まで再生しているはず!

「コロナ禍の今オススメのアニメ」というお題だったのでシリアスめな作品で3本そろえてみましたが、ほかに候補として考えたのは『ジュエルペット サンシャイン』『人造昆虫カブトボーグVxV』『そらのおとしもの』『真・恋姫†無双』などギャグ要素強めの作品も何も考えずに楽しめてオススメです。「ジュエルペット」シリーズはYouTubeで全話無料公開されているので、サブスク登録していない人でもすぐ観られますよ。
文:藤村秀二

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