心に刻まれる名曲を生み出し、多くの人を魅了するさだまさしの世界!

心に刻まれる名曲を生み出し、多くの人を魅了するさだまさしの世界!

心に刻まれる名曲を生み出し、多くの
人を魅了するさだまさしの世界!

多方面で活躍するアーティスト、さだまさし
さだまさしさんは1972年に結成したバンド、グレープでデビューし、『精霊流し』や『無縁坂』などのヒット作品を発表してきました。
1976年にグレープが解散すると、ソロでの活動をスタートさせます。「北の国から〜遥かなる大地より〜」や山口百恵さんに楽曲提供した『秋桜』などソロでもさまざまなヒット曲を生み出し、67歳となった現在も変わらず活躍し続けるアーティストです。
長きに渡る活動の中で発表してきた名曲は数知れず、またそれだけでなく2013年7月17日に行われた日本武道館でのコンサートで通算4000回目のソロコンサートを達成し、ソロコンサートの日本最多回数を記録するなど偉大な功績を残しています。
さらに小説家としても活動し、2001年に発表した小説『精霊流し』をはじめ、『解夏』や『眉山』などさまざまな作品を執筆しており、そのうちの多くの作品がドラマ化や映画化されるヒット作となっています。
曲として、小説として、映像作品として、自身の描く世界をさまざまな形で表現する才能を持ったさだまさしさん。
いろんな形で作品に触れることができるため、聴き手もさまざまなアプローチから楽曲を解釈することができるのです。
一度は聴いてほしい!さだまさしの名曲をご紹介
防人の詩
人々の思考に訴えかけ、心を揺さぶる名曲『防人の詩』。初めてこの曲を聴いたときの衝撃はいまだに忘れられません。
防人の詩 歌詞 「さだまさし」
https://utaten.com/lyric/ja00002452
何度も何度も問いかけ続ける姿には、人としてのあるがままの心、決して消えてしまうことはないと信じたいという悲痛な思いが伝わってきます。
この曲は1980年に公開された映画「二百三高地」の主題歌となった楽曲で、当時はこの曲に対して解釈の勘違いから戦争を肯定する歌だというバッシングも多く受けました。
しかしこの曲が伝えたいこととは、命の尊さや美しさ、そして愛おしさです。平和を願い、深い悲しみと深い愛を歌った魂の詩なのです。
この壮大な音楽を聴くと、命はこうして壮大で偉大なものであることを改めて自覚させられ、そしてその命を無差別に一瞬で奪ってしまう戦争というものの悲惨さを考えさせられます。
この作品は、なんとさだまさしさんがまだ20代のときに書き上げたものです。その若さでこの歌詩を描き、この曲を歌い上げることのできるさだまさしさんの感性には脱帽させられます。
心にずっしりと残って消えない名曲です。
償い
こちらも衝撃的な一曲で、さだまさしさんにしか歌えない曲と言われている作品です。
哀しい自動車事故を描いた歌詩。ここに綴られている物語は、決して人事ではなく私たちのすぐ身近にあるものです。
償い 歌詞 「さだまさし」
https://utaten.com/lyric/ya15033001
まるで小説のように人の人生を綴った歌詩にメロディーをのせて歌い上げる姿には、シンガーソングライターとしての彼の普通でないセンスと才能を感じさせられます。
ぽつりぽつりと語るように歌われる言葉が、不思議なくらいに心に重く響いてきます。この曲は、ぜひ最後まで切り取らずにすべての歌詩を噛み締めて聴いていただきたい曲です。
この楽曲を書いたのは、さだまさしさんが30代のときです。
7年間仕送りを続ける優しい心を持った「ゆうちゃん」。彼を許そうとする優しい「奥さん」。そんな優しい人たちの人生が、一度きりの「誤ち」で変わってしまう。苦しみ続ける人生を送ることになってしまうことがある。
もちろん、「ゆうちゃん」の犯した罪は償っても償いきれるものではありません。被害者だけでなく加害者の人生も壊れ、苦しみながら生きていかなければならない。
優しい人たちにそんな不幸が起きないように、この曲にはそんな願いが込められているように感じられます。
雨やどり
この曲は、さだまさしさんがグレープ時代の活動も含め、初めてオリコンシングルチャート1位を獲得した楽曲です。
これまでにご紹介してきた楽曲とはガラッと変わり、ピュアな恋模様が描かれた作品です。
雨やどり 歌詞 「さだまさし」
https://utaten.com/lyric/ja00002446
さだまさしさんの柔らかい声に心地いいテンポで歌われる「あなたが雨やどり」という歌いだしのフレーズからもうグッと引き込まれます。
雨やどりのロマンチックな風景の中に登場する「スヌーピーのハンカチ」がまたなんともお茶目で思わず笑顔になります。
神様を信じない主人公が、思わず再会を神頼みしたくなってしまうような出会い。そこから始まり、運命の再会、そして最後には「あなたの腕に雨やどり」。なんと粋な表現でしょう。
メロディーももちろんのこと、歌詩の1つ1つが魅力的でふと耳に入ってきて思わず聴き込んでしまいます。
道化師のソネット
1980年に発表され、今でも語り継がれる名曲の1つである『道化師のソネット』。
ピエロとして生涯をサーカスに捧げ、28歳のときに公演中に転落死してしまった栗原徹さんという実在の青年を取り上げたノンフィクション作品を元に制作された映画「翔べイカロスの翼」。
さだまさしさんはこの映画で主演と監督を務め、『道化師のソネット』という歌もこの映画の主題歌として作られました。
道化師のソネット 歌詞 「さだまさし」
https://utaten.com/lyric/ja00002457
「笑顔のためならピエロになる」。優しくて温かい歌詩が心を震わせ、たくさんの人の心を励ます名曲として人気の作品です。
風に立つライオン
同タイトルの小説も発表され、映画化もされた『風に立つライオン』。
この曲はアフリカで巡回医療に従事した実在の医師の思い出を元に作った歌で、完成までに15年もかかったとされています。
風に立つライオン 歌詞 「さだまさし」
https://utaten.com/lyric/ja00002449
過酷なアフリカの地で、日本を思いながらも命に向き合い前向きに生きる姿。それはまさに、向かい風にも勇敢に立ちはだかるライオンのように強く美しい。
風に立つライオン 歌詞 「さだまさし」
https://utaten.com/lyric/ja00002449
この曲は、楽曲のモデルとなった医師と同じように海外で頑張る多くの日本人の心を励ます歌となりました。
人生を変えてくれるアーティスト、さだまさし
さだまさしさんの歌はどれも語り継がれるべき名曲ばかりであり、もちろんここに紹介しきれない作品やその魅力がまだまだたくさんあります。
小説家としても活動するさだまさしさんが綴る歌詩はまさに1つの小説のようで、どこかを切り取るのではなく歌詩のすべてを読んでほしいです。
彼にしかできない表現で描かれた物語は、多くの人の心に深く残ります。
生涯忘れることのできない作品に出会った。彼の音楽を聴くとそう思わせられるほど、さだまさしさんの作品は強く心に焼き付けられるのです。
TEXT ぽんつ

UtaTen

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