Juice=Juice宮本佳林が語る「ライバ
ルはモー娘。'14小田さくら」

2013年はデビューから年末のレコード大賞新人賞受賞まで華々しい一年を駆け抜けた彼女たち。ハロプロの最終兵器とも言われるパフォーマンス力を誇るJuice=Juiceは、いま何を考え、どこを目指しているのか?宮本佳林に話を聞いた。
―新曲『裸の裸の裸のKISS/アレコレしたい!』について聞かせてください。『裸の裸の裸のKISS』はラテン調でフラメンコギターが印象的なエキゾチックな一曲です。
宮本佳林
初めてタイトルを見たときは驚いてしまったんですけど、曲を聴いたら情熱的で、歌いこなせたらかっこいいだろうなぁと思いました。ハロー!プロジェクトの曲のなかでもラテン調の曲はあまりないので、すごくうれしいです。ただ、今までの楽曲よりさらにレベルが高くなっているので、とにかく難しいです。
―どんなところが難しいんでしょうか?
宮本佳林
歌割りが細かいので、ライブで歌うときはちゃんとつながりを意識しないとリズムがズレて聞こえちゃうんです。あと、「胸元のあいた服を着た私のサインに気づいて」という部分が噛みやすいんですよ〜。レコーディングのときも、うまく言えなくて何度かやり直しました。
―セクシーで情熱的な歌詞が印象的ですが、こういった大人っぽい世界観の歌詞だと感情を込めるのは難しくないですか?
宮本佳林
最初はなかなか感情移入ができなかったです。でも、頭の中で想像をしてみたり、映画で観たシーンを思い浮かべながら「こういう感情なのかな?」って考えました。この曲で歌われている女の子は、一見、強気なんですけど、「なんで、私に好きっていってくれないの?」という不安な気持ちも感じている子だと思うんです。実は、奥に秘めた弱い部分があるんじゃないかな?
―ダンスや衣装も非常にセクシーですね。パフォーマンスで気をつけている点はありますか?
宮本佳林
ダンスは今までのJuice=Juiceの曲で一番難しいと思います。きっちりと魅せるダンスなんですけど、手を上げて叩く場所がズレたり、手をまわすタイミングがズレたらきれいに見えないんです。逆に、今回はタイミングが違う振りも多くて。最初の人、次の人、3番目の人……みたいな。その振りがきちんと揃うと、本当にかっこいいんですよ。前奏の振り付けも見せ場があるので、かっこよく踊れるようにもっと頑張ります!
―一転、『アレコレしたい!』のほうは可愛らしい曲ですね。
宮本佳林
『裸の〜』は背伸びしている感じなんですけど、『アレコレ〜』のほうは等身大の私たちを表現していると思います。ちょうど、卒業シーズンということもあって、卒業の空気感や新生活が始まるワクワク感が詰まった曲ですね。私を含めて学校を卒業するメンバーが3人いるので、今の自分たちにぴったりの曲だなって思います。

―去年はメジャーデビュー、日本レコード大賞新人賞受賞と怒涛の一年でした。今年のJuice=Juiceはどこを目標に活動をしていくのでしょうか?
宮本佳林
いまの目標は単独ツアーです!まだまだ足りない部分があるし、もっと成長しなきゃいけないんですけど、ツアーを経験することによっていろんな課題も見えてくるし、成長できることもあると思います。なによりも、ファンのみなさんに会いに行きたいです!
―行ってみたい場所はありますか?
宮本佳林
石川県に行ってみたいです。リーダーの宮崎由加ちゃんの故郷なんです。リーダーも「石川県はなかなかアイドルさんが来てくれなくて寂しい」と言っているので、リーダーの地元でライブパフォーマンスをしたいです。あと、もしツアーで沖縄に行けるなら「エイサー」とコラボしてみたいな〜って思います。小さいころに見に行ったことがあるんですけど、和太鼓の迫力がすごいんですよ! いつかその夢が叶ったらいいなぁ。
―春から高校生になりますが、楽しみにしていることはありますか?
宮本佳林
高校生になったら、朝、学校にいく前にちょっと時間ができるんです。だから、すごく早起きしなくても、踊ったりできるんですよ!
―朝起きてから踊るんですか!?
宮本佳林
はい!朝に踊るのが大好きなんです。スッキリするというか、目が覚めるというか(笑)。起きて、水を飲んで、それから踊ります。朝ごはんを食べる前のほうがカロリーを消費するらしくて。部屋にフィルムの鏡を貼っていて、Juice=Juiceの振りや、ハローの先輩の曲とかを踊っているんですけど、汗をかくまで踊りますよ(笑)。
―朝に、歌うことはしないんですか?
宮本佳林
朝は声がまだ出ないので、いきなり歌うと喉を痛めてしまうんです。歌うときは、天然水でうがいを10分くらいしてから歌います。軟口蓋が柔らかくなって、それから発声練習をしたほうが声の通りが良くなります。
―いいパフォーマンスをするには、普段の心がけが大事なんですね。宮本さんはストイックな努力家というイメージですが、もっと遊びたいという気持ちはないですか?
宮本佳林
遊びたいというよりも、もっと練習する時間がほしいです。足りないところがどんどん見つかるんです。あれも、これも、それも……みたいな(笑)。先輩たちのパフォーマンスを見ると、まったく比べ物にならないんです。本当にまだまだ。私はJuice=Juiceをもっともっと良くしていきたいんです!
―個人的に挑戦してみたいことはありますか?
宮本佳林
この間ミュージカルを観に行ったんですけど、パフォーマンスのスケールの違いを感じたんですよ。何千人といるお客さんを相手にブワワワ〜〜っとパワーを発信できることがすごいなと思って。あれを観てから、「ここで立ち止まってちゃいけない」感が強くなりました。「私もあそこに行き着くぞっ!!」と思って。
―ミュージカル女優を目指す、ってことですか?
宮本佳林
いえいえ(笑)。アクロバットがすごくて、「私もやりたい!」と思ったんです。ステージ上でバック転ができたらかっこいいだろうなぁ。ただの理想なんですけど(笑)。じつは、インディーズセカンドシングル『五月雨美女がさ乱れる』にアクロバティックな振りが入っていて、そのときに先生から「バック転とか側転できないの?」って聞かれたんです。側転はギリギリできたんですけど、みなさんに披露できるほどキレイじゃなくて……。結局、ジャンプみたいな感じになっちゃって、それがすごく悔しかったというのもあったんです。
―妥協ができない完璧主義なんですね。
宮本佳林
そんなことはないですよ。部屋のお片づけとかも苦手だし、普段はけっこうダラしないタイプなんですよ。ボケッとしているとお母さんに怒られちゃいます(笑)。
―そんな宮本さんが、同年代で「この子はすごい」「この子には負けたくない」と思うメンバーはいますか?
宮本佳林
う〜ん、ライバルはモーニング娘。'14の小田さくらちゃんです。同い年だし、同じハロプロ研修生出身というのもあるので。研修生の頃から歌の表現力がすごかったんですよ。勝てる、勝てないとかじゃなくて、自分もそういう表現力をもっと磨きたいなぁと思います。あと、ハロプロ研修生の段原瑠々ちゃんという新しく入った子がいるんですけど、すっごい歌がうまいんです!まだ小学生なんですけど、声が大人っぽいんですよ。私が小学生のときと比べても比べ物にならないほど格段に上手くてビックリしました。でも、私も二人を超えるという気持ちで、日々ボイトレをしたいと思います。
―ダンスの面で負けたくない人はいますか?
宮本佳林
佐藤優樹ちゃんです。リズム感がすごく良くて、歌っていても絶対にリズムを外さないんです。リズム感の面では、優樹ちゃんに負けないくらい頑張りたいです。

―3月29日には「ひなフェス2014〜Fullコース〜」に出演しますね。どんなパフォーマンスを披露したいですか?
宮本佳林
今回はフルで曲を披露させてもらうんです。他のグループのファンの方のなかには、Juice=Juiceの曲を1番までは曲を聴いたことがあるとか、ミュージックビデオでちょっと見たことがあるという方もいると思うんです。2番までフルで聴いてもらったら、「1番ではこの子が歌っていたけど、2番ではこの子が歌っているんだ」っていう新しい発見があると思うし、そのときにグッと引き込まれるような何かを出せたらいいなって思っています。
―ソロ楽曲披露は、残念ながら、Juice=Juiceからはひとりも選ばれませんでしたね。
宮本佳林
本当にすごく残念でした。みんなでハズレの紙を見て、「運がないね…」っていう話をしていたんです。でも、これは「自分たちの楽曲を披露することに集中しろ」っていう神様のお告げだと思って、頑張らなきゃと思っています。

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