SCANDALが赤い公園、ねごとと一夜限
り最強ガールズバンド結成

今回で5回目となるSCANDAL主催イベント「バンドやろうよ!!Vol.5」。年内でAXが閉館することもあり、この日がSCANDALにとってはAX最後になるということで、今回はいつもの対バン形式ではなく思い入れのあるこの会場で長くパフォーマンスをしたいとの思いから、ワンマンライブとなった。
オープニングアクトには、昨年12月に実施された「第4回SCANDALコピーバンド/ヴォーカリストコンテスト」のファイナルで、応募総数550組の中からグランプリとなった久留米発の「KANIKAPILA(カニカピラ)」というアマチュアバンドが出演。SCANDALに憧れている少女たちが、大舞台にも臆することなく550組の頂点らしいパフォーマンスを披露した。そしてSCANDALのメンバーが登場すると、会場には待っていました!と割れんばかりの歓声が響く。ボーカルHARUNA(Vo.&Gt.)の「みんな会いたかったよー!ここにいるみんなで最高のライブにしようぜ!」という一声でスタートをきった一曲目は、2月にリリースしたT.M.Revolutionとのスプリットシングル『Runners high』疾走感溢れる楽曲からライブスタート!一曲目から最新曲の披露ということもあり一気に会場のボルテージが上がる。

続けて、HARUNAとTOMOMIの掛け合いが印象的なナンバー『LOVE SURVIVE』や、MAMIの印象的なギターリフから始まる『合わないつもりの、元気でね』のパフォーマンスなどで会場は一気にヒートアップ。勢いあるナンバーが連発され、メンバーの演奏で感情をわしづかみにされた会場がひとつになってうねっていくような盛り上がりとなっていく。
「今日は沢山スペシャルな事をやろうと思って、次はカバーをやります。次にカバーするバンドさんはずっと呼びたくて呼びたくていつか出て欲しいな、という思いをこめてやろうと思っています。」というHARUNAのMCの後、TOKIOのカバーを披露。「宙船」(そらふね)などのTOKIOメドレーに会場は大いに沸いた。パフォーマンス後の、MAMI(Gt.&Vo.)「自分たちの曲でも(メドレーは)やったことないのに」HARUNA(Vo.&Ct.)「男の人のカバーをすることはないので。いつか来てくれることを願っています!」というMCに会場からは笑いが起こっていた。そして、「以前、赤い公園ねごとと3組で対バンイベントをやったのですが、今日はその中からゲストを2人、呼びたいと思います!」というHARUNAの紹介で、赤い公園からギター・コーラスの津野米咲、ねごとからギターの沙田瑞紀という双方のバンドでも楽曲を多く手掛け活躍するふたりが呼び込まれた。
HARUNAの「打ち上げでこの3バンドでガールズバンド盛り上げて行こうね!なんて言っていて、プライベートでもカラオケに行ったりするほど仲が良くて、、ここからは6人編成のSCANDALで、やって行きたいと思います!」というMCの後、今回のライブの為だけの「一夜限りの最強ガールズバンド」がお披露目された。SCANDALの楽曲である『少女S』『下弦の月』がスペシャル編成で披露された後、先日8年ぶりに来日した未だに多くのロックファンを魅了し続けるローリングストーンズの『サティスファクション』をカバー!これには会場からもこの日最大の歓喜の声があがった。この曲についてはRINA(Dr.)が「ストーンズのライブをメンバーとみて見て、70歳になってもバンドやりたいなと思いました!久しぶりのライブやから、遠距離恋愛みたいな気分になってたけど、改めてここにいるみんなのことが好きやわ~って思った!」と嬉しそうに語った。そして、ゲスト2名を送りだした後、さらにSCANDALファンには嬉しい新曲のライブ初披露が2曲続いた。SCANDALのインディーズデビュー日でもあり、昨年インディーズ時代からの夢だった大阪城ホールを成功させた、記念すべき日3月3日に、1日限定でファンのためにSCANDALオフィシャルyoutubeにスタジオライブの模様が公開された新曲『Departure』が披露された。春の出会いと別れを歌った曲で、はかなくも前向きに一歩ずつ進んでいく情景が、そろそろ桜が咲き始めるこの季節にちょうど重なり涙ぐむオーディエンスも見受けられた。
今ファンの間でも再アップやCD化の声が止まず、3月12日(水)付け週間USEN HIT J-POPランキング1位を獲得している。まだ、作詞作曲をMAMI(Gt.&Vo.)が、サウンドプロデュースを亀田誠治が手掛けている事でも話題となっている。余韻に酔いしれる間もなく、こちらもライブ初披露の新曲『Rainy』を披露。力強く、まさに今パワーアップしていく彼女たちのたくましいロックな一面が見られる楽曲となっている。6人組最強ガールズバンドの結成や新曲初披露もあり、会場が一体感に包まれながら、大盛況のうちに「バンドやろうよ!!Vol.5」は幕を閉じた。
今年6月には、2度目の大阪城ホール公演とバンド史上最大規模会場での横浜アリーナ2daysが控えているSCANDAL。プリンセスプリンセスが1991年3月に到達した以来、ガールズバンドとしては約13年ぶり史上2組目の快挙を成し遂げようとしている彼女たちから目が離せない。
【SCANDAL「バンドやろうよ!!Vol.5】
2014年3月16日@SHIBUYA-AXセットリスト
M1 Runners high /M2 LOVE SURVIVE/M3 会わないつもりの、元気でね/M4 SCANDAL BABY/M5 STANDARD/M6 TOKIOカバーメドレー /M7 少女S/M8 下弦の月/M9 サティスファクション(The Rolling Stonesカバー)/M10 Departure/M11 Rainy/M12 EVERYBODY SAY YEAH!/EN1 DOLL

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