【イベントレポ】シド・Shinjiが出演
した『松戸ラーメンサミット』に密着
！「ラーメンって音楽や芸術と似てい
る気がするんです」

今年8月に『有吉反省会』（日本テレビ系）に出演し、そのラーメンオタクな一面がファンの枠を超えて話題になったシドのギタリスト・Shinji。その後テレビやネット番組などに、ラーメンに詳しいだけでなく“ラーメンも作れる”ギタリストとして登場する機会が一気に増えた。そして、今度は有名ラーメン店が集った野外イベントのトークショーに招かれることに。

11月23日の勤労感謝の日から3日間、千葉・松戸市“21世紀の森と広場”で行われた『松戸モリヒロフェスタ〜おいしい・たのしい・おしゃんてぃ〜』では、広大な広場で多彩な催しが行われていたが、目玉企画は『松戸ラーメンサミット』。松戸市には全国的に有名な大人気店「中華蕎麦とみ田」があり、店主・富田治さんが選んだ6軒の店が広場に出店。初日・朝10時の開店から、各店100人近いお客さんが列をなし、時間と共に列が伸びていくという大盛況となった。

この『松戸モリヒロフェスタ』は松戸市の市制が施行されて75周年になることを記念した行事でもあり、初日のオープニングセレモニーには松戸市長が登場。その脇を固めるスーツ姿の市の重鎮や関係者たちも舞台に。Shinjiが出演するトークショーは、このセレモニーが終わってからだが、最後の記念撮影の段になり、なんと舞台上に招かれることに。予想外の出来事に、朝早くから来場していた数百名のファンがどよめく。市の重鎮たちが横に並ぶなか、その中央に導かれたShinji。最初は多少の緊張からか腰の低い姿勢が目立ったが、さすがに舞台慣れした男である。カメラのシャッターが切られると笑顔でガッツポーズ。それに気付いた重鎮たちも真似をするという、祝日の明るい野外に相応しくも楽しい雰囲気が生まれていった。

そもそも、今回の出演のきっかけはShinji出演の『有吉反省会』を観た松戸市のラブコールを受けてのもの。そのため、Shinjiも市長に対し、さほど緊張することなく接することができたようだ。

さて、オープニングセレモニーに続いてトークショーが始まる。司会を務める井手隊長（ラーメンミュージシャン）とShinji、富田治氏が舞台へ。ここから先は終始リラックスし、立て板に水のごとく軽妙に話し30分ほどのトークを終えたShinji。

ときには松戸にまつわる思い出を尋ねられて、「昔、埼玉県の洋服屋でバイトをしていたとき、新松戸店にも行っていたことがあって、ジーパン百本くらい縫っていました」と、レアなエピソードも披露したが、もちろんメインはラーメンに関すること。特に印象的な発言を挙げよう。

「今回、出店している各店は（普段の店内と異なり）イベント用のスペースの中で作ることができるラーメンとは限られるなかで、一所懸命に旨いものを作ってくれている。今日食べて“おいしい！”と思ったら、ぜひ実際に店舗に行って食べてほしいですね」

ラーメンを作る苦労を身をもって知り、ラーメン店を愛するShinjiの“らしさ”が見える言葉だろう。また富田氏とは、こんな掛け合いも生まれた。「ラーメンって音楽や芸術と似ている気がするんです。僕の場合、何百回もステージに立ってライヴをしていますけど、“今日はダメだったなぁ”ってときもある。そういうときはどうやって紛らわしていますか？」（Shinji）、「しょぼんとしていますよ」（富田）、「一緒じゃないですか！僕も膝抱えたまましゃがんでいます」（Shinji）。

最後は笑いのオブラートに包んでいたが、ラーメンと音楽の“職人”同士が持つ気持ちの疎通が垣間見えた瞬間だった。その後、富田氏にラーメン作りに関する専門的な質問も少々。もっと話したそうな雰囲気が漂っていたShinjiである。

では、Shinjiに本日の感想を聞いてみよう。

「舞台に出る前、ファンの人が来ても数十人くらいだろうと思っていたら、たくさん来てくれてびっくり。嬉しかったです。もしかしたら、ヤジが飛んだりするかと思ったんですけどね（笑）、みなさん温かかったです。富田さんも話しやすくて助かりました。どこかでこういうイベントに呼んでいただけるなら、またやりたいです！」

写真／飯岡拓也　文／広瀬充