【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#70 歌
手・髙橋真梨子の言葉

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

たくさんの感情や愛を心の中でギュッと
考えながら、サラリと歌う

『アーティストインタビュー:髙橋真梨子』(JOYSOUND.com/2018.7.1

2018年3月10日、髙橋真梨子はレコードデビュー45周年を迎えた。今回の名言は、そんな彼女の集大成ともいえるアルバム『Katharsis』のリリースを記念したインタビューからの抜粋である。髙橋は、アルバムのリード曲「雲母(きらら)の波」をカラオケで歌うときのコツについて聞かれ、「私は絶対に好きなように歌っていいと思うんです」と答える。「その人の個性で歌うということは、凄く大事なこと」としつつ、ひとつだけ「心の中に感情をもの凄く持つ」とアドバイス。ただし、「感情をいっぱい込めて歌うと、落とし穴がある」という注意があり、今回の名言に繋がる。幅広い世代に愛され続ける歌い方の奥義である。

髙橋真梨子(たかはしまりこ)
1949年3月6日生まれ、福岡県福岡市出身。14歳の頃よりジャズを学び始め、16歳でレッスンを受けるために上京。高校卒業後、一時博多に戻り、クラブやディスコなどで音楽活動を始める。1972年、ペドロ&カプリシャスの2代目ボーカリスト高橋まりとしてデビュー。1973年、「ジョニィへの伝言」と「五番街のマリー」が連続ヒット。1974年、「ジョニィへの伝言」で、『NHK紅白歌合戦』に初出場を果たす。1978年、ペドロ&カプリシャスを脱退し、「あなたの空を翔びたい」でソロデビュー。1982年、「for you…」で、『第11回東京音楽祭』にて金賞を獲得。以後、「桃色吐息」(1984年)、「はがゆい唇」(1992年)、「遥かな人へ」(1994年)、「ごめんね…」(1996年)など、歌謡史に名曲の数々を残した。2017年、「for you…」で『NHK紅白歌合戦』にソロとして5回目の出場を果たし、現在、紅組の出場歌手として最年長記録(68歳9か月)となる。現在、全国ツアー『IWATANI Presents Mariko Takahashi Concert vol.42 2018』を開催中。

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